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中央図書館からのおすすめ本(75)

広島市産業振興センターNEWS 第146号(2014.7.15)



広島市産業振興センターNEWS
中央図書館からのおすすめ本(75)
    「脱会議」
 毎月、中央図書館が推薦するビジネス支援情報の図書をご紹介しています。
 なお、これまでに紹介した本については、当財団のホームページに「中央図書館からのおすすめビジネス図書」として公開しておりますので、いつでも見ることができます。
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『脱会議』

 横山 信弘/著


(日経BP社
 2012年4月9日発行)

 「1分50円」。

 この数字は会議時間中にかかる一人当たりのコストです。

 

 書道家、武田双雲の力強い題字からも思いを受け取ることができるのですが、著者はこの本で、「会議の『数』と『時間』と『参加者』を2分の1に削減し、『会議コスト』を90%削減」する「脱会議」を提唱しています。

 会議のために資料を作り、会議のために打ち合わせをして、会議のために根回しをする。冒頭で紹介した会議中の人件費だけでなく、その準備にも費用はかかっており、そのコストのツケは顧客が支払っているのです。ただ会議があるから参加する「会議ペット」として、会議のついでに営業をしていては本末転倒。

 これは著者自身が「会議中毒」と言っていいほどの職場に身を置き、上司に言われるがままに会議漬けの日々を送り、組織の成果を実感することもなく、喪失感と空白感の日々を過ごした経験と、コンサルタントとして多くの企業の会議を見てきた実績から得たものであり、この本を読んでいると、無駄な会議を削減することが企業にとってどれだけ有益かということがストレートに伝わってきます。

 もちろん会議がすべて不必要なわけではありません。既存の会議をPDCAサイクルに基づき分類し、整理する方法や、その目的にふさわしい効果的な会議の開催方法、会議を減らすために必要な周りとの調整方法、また、会議が減った後、その空いた時間で何をすべきなのかということもわかりやすく記されています。

 少子高齢化が進み、現場で働く若い労働力が減少していく昨今、ミドルマネジメント層が会議だけをしていればすむ時代は終わりました。

 「脱会議」をすすめ、空いた時間を現場で過ごし、お客様のために使う、部下のために使う。

 会議のことだけでなく、全ての仕事との向き合い方を考えるきっかけとなる一冊です。

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