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中央図書館からのおすすめ本(107)
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毎月、中央図書館が推薦するビジネス支援情報の図書をご紹介しています。
なお、これまでに紹介した本については、当財団のホームページに「中央図書館からのおすすめビジネス図書」として公開しておりますので、いつでも見ることができます。
『書く力 私たちはこうして文章を磨いた』
池上 彰/著 竹内 政明/著
(朝日新聞出版 2017年1月発行)
文章を書き、人に伝えるということを、悩ましく感じる方が多いのではないでしょうか。
この本は、テレビや本で多くの人に「なるほど」と納得させて引き込む解説をする池上彰氏と、「読売新聞の一面を下から読ませる」といわれる読売新聞コラム「編集手帳」を15年間書き続けている竹内政明論説委員との文章術対談です。
元NHK記者で、原稿を書くのが本業である池上氏が、どうすればいい文章が書けるのかと試行錯誤を繰り返すなか、展開が巧みで興味をそそる文章を書く竹内氏にコツを聞きたいというところから、この対談は始まっています。
「編集手帳」や、池上氏の著作文、井上靖氏、向田邦子氏などの文章を例に挙げながら、テーマの決め方、構成方法、本当に伝わる表現方法など、両氏が長い経験から培ってきた様々な職人の技を惜しみなく披露しています。
文章を書くために必要な準備として、「『部品』を集める感覚で知識をストックする」ことや、「とにかく削る練習をする」、「いい文章は繰り返し書き写す」など具体的に文章力を磨くために実践していることが紹介されています。
文章を書くことを生業としている方たちは、悩みもなくすらすら文章を書かれているのかと思いがちですが、本当に悩み苦しみながら何度も試行錯誤しながら文章を書かれていることがこの本から伝わります。
ぜひ読んで実践しビジネスの場面で活用されてみてはいかがでしょうか。