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中央図書館よりおすすめの本をご紹介します!(13)

広島市産業振興センターNEWS
中央図書館よりおすすめの本をご紹介します!(13)
(『奇跡のリンゴ ―「絶対不可能」を覆した農家 木村秋則の記録―』)
●毎月、中央図書館が推薦するビジネス支援情報の図書をご紹介しています。

『奇跡のリンゴ ―「絶対不可能」を覆した農家 木村秋則の記録―』

『奇跡のリンゴ
 ―「絶対不可能」を覆した農家 木村秋則の記録―』

 石川 拓治/著


(幻冬舎 2008年7月25日発行)


 無農薬でリンゴを育てるという夢に、挑み続けた木村秋則さんの物語。NHKのテレビ番組でも放送されましたが、大反響を呼び、番組内で伝え切れなかった木村さんの壮絶な闘いの記録を書いたというのがこの本です。

 木村さんの作った無農薬栽培のリンゴは「奇跡のリンゴ」と呼ばれており、とにかく入手困難で、その味は涙を流すほど美味しいのだそうです。

 リンゴ農家にとって、無農薬でリンゴを育てることなど100%不可能と考えられていました。それでもその不可能にできるはずだと信じて木村さんは挑戦し続けていきます。しかし、現実はやはり甘いものではなく、無農薬栽培を始めてからリンゴの木は、さまざまな試行錯誤も空しく、年を追うごとに虫の天国になり、病気もひどくなっていきます。さらに、3~4年後には木村さんの家の貯金も底をつき、借金もすることになり、家族は貧乏のどん底に...。4~5年目も、リンゴ畑の状態は悪化するばかりです。「家族のことを考えろ」などという友人たちの忠告にも耳を貸さない木村さんに、愛想をつかしていく友人たち。周囲からはカマドケシ(生活の中心の竃を消す、つまり家を潰し家族を路頭に迷わせるということだそうです)という悪口も言われるようになります。それでも、家族は木村さんを応援し続けていきます。しかし、その後もリンゴ畑は荒れ果てていくばかり。木村さんもリンゴの木と同じように弱っていきます。

 「自分が死ねば、この全てを終わらせることが出来る」

 自殺をしようと登った山でリンゴの木と見間違えたドングリの木。山の中の木は、農薬を必要としていないのはなぜだろう?その答は「土」だと気づくのです。

 「リンゴの木が、リンゴの木だけでは生きられないようにな、人間もさ、一人で生きているわけではない。」

 奇跡のリンゴが実るまでの闘いと、その厳しさ、苦悩、支えてくれた周囲の人々の優しさ、リンゴの実がなったときの喜び、感動...ぜひ読んでいただきたいオススメの本です。

■問い合わせ先 広島市立中央図書館 事業課 TEL 082-222-5542


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