リーダー不在の時代と言われている現代ですが、本来、リーダーシップとは、権力者や組織のトップにのみ存在するものではなく、権力の有無とは無関係で、私たち一人ひとりが、その〝持ち場〟において発揮するものだと著者は語ります。リーダーシップは他者に求めるものではなく、自分はリーダーたりえているかと自らに問いかけなければならない、と。
著者は東レという会社で約40年間勤めたビジネスマン。企画や管理などの部署を歩み、取締役を務め、東レの子会社の東レ経営研究所の社長へ。しかし、その間家庭では、長男の自閉症、妻の肝臓病に併発したうつ病など多くの苦難も訪れます。過酷な運命を乗り越えてきた著者の「リーダー論」がこの本には書かれています。
著者が「本物のリーダー」として敬愛する人たちや、今までの仕事や家庭でのエピソードも交えて、具体的に分かりやすく「リーダーという生き方」について書かれています。
リーダーシップとは「生き方」そのものである、と著者は語ります。
リーダーについて、それだけではなく、仕事や人生においても大事なことを考えさせてくれる本です。 |
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