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中央図書館からのおすすめ本(146)


『2045年、おりづるタワーにのぼる君たちへ』

松田 哲也/著
ザメディアジョン

 

『2045年、おりづるタワーにのぼる君たちへ』

原爆ドームのすぐ近くに、2016年広島の新しいランドマークタワーとして誕生したおりづるタワーは、ビルの北向きの壁面に描かれた巨大な折り鶴の模様が目を引きます。

古いビルを取得しリノベーションして作られたこのタワーを「世界にひとつとして似たものがない唯一無二のタワー」だと、発案者で著者の株式会社広島マツダ代表取締役会長兼CEO松田哲也氏は言います。

 
自動車販売会社の社長(当時)が、なぜ広島のこの場所に、何のために作ったのか。本書には、着想から完成までの経緯と細部までこだわり抜かれたタワーの様子、そこに込められた想いが丹念につづられています。

一方で著者は、自身の半生に触れ、おりづるタワーのもうひとつの見方を示します。おりづるタワーは、才能に恵まれた天才ではなく、自分のような負け続けた人生を歩んできた凡人が作った。だからこそ、自分と同じように周囲の期待に応えられない虚無感やプレッシャーを抱えてきた人たちに「やってやろうぜと言いたい」とエールを送ります。

そして、おりづるタワーのアイデアを考える中で、広島の街のグランドデザインにまで構想が広がっていったと述べる著者は、2045年、ちょうど被爆から100年後の節目の時を見据えます。どんな広島を次世代に渡したいのか、考えるのはそこに住む市民であり、今この時から考えていきませんかと私たちに投げかけています。

 

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