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147 『最強の自社ブランド農業経営』 武下 浩紹/著

中央図書館からのおすすめ本(147)


『最強の自社ブランド農業経営』

武下 浩紹/著
秀和システム

 

『最強の自社ブランド農業経営』

 この本は、トマト農家からイチゴ農家に転換した後、産直イチゴ農家「楽農ファームたけした」を開業した著者の、新しいビジネス創造のチャレンジと自己変革の道のりが書かれています。

 

 著者は、平成11年、26歳で実家のトマト農家に就農、平成14 年にイチゴ農家に転換しました。当時は、JAの苺部会に所属し、言われるがままに農作物を生産することで最低限の収入は保証されていました。しかし、最低限の収入に甘んじていたら10年後に希望が持てないと考え、「食えない農家」から脱出するためにビジネスを学びます。農業をビジネスと捉え経営していくビジネス農家の道を歩み始めるのです。
 高付加価値のイチゴを、どう育て、どうビジネスチャンスに繋げてゆくのか? 前半では、農家向けに具体的な実例や方法を紹介します。後半では、農家だけでなく、他の職業にも通じる、➀生産者側と購買者をつなぐWeb戦略 ②オフシーズン戦略 ③自社ブランド戦略と、武下流の成功哲学、例えば「いいものを作ったからといって、売れるとは限らない」「事業計画書が未来をつくる」「お客様によって磨かれる」といったことを指南しています。

 

 現在、年商8000万円を超えるまでになった著者の、イチゴ農家は手段であり、自分の仕事を通じ人の成長を促進する技術が学べる、学んだことで人は変われるという揺るぎない自信と、「チャレンジには成功か失敗ではなく、成功か成長しかない」という熱い思いが詰まった一冊です。

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