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川野 泰周/著
すばる舎 2019.5
著者の川野氏は、精神科医で、同時に僧侶でもあります。ストレスを根本的に解決するために、禅的な考え方である「マインドフルネス」を生活の中に取り入れることを提言しています。
マインドフルネスは、「今この瞬間に、価値判断することなく、注意をむける」というもので、集中力、生産性やコミュニケーション能力の向上、ストレスの軽減といった効能から、多くの企業に取り入れられているそうです。
ここでは、マインドフルネスを実践するために大変重要な、2種類の心理的アプローチを御紹介します。
ひとつ目は「理入」で、自分の考え方のクセに気づき、雑念を手放し、目の前にある事実をありのままに見つめるアプローチです。
例:「いつも自分はこういうときにカーッとなるな」と、自分自身を振り返る。
ふたつ目は「行入」で、実践、行動から今この瞬間に集中するアプローチです。
例:呼吸を整える、歩く感覚に集中するなどのアクションを行う。
これらの行為をバランスよく取り入れることにより、よけいなストレスを取り払い、脳をクリアにできるようになります。
ほかにも、脳を疲れさせない休息の習慣や集中力が劇的にアップする雑念を消し去る仕事術、人間関係を円滑にするためのコツなど、脳科学や禅の観点に基づいた職場や日常でも簡単にできるストレス管理の37のテクニックが紹介されています。
「ストレスはどんな立場の人でも決して避けることのできないものですが、工夫次第、対処次第でマイナスではなく、「成長の糧」というプラスのものに変えていくことができます。」と川野氏は述べています。
仕事にストレスはつきものです。この本を読んで上手にストレス管理をしませんか?