公益財団法人広島市産業振興センター広島市中小企業支援センター

閲覧補助
文字サイズ
標準
拡大
検索
お問い合わせ

お電話でお問い合わせ

082-278-8032

メールでお問い合わせ

お問い合わせ

お問い合わせ

お電話でお問い合わせ

082-278-8032

メールでお問い合わせ

お問い合わせ

中央図書館からのおすすめ本(58)

広島市産業振興センターNEWS
中央図書館からのおすすめ本(58)
 『丁寧を武器にする ― なぜ小山ロールは1日1600本売れるのか?』

 毎月、中央図書館が推薦するビジネス支援情報の図書をご紹介しています。
 なお、これまでに紹介した本については、当財団のホームページに「中央図書館からのおすすめビジネス図書」として公開しておりますので、いつでも見ることができます。





『丁寧を武器にする
 ― なぜ小山ロールは1日1600本売れるのか?』

   小山 進/著

  (祥伝社 2012年11月10日発行)


 「小山ロール」と聞くと、ご存じの方も多いのではないでしょうか?
 本書の著者は、その有名な「小山ロール」で世に一本売りロールケーキブームを生み出した店パティシエ エス コヤマ社長の小山進氏です。また、初出場で世界コンクール「クラブ・デ・クロクール・ド・ショコラ」最高位を獲得し、しかも史上初の「海外での修行経験ゼロ」という点でも世界から注目を集めました。
 本書はそのような数々の偉業を成し遂げている著者が書いたビジネス書です。
 著者も述べていますが、ケーキ屋がなぜビジネス書を書くのか、と思う方もいるかもしれません。しかし、スタッフの指導、商品のアピール、コスト計算など、普通の企業に勤めるビジネスパーソンと悩みは同じです。
 読み進めてくと、いかに著者が目の前に与えられた日々の仕事を丁寧に、また、常にサービス精神を忘れずに行ってきたかがわかります。高校卒業後、就職したスイス菓子ハイジで先輩とぶつかってねじ伏せられそうになったときや専門外の営業部に配属されたとき、どんな境遇でも腐らずに、どんな経験も無駄にならないと、がむしゃらに働いてきた様子がつづられています。
 原っぱが広がっていて駅からも遠いところを店の場所に選ぶと、立地診断の会社からは見事に「この土地ではダメ」という内容の辛辣な評価をもらいます。しかし自分の嗅覚を信じて開店し、オープンの日も翌日も約2000名のお客様の列ができ、その後もお客様の数は途切れることはありませんでした。「足りている時代」は人と同じことをしていたらむしろ成功はしない。また、第三者の評価より、その場所で、自分が何を表現したいのか、伝えたいのかが成功のカギを握るということを述べています。
 その他にも具体的なエピソードとともに、参考になる話が満載です。
 大きな目標を掲げるあまり、小さなことをおろそかにしがちですが、どんな仕事であっても、基本を丁寧にすることが重要であり、人とのつながりを大切に日々自分にできることを精いっぱい行うことがいかに大切かを教えさせてくれる本です。
HOME

このページのトップへ