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事業報告

広島市産業振興センターNEWS
事 業 報 告
「物づくりの機能性評価研究会(現品質工学研究会)」について

 技術振興部では、企業等の技術者の技術水準の向上を図るため、さまざまな技術課題をテーマにした研究を、会員企業や大学等と共同で、研究会形式で実施しています。平成24年度は8つの研究会を実施しましたので、年間6回にわたりその活動状況等を報告します。

 今回は、第二回目として「物づくりの機能性評価研究会(現品質工学研究会)」について報告します。

 この研究会は、製品の製造段階でのトラブルや市場からのクレームを未然に予防するための評価技術である品質工学を学習し、活用することを目的とし、平成5年度より開催しています。

 品質工学は、田口玄一博士によって創始、体系化された開発設計を効率的に行う手法で、マツダ(株)、トヨタ自動車(株)、コニカミノルタ(株)などの企業で導入され、多くの成果を挙げています。また、米国では、国内よりも活発に活用されており、ゼロックス社やフォード社などにおいて導入されています。

 研究会では、参加会員がそれぞれの研究テーマを設定し、品質工学の手法を適用して研究開発を実施しています。アドバイザーとして「品質工学入門」や「品質工学概論」などの著者である矢野宏先生を迎え、助言を得ながら研究を進めていきます。

 これまでの成果の一例として、マツダ(株)では、品質工学を活用し、外部環境が変化しても品質を確保できる多くの製造手法を開発しました。また、リョービ(株)においては、電動工具向けの冷却ファン開発で ファンの小型化と効率化に成功しています。平成24年度は、広島県総合技術研究所がむき身牡蠣の鮮度保持技術の研究を行い、生の状態の牡蠣を1カ月保存する技術を開発しました。なお、このテーマは平成25年6月に行われた品質工学研究発表大会で、最も栄誉ある「(公財)精密測定技術振興財団品質工学賞発表賞金賞」を受賞しました。

 品質工学は、難しいといわれます。しかし、世の中に易しくて上手くいくものはなく、難しいからこそ競争力が出ると考えています。当センターでは、新規会員に、積極的な支援をしています。年間5回の研究会では基礎的な講義は実施していませんが、代わりに希望会員には当センターが個別に基礎の指導をさせて頂いております。また、品質工学を活用する上で難解だといわれている計算に関してもフォローさせて頂いております。

 当研究会は、平成25年度からは「品質工学研究会」と名称を変更しました。研究会は、通年で会員を募集しております。ご関心のある企業の参加をお待ちしておりますので、奮ってご参加ください。

物づくりの機能性評価研究会(現品質工学研究会)


 会員(平成24年度)順不同
アオイ化学工業(株)、(株)あじかん、(株)ウッドワン、喜多設計研究所、(株)久保田鐵工所、(株)研創、トーヨーエイテック(株)、島根大学、鳥取大学、西川ゴム工業(株)、 西日本高速道路エンジニアリング中国(株)、広島市立大学、広島県総合技術研究所、(株)広島テクノプラザ、マツダ(株)、三菱重工業(株)、三菱重工コンプレッサ(株)、 宮川興業(株)、(株)モルテン、リョービ(株)

■問い合わせ先 技術振興部 材料・加工技術室(広島市工業技術センター内)
  TEL 082-242-4170(代表)


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