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No.14(2007.7.2)臨時号

広島市産業振興センターNEWS

第14号 臨時増刊号 平成19年(2007年)7月2日(月)発行

広島の企業の皆様に役立つ情報をいち早くお届けします!

こちらのページから登録できますので、ぜひお知り合いの方にご紹介ください。


 このメールマガジンは、当財団のセミナー・研修会や事業を利用された方、関係者や配信を希望された方へ、当財団が実施する事業のご案内を目的にお送りさせていただいております。
 今回は読者の方により有益な情報をお届けするため、専門家による執筆記事を中心とした臨時増刊号をお届けいたします(通常号:毎月15日頃発行予定 臨時増刊号:6・9・12・3月末頃発行予定)。
 ※メールマガジンの配信がご不要な方は、お手数をおかけしますが、こちらから登録解除をお願いします。
今月号の目次
「人口減少時代の『販売』とは」(1) 経営工房 代表 山根 敏宏 さん
  (逆風が吹く厳しい時代の販売を様々な角度から考察します)
「ビジネスに活かせ!Web2.0」(1) (株)スプラム 竹内 幸次 さん
  (最新Web2.0をビジネスに活用する方法を解説します)
創業の現場から 「ひろしんインキュベーションセンター」   (創業の現場で今何が起こっているのか? インキュベーション施設の担当者が語ります)
「マネージャーが行く! 広島の企業」 プロジェクトマネージャー 高橋 滋
  (業績を伸ばす企業の秘訣や業界のトレンドを専門的視点で分析します)
中小企業のための産学連携 「広島工業大学 プロジェクト研究センター」   (中小企業との連携に積極的な地元広島の大学等をご紹介します)
読者の声「こうして欲しい。メルマガ!」
  (これまで寄せられた読者の声をご紹介します)
広島市産業振興センターからのお知らせ(研修会・各種事業のご案内)
  ・オススメ Web2.0ビジネス活用研修の受講者を募集します!
         「最新のトレンドを知りビジネスチャンスをつかもう!」
  ・オススメ 平成19年度 いい店ひろしま顕彰事業のご案内
  ・オススメ 見本市等出品助成金を募集します!
  ・オススメ 経営革新パックをご利用してみませんか?
  ・オススメ 第10回ひろしまグッドデザイン賞を募集します!
  ・7月の窓口相談のご案内
  ・オススメ 小規模オフィス「SOHO@ひろしま」のご案内
  ・その他各種支援事業のご案内
その他のお知らせ(他の団体・機関の主催事業)
  ・オススメ モノ作りセミナー&個別相談会を開催します!
広島市産業振興センター関連サイト
次号のお知らせ
「人口減少時代の『販売』とは」(1)
経営考房 代表 山根 敏宏 さん
目次へ戻る
 少子高齢化社会の急激な到来、産業の空洞化、需要の多様化など事業の推進には厳しい環境が続くことが予想されます。このような逆風下の事業環境の中、どんな時代でも経営の基本となる「販売」について4回シリーズで様々な角度から考察していきます。

山根 敏宏さん
山根 敏宏さん
【人口減少社会への突入】
 日本の総人口は2004年にピークを迎え、翌年の国勢調査では1億2776万人と前年割れに転じた。遂に需給両面の縮小を意味する人口減少社会へ突入 したのである。国立社会保障・人口問題研究所による将来の人口推計では、2050年には9515万人、更に今世紀末には今の半分の6千万人程度に落ち込む とみられている。この原因は一般的には少子・高齢化、より正確には少産・多死化によるものであるが、いずれにせよ効果的な人口回復策は考えにくい状況にあ る。

【待ったなしの「量的拡大」の限界と「質的充実」への移行】
 一方、わが国小売業の様相は商業統計が示している通り、中小商店の減少と郊外型GMS等の大規模寡占化が進展し、本来、街の求心力である筈の中心市街地 の衰退空洞化が顕著となっている。これは高度成長期にアメリカから導入されたチェーンストア理論を背景に市場を席捲する勢いで広く浸透する動きである。し かしながら、数年前から大規模店同士の競合激化による破綻も目立ち始めており、ただ単に小売不況では済ませられない消費構造要因の変化が進みつつあること を物語っている。即ち消費生活を支える販売において、人口増加に則った「量的拡大」の限界と、今後の人口減少基調での「質的充実」への移行が待ったなしの 状況を迎えていると言えるのではなかろうか。

【過去と現代を俯瞰して】
 では、こうした縮小均衡基調の中で、我々商売人はいかにあるべきなのか。その答えは環境変化を読み取り、人口減少をむしろチャンスと考えて販売スタイルを革新していくことから自ずと見出されるであろう。
 そこで、①過去をタテ軸で振り返り、②現代をヨコ軸で俯瞰してみたい。①先ずタテ軸のわが国歴史認識において、人口減少は縄文期前、弥生期前、江戸中期 と過去3度経験済みでその都度文明の革新(新旧石器・農業・工業文明)を通して文化の爛熟期がもたらされた。特に、元禄・享保期から始まる江戸中期は "粋"や"通"といった生活文化が創造され、他方では"現金掛け値なし"商売や"中食""百均"の原型となる新業態ビジネスが台頭した。②次に現代の人口 減少先進国である北欧・西欧社会をヨコ軸で眺めてみると、携帯電話、家具、環境、福祉などの新産業や"スローフード・スローライフ"に象徴される新生活様 式など、今の日本に浸透し始めた成熟した社会モデルの萌芽が読み取れる。

【求められる「超差別化」した販売】
 販売マーケティングの世界では「差別化」という言葉で自店コンセプト(誰に・何を・どのように)の明確化が必要なことを指摘する。これからの時代は顔の 見えない"消費者"相手ではなく、一人ひとりの"生活者"に向けた純個人的かつ深層心理的な値打ちを深く理解して生涯顧客としての満足度を得ることを前提 とした「超差別化」した販売が求められるのではなかろうか。
 本シリーズの残り3回では、こうした観点から新しい販売の具体例等を含めて提言してみたい。

筆者紹介
 地元広島の金融機関系シンクタンク勤務の後、中小企業診断士として独立開業し、PAPICON山根経営を設立(現:経営考房)。現在、当支援センター登 録専門家をはじめ、(独)中小企業基盤整備機構アドバイザー、広島県中小企業・ベンチャー総合支援センターの専門アドバイザーなど多方面で活躍中。

次回臨時増刊号
 「人口減少時代の『販売』とは」(2)をテーマに執筆予定です。
「ビジネスに活かせ!Web2.0」(1)
(株)スプラム 代表取締役 竹内 幸次 さん
目次へ戻る
 目覚しく進歩するIT技術。Web2.0と総称される新しいWebツールが次々と開発され、これをいち早くビジネスに取り入れて大きく業績を伸ばしている企業も多数あります。最新Webツールをビジネスに活用する方法を4回シリーズで解説します。

竹内 幸次さん
竹内 幸次さん
【Web2.0とは?】
 日本経済新聞社が毎年発表する「日経MJヒット商品番付」。2006年のヒット商品にもデジタル一眼レフ等20のヒット商品が並びました。そして第4位 にランクされたのが「ウェブ2.0」という言葉です。最近では大手携帯通信会社がテレビコマーシャルで「(会社名)2.0」と大々的にうたっています。
 「2.0(にーてんぜろ)」とは、従来(1.0)と比べて画期的に変化することを表現したものです。例えば売り手と買い手が明確に分かれているネット上 のショッピングモールは「1.0」です。これに対して、ブログやSNS(Social Networking Service/「ミクシィ」が有名です)やウィキ(「ウィキペディア」が有名です)が「2.0」です。端的に表現すれば、閲覧者や消費者等、従来は情報 の受け手であった者が簡単に情報の発信者になれるウェブ上の仕組みのことを「Web2.0」と言うのです。
 経営的に見れば、消費者の参加・情報発信→企業からすればマーケティングデータの収集→売り手と買い手の双方向のコミュニケーションの増加→より確かな商品づくりや販売活動の実現→企業の売上高や利益の増加、という効果を生む可能性があるものなのです。

【中小企業と2.0時代のWebツール】
 それでは2.0時代のWebツールを中小企業が生かすことを考えましょう。まずは以下のサイトを体験してみましょう。

(1)ウィキペディア(http://ja.wikipedia.org/)
 ウィキペディアはフリーの百科事典です。例えば「広島駅」で調べると駅弁の種類や価格まで掲載されています。「ウィキ」とは"みんなで作り上げる"とい う概念です。特定の執筆者が書く辞書とは異なり、ウィキペディアは読者であっても誰でも編さんに参加できる百科事典なのです。一般辞書は「権威ある学者等 が書いているから確かに違いない」。これに対してWeb2.0のウィキペディアは「多くの人が見て、チェックしているから確かに違いない」と考えるので す。「オープン性による確かさ」はまさにWeb2.0です。

(2)ミクシィ(http://mixi.jp/)
 会員数日本一の持つソーシャル・ネットワーキング・サービスです。会員登録によりアカウントを受けてエントリーします。ブログは基本的には誰でも見るこ とができるオープンなものですが、ミクシィは会員のみに日記を公開したり、会員のみが参加できるコミュニティを形成することができます。個人の立場では同 じ価値観を持つ仲間を見つけやすいという特徴があります。経営の観点からは、やはり消費者の生の考えや価値観に触れることで、一種のマーケティングリサー チになります。ただし、登録された個人情報(年齢や職業等)は第三者により確認されている訳ではないので、確かなマーケティングデータにはなりません。

(3)ブログの評判情報検索
 Yahooのブログ検索機能のオプション機能として評判情報検索があります。例えば最近ヒットしたある清涼飲料の検索結果は以下になります。ネガティブ 表現よりもはるかにポジティブ表現が多いことが分かり、ブログを書く消費者から、支持されていることが推察されます。
http://blog-search.yahoo.co.jp/repu?p=%E3%83%98%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A2&ei=utf-8
経営の観点からは自社商品や競合企業の商品に対する消費者の使用感想等を知ることができるのです。

(4)Second Life(http://secondlife.com/world/jp/)
 米国で生まれたウェブ上の3D仮想空間です。700万人以上が利用しています。日本語版も2007年夏頃にはスタートすると思われます。単なるゲームではなく、セカンドライフ内の仮想通貨を現実通貨に換金できることに凄さがあります。Second Lifeは日本市場にどのような形で日本市場に受け入れられるのかは未知数ですが、まさに第二の人生=第二のビジネスチャンスをもたらすことでしょう。

 本シリーズの残り3回では、こうした最新Webツールを売上げに直結する手段として中小企業が活用する具体的方法について、説明していきたいと思います。

■筆者紹介
 具体的で現実的な経営コンサルティングを得意とし、情報通信インフラ や顧客コミュニケーションを革新する ことで企業に新しいマネジメントを提供しています。ビジネスプラン、第二創業、経営革新、IT利活用、Web・ブログ活用、SEO(検索エンジン最適 化)、街づくり、マーケティング戦略、デザイン戦略等をテーマとする講演に定評があります。

■次回臨時増刊号
 「ビジネスに活かせ!Web2.0」(2)をテーマに執筆予定です。
創業の現場から 「ひろしんインキュベーションセンター」
広島信用金庫 インキュベーションマネージャー 中村 竜裕 さん
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 今広島ではどのうような企業が生まれ、そして、どのような企業が育っていっているのでしょうか。インキュベーション施設の担当者が見た創業の現場を、語っていただきます。

満開の桜に包まれるB-スクエア
満開の桜に包まれるB―スクエア
【ひろしんインキュベーションセンターB―スクエアとは】
 ひろしんインキュベーションセンターB―スクエアは、広島信用金庫の設立60周年を記念し、平成17年6月運営を開始いたしました。
 当施設は、新規創業される方、されて間もない方、また新規事業への進出(第二創業)を考えておられる事業者様に対し、低コストでのオフィス提供(提供・ 管理は有信興産㈱が行う)と、外部支援機関または専門家(例えば税理士)との連携により、事業のサポートをさせていただいております。
 現在、全15室中12企業様が入居中。マンションコンシェルジュサービスを行うもの、広島発で小学生を対象に科学実験教室を開学したもの、映像コンテン ツによるユニークなサービスを提供しているもの、自動車販社向け超低コストチラシの制作サービスを行うもの等等、業種は多岐にわたります。廃業企業数はゼ ロです。

【目指すところと実際の創業の現場】
 当施設の目指すところは、「入居期間3年後の卒業時における入居企業様の100%自立」であり、そのためにも、広島信用金庫が持っているネットワーク等をしっかりと活用してほしいという強い思いがあります。
 しかしながら、当施設の入居企業様全社の事業が順風満帆に進んでいるかといえば必ずしもそうではありません。それは資金繰り面であったり、販売面・人材 面であったりと、創業当初おそらく誰もが直面するであろう課題・問題にぶつかり、悪戦苦闘しているのが実際の創業の現場です。

【入居企業の支援】
 その中で、当施設においては入居後、まずは資金繰りについてのご理解いただくこと(=資金繰り表を自分で作成する)に注力します。資金繰りが理解できる と、実際のお金の流れを肌で感じられるようになり、また資金計画も立てやすくなるなど計り知れないメリットがあるからです。このことは業種問わず言えるこ とであり、入居企業様にも十分体感していただいています。
 またそれと並行して、当施設では、スタッフと入居企業様とが個別にミーティングを行うことによって、課題や問題点を明確にし、課題をクリアするためには どうすればよいかを意識してもらうようにしています。それを繰り返し行うことによって、そのミーティングは「気づきの場」となっており、お互いにとってと ても貴重な時間となっています。ただ、どんなに「気づき」があっても、そこから実際に行動に移すのは、あくまでも入居者様自身であり、最終的には本人の情 熱・行動力にかかっていることは言うまでもありません。やはり創業において情熱と行動力は、非常に重要な要素なのです。

 が、前進していく中で、迷ったり、悩んだり、落ち込んだりする時もあります。そんな時、社長さんを暖かく包み、かつ励ます・・・この施設はそんな施設です。

【スタッフの喜び】
 どんなささいなことでも、前に進んだことを一緒に喜びあうことができることは、スタッフにとってもこの上ない喜びです。その喜びをひとつひとつ積み重ね ていき、3年後には、入居企業様が自立して卒業していただけるよう全力でサポートしていきたいと思っています。

■次回臨時増刊号
 広島市内のインキュベーション施設の担当者に順次執筆をしていただきます。
「マネージャーが行く! 広島の企業」
広島市中小企業支援センター プロジェクトマネージャー 高橋 滋
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 広島ではどのような企業が、どの ような方法で業績を伸ばしているのでしょうか。そして、業界全体としてはどのようなトレンドとなっているのでしょうか。個々の経営者はなかなか知ることの できい他の企業の実態と業界のトレンドについて、当センターのマネージャーが専門的視点で分析します。

高橋 滋
高橋 滋
【新分野への進出】
 最近農工連携という言葉をよく耳にする。起点は学の成果の展開であったり、農業振興であったり、建設業などからの新事業探索であったりと色々だが、自然を相手とするビジネスであることは共通している。
 自分自身で週末菜園をして分るのだが、最近の異常気象は病害虫の発生や植物の生理に大きな影響を与えている。気象の予測が外れることも多くなっている。よく「自然相手」というが、工業化を進めたとしても、自然の摂理からはのがれられない。
 燃料油の高騰や乳価の不安定など、外的な要因も変動が大きいし、発生が突然である。農業をバックで支える組織や政策が独特の論理やメカニズムを持つことも知られている
 それでも「農的生活」の持つ魅力的な響きが、一群の人々をとらえている。

【大栄ファームの取り組み】
 直接的な支援先ではないが、サービス業から牧畜業へ進出された事例を紹介する。
 支援センターの開設後まもなく、市内の技術系の商社の社長さんが見えられた。使用済みの食用油をリサイクルして燃料にする装置の紹介である。学校給食で の利用を想定されていた。調べてみると広島市は環境面を加点した設備の導入はしていないし、部門間の協力体制も充分ではない。そのようなことで支援はでき なかったが、その後もこの分野には関心を持ってきた。
 平成15年に、安佐北区にある大栄ファームという農場を訪れた。サンドイッチ工場から出るパンの耳を乾燥して動物の餌にする装置を設置し、豚の飼育をスタートされていた(事業の着手はその2年前のことである)。
 当時すでに800頭ほど飼育されていたが、年間の出荷は150頭程度であった。その後TVなどで紹介があり、徐々に認知されていった。「幻霜ポーク」と いうブランド名もよく目にするようになった。レストランやお好み焼き屋さんと連携されて、地域発の食品ブランドになりつつある。
 一か所での生産には限度があるので、技術や飼料などの供給をセットにして委託生産を行い、月産で350頭の水準に達している。近い将来に500頭レベルに至るとのことである。豚の消費は東北地方が多いので、関東圏への進出も検討されている。

【成功の秘訣】
 生き物相手の事業であるので「軌道に乗る」という表現はかならずしも適切ではないが、専従者5名で6年経過できたということは、事業が回っているということである。
 その成功要因の第一は「人を得た」ということ。熊本で30年の経験を持つブリーダーを招聘して、育種を進めた。すぐれた種豚は高価格で販売できる。味の良さでブランド化もできる。自然相手の事業は、経験を要するものである。
 その第二は、入口出口をうまくバランスさせたことだろう。もともとこの事業は、食品の残さをリサイクルすることが始点にある。廃食油の燃料化でも、バイ オマスの肥料化でも、成果物を連続的に、安定して、川のように流してゆく状況を作らないと頓挫する。細くてもいいからまず流して、見えてくる障害物をひと つひとつ取り除きながら流れを太くしてゆく息の長い取り組みが必要である。
 大栄ファームさんは、忍耐強くここを克服された。

■執筆マネージャーの紹介
 東京大学工学部航空学科卒。東洋工業(現マツダ (株))に入社、経営企画部長、商品企画部長、企画設計部長、商品企画ビジネス戦略本部副本部長を歴任。現在、広島市中小企業支援センタープロジェクトマ ネージャー。 長年の商品企画の経験から、経営全体の課題分析や事業プラン、新商品開発、新しい分野への進出などの支援を得意とする。

■次回臨時増刊号
 IT担当サブマネージャー浜田文男が執筆予定です。
中小企業のための産学連携
 「知の商店街」プロジェクト研究センターの活用をお勧めいたします
広島工業大学 産学連携推進センター 教授 馬場 榮一 さん
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 大学等の研究機関の持つ優れた技術と企 業が連携し、新たな商品開発や事業展開を図ろうとするる産学連携は、技術立国を目指す国家プロジェクトとして今、大きな注目を集めています。大規模な研究 開発施設を持たない中小企業こそ、そのメリットは大きいと言えるはずです。地元広島の大学等の産学連携に対する体制をご紹介いただきます。

馬場 榮一 教授
馬場 榮一 教授
【課題解決のお役に立ちたい】
 広島工業大学では産学連携を活発に展開するために、平成16年度からプロジェクト研究センターを設置しました。現在、24のプロ ジェクト研究センターが活動しています。プロジェクト研究センターは、学内外の研究者で構成する多様な研究活動を推進しています。これらのプロジェクト研 究センターは、「知の商店街」として、今後とも皆様の課題解決のお役に立ちたいと願っております。

【地域や企業の課題を共に考えます】
 各プロジェクト研究センターでは、地域や企業の課題を複数の研究者でお聞きし、課題解決の方法を共に考えます。場合によっては、共 同研究に発展します。研究費は企業からの委託や、広島市はじめ行政支援の各種研究助成金を申請しながら得ています。このセンターの中から、教員との共同研 究で生まれた特許をもとに、第2創業も生まれています。大学の研究者と身近に研究開発活動を行うために、共同研究契約を結んだ企業には、実験室も提供して います。

【プロジェクト研究センター一覧】
・プラスティック光ファイバー研究センンター
・非破壊糖酸度同時測定法開発研究センター
・IC設計・プロセス工学教育研究センター
・複合加工研究センター
・生態・材料微細構造観察分析センター
・建築資材のリユース研究センター
・下水道コンクリートの耐酸性研究センター
・高性能構造システム開発研究センター
・山砂最終残泥土の再開発研究センター
・屋上緑化技術研究センター
・第3世代放射光利用研究推進センター
・社会基盤ライフサイクルマネージメント研究センター
・電力エネルギーシステム研究センター
・立体映像システム研究センター
・医療・福祉機器研究センター
・ユビキタス技術研究センター
・防災まちづくり研究センンター
・東アジアの神楽研究センター
・インテリアデザイン研究センター
・環境応答物質研究センター
・高度地球環境情報研究センター
・情報基礎数理研究センター
・地域活性化研究センター
・機械設計中核人材育成センター


【製品化事例】
製品概要:離床マット(素足のみに反応)
       医療・福祉機器研究センターの健康情報学科米沢教授らの特許から生まれました。
新製品名:「FOOT CHIME」 
第二創業:「株式会社 フユーチャーテクニカ」 07年4月設立
FOOT CHIME
「FOOT CHIME」
福祉・介護施設向け離床マットの発表会風景
福祉・介護施設向け離床マットの発表会風景


【問い合わせ先】
  広島工業大学共同研究機構 産学連携推進センター
  何でも相談:馬場榮一 電話 082-921-4495  e.baba.id@it-hiroshima.ac.jp
読者の声 「メルマガ、こうして欲しい!」 目次へ戻る
 これまで読者の方々から寄せられた当メルマガに対する期待や要望、励ましのご意見をご紹介いたします。こうした読者の方々の声を参考に、よりお役に立つメルマガを目指しています。

【もっと記事を増やして!】
・もっと、たくさん配信してください。 技術に関する記事が堅いので、読みやすくしてください。 もっと、トピックス的な記事を増やしてください。
・役立つ本のブックレビュー(&購入)ができればいいですね。

【中小企業の立場にたって支援策を紹介してください!】
・業務を拡大する上での、行った方がいい事、悪いことまた、支援策や特に地元企業に優位な支援・方法などを教えて欲しい。大型ショッピングセンターに対抗 する、方法なども知りたいです。地域密着型の企業は、どういう方法で生き延びていくのかを広島市の立場としても、教えてほしいです。本当に知りたいのは、 小規模な事業者の方が多いと思いますので、大手や中堅企業ではなく、地場を支える立場の話を聞きたいです。

【起業に関する事例紹介をもっと!】
・起業に大変興味があり、何となくではありますがやりたいことも見えてきました。女性企業家の方の声、成功事例など伺ってみたいです

【HTML形式では正常に読めないのですが】
・HTML形式のメールにて配信されておられるので、対応していないメールソフトで開封すると正常に読むことができません。また、最近ではモバイル機器 (私の場合は携帯電話のiモード)で見ることが多いのですが、やはりHTML形式のメールですので見る事が出来ません。従いまして個人的にはテキスト形式 のメール配信がありがたいです。

■ 読者の声を募集しています。こちらから、お気軽にご意見等をお寄せください。
   Eメールはこちらまで→ shinko@ipc.city.hiroshima.jp
広島市産業振興センターからのお知らせ(講演会・各種事業のご案内) 目次へ戻る
●Web2.0ビジネス活用研修の 受講者を募集します!
「最新のトレンドを知りビジネスチャンスをつかもう!」

 Web2.0(従来のインターネットが進化してできた新しいコンテンツやサービスなどを総称し た言葉)をキーワードに、聞いたことはあるが、実際どう活用するのか分からないという方や、これから、自社のビジネスチャンスに繋げたいと考えておられる 中小企業の方を対象に、Web2.0の概要から活用事例を交えて、最新のビジネスモデルの現状や課題を紹介するものです。

坂田 岳史氏
講師 坂田 岳史氏
■日時 7月25日(水) 10:30~17:30
■会場 まちづくり市民交流プラザ 北棟5階 研修室A (広島市中区袋町6-36)
■対象 中小企業の経営者、管理者、ホームページ管理者等
■定員 30名(先着順)
■講師 (有)ダイコンサルティング 代表取締役 坂田 岳史 氏
受講料  2,000円

※詳しくは、こちらをご覧ください。
 
■申込・問い合わせ先
 中小企業支援センター 振興係 TEL 082-278-8032



店舗演出、接客、ユニバーサルデザイン対応などの基本的な商業機能が優れている中小小売店舗を自薦・消費者他薦により募集し、優秀な店と認められる店舗を、広島市長と広島商工会議所会頭又は商工会会長が連名で「いい店ひろしま」として表彰します。

 (自薦店舗)店舗演出、接客などが優れた小売店舗を募集します!
 (消費者推薦店舗)いい店ひろしまにふさわしい小売店舗を推薦してください!

募集:
(自薦店舗)所定の応募申込書に必要事項を記入のうえ、店舗の写真(外観と内装部分各1枚)を添付し、下記提出先へ郵送またはご持参ください。応募申込書はこちらからダウンロードできます。
(消費者推薦店舗)つぎの方法によります。詳しくはこちらからどうぞ。
 (1)推薦用紙による投票
 (2)Web等による投票
 (3)携帯電話による投票
いい店ひろしま
募集期間:平成19年6月15日(金)~7月31日(火)17時必着
審査:1次~3次にわたり消費者審査員や専門審査員により実施し、10店舗程度を選定します。
表彰:平成20年1月(予定)

問い合わせ・提出先
 〒733-0834 広島市西区草津新町1-21-35
 (財)広島市産業振興センター中小企業支援センター内
 いい店ひろしま顕彰事業実行委員会事務局
 TEL 082-278-8032



 中小企業等の市場開拓を促進し、地域産業の振興を図るため、市内中小企業等が新技術・新製品の研究開発により実用化・商品化したものを見本市・展示会等に出展する経費の一部を助成します。

■助成金額  20万円以内
■申込期間  7月13日(金)17時まで

※詳しくは、こちらをご覧ください。

■問い合わせ先
 中小企業支援センター 支援係 TEL 082-278-8032


 経営革新計画の作成、工場の改善活動、接客・店舗演出の改善などの経営革新(改善)に本格的に 取り組もうとお考えの中小企業者の皆様を対象に、中小企業診断士などの経営コンサルタント、税理士、社会保険労務士などの経験豊かな専門家が計画から実施 までをパッケージとして、複数回にわたって体系的に支援します。

■派遣回数   3~6回程度
■料金      初回無料・2回目以降有料

※詳しくは、こちらをご覧ください。

■問い合わせ先
 中小企業支援センター 支援係 TEL 082-278-8032

●第10回ひろしまグッドデザイン賞を募集します!

 広島発の美しいデザインと優れた機能性を持つ魅力的な商品やパッケージを募集しています。
 デザインの専門家などが、創造性、造形性、技術性の観点から優秀な商品を審査・選定し、大賞5点と奨励賞15点程度を表彰します。前回は60社から83点の応募があり、大賞5点と特別賞1点、奨励賞16点を表彰しました。
 受賞商品は、地下街シャレオ中央広場や東京での展示会をはじめ、産業振興センターホームページなどでPRとするほか「シンボルマーク」を宣伝や販売促進活動に使用できます。

■募集期間
 平成19年6月15日(金)~7月31日(火)

詳しくは、こちらをご覧ください。

■申込・問い合わせ先
 技術振興部デザイン開発室 TEL 082-242-4170(代表)


 広島市内の中小企業や起業家の方が抱える経営上の課題や法律問題の解決を支援するため、経営コンサルタントや弁護士、当センターのマネージャーや職員が相談に応じ、助言を行います。【秘密厳守】
●経営相談
 原則毎週火・金曜日の10:00~16:00に、経営の専門家が相談に応じます。(1回50分)
 ※混雑している場合お待ちいただくことがありますので、なるべく事前に連絡してください。
●法律相談
 原則第2木曜日の13:00~17:00に弁護士が経営に関する法律相談に応じます。(1回50分)
 ※法律相談は事前の予約が必要となります。予約は相談日の1週間前までにお願いします。
●創業資金相談
 原則第4木曜日の13:00~17:00国民生活金融公庫職員が創業、第二創業を中心とした資金相談に応じます。(1回50分)
 ※創業資金相談は事前の予約が必要となります。予約は相談日の1週間前までにお願いします。

※予定表など、詳しくはこちらをご覧ください。

■問い合わせ先  中小企業支援センター 支援係 TEL 082-278-8032


広島ミクシス・ビル ■場所  広島市西区草津新町一丁目21-35
       広島ミクシス・ビル3階
 新たなリーディング産業等の創造と振興を図るため、情報通信分野での新規創業等を目指す事業者を対象に、小規模オフィスを安価な料金(3万円/月)で提供します。
※詳しくは、こちらをご覧ください。

■問い合わせ先 企画総務課 TEL 082-278-8880

あなたの会社がお持ちの技術をホームページでPRします!【無料】
経営支援アドバイザーを派遣します。【1回派遣・無料】
起業支援アドバイザーを派遣します。【1回派遣・無料】
工業技術支援アドバイザーを派遣します。【1回派遣・無料】
■活躍中のあの女性起業家に相談をしてみませんか?【無料】
その他のお知らせ(他の団体・機関の主催事業) 目次へ戻る
モノ作りセミナー&個別相談会を開催します!

「川上産業のモノ作り」
■日時  平成19年7月12日(木) 10:30~12:00 (個別相談会 13:00~17:00)

「技術開発資金へのチャレンジ」
■日時 平成19年7月26日(木)  10:30~12:00 (個別相談会 13:00~17:00)
(両セミナーとも)
■会場    「鯉城会館」(広島県民文化センター)
■受講料  無料
■主催    独立行政法人 中小企業基盤整備機構 中国支部
※詳しくは、こちらのホームページをご覧ください。

■申込・問い合わせ先
 独立行政法人 中小企業基盤整備機構 中国支部
 中小企業・ベンチャー総合支援センター中国
 TEL 082-270-5333  Eメール chugoku1@smrj.go.jp
広島市産業振興センター関連サイト 目次へ戻る
 (財)広島市産業振興センター
 広島市中小企業支援センター (中小企業、商店街、創業予定者への経営や起業の支援)
 広島市工業技術センター(広島市産業振興センター技術振興部) (企業への技術的な支援)
 広島市先端科学技術研究所 (バイオテクノロジー・未来エネルギー関連技術の研究開発や企業支援)
 産業デザインインフォメーション (広島市の産業デザイン振興事業や、産業デザイン情報等の紹介)

 ひろしまビジネスサポート事例 (広島市産業振興センターが経営や技術的な支援を行った事例の紹介)
 広報誌「ひろしま中小企業支援情報GET」 (中小企業、商店街、創業予定者向けのお役立ち情報紙)
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■次号は通常号にもどり、7月17日(火)に発行する予定です。
 広島市産業振興センターNEWS<第14号>臨時増刊号 平成19年(2007年)7月2日発行
 発行:(財)広島市産業振興センター
  産業振興部       広島市西区草津新町一丁目21番35号 広島ミクシス・ビル2階
  TEL 082-278-8032 FAX 082-278-8570 Eメール shinko@ipc.city.hiroshima.jp
  技術振興部       広島市中区千田町三丁目8番24号
  TEL 082-242-4170 FAX 082-245-7199 Eメール kougi@itc.city.hiroshima.jp
  先端科学技術研究所 広島市中区千田町三丁目8番24号
  TEL 082-247-0263 FAX 082-247-9753 Eメール sentan-info@sentan.city.hiroshima.jp
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