本文へ移動

広島市中小企業支援センター > メールマガジン > 2014年度 > 中央図書館からのおすすめ本(73)

広島市産業振興センターNEWS 第142号(2014.5.15)

広島市産業振興センターNEWS
中央図書館からのおすすめ本(73)
    「オイコノミア ぼくらの希望の経済学」

 毎月、中央図書館が推薦するビジネス支援情報の図書をご紹介しています。
 なお、これまでに紹介した本については、当財団のホームページに「中央図書館からのおすすめビジネス図書」として公開しておりますので、いつでも見ることができます。


オイコノミア ぼくらの希望の経済学


「オイコノミア ぼくらの希望の経済学」

 

 NHK Eテレ「オイコノミア」制作班

 +又吉直樹(ピース)/著


(朝日新聞出版 2014年3月30日発行)


 この本は、お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹氏(かなりの読書家で知られている)が経済学者を先生に迎え、「幸福」「結婚」「格差」などをテーマに、経済学をわかりやすく学ぶテレビ番組「オイコノミア」の2012年4月から2013年2月までの放送をまとめたものです。

 「オイコノミア」とは、古代ギリシャ語で「家」という意味の「オイコス」と「法律」という意味の「ノモス」から成り、エコノミクスの語源となった言葉です。「経済学」は難しい学問という印象を受けますが、この本では、「幸福を経済学でひもとくと」「スポーツは経済学で成り立つ!?」「経済学で賢い人生設計をする」など身近なテーマを経済学の視点でとらえ、実はビジネス以外の様々な場面で経済学が活用できると書かれています。


 ここで質問。「夏休みの宿題はいつやるタイプ?先にやる?後にやる?」

 夏休みの宿題と貯蓄行動には深い関係があり、宿題を後回しにした人は貯蓄しにくいという調査結果が出ているそうです。目先の楽しみを我慢できない人は誘惑に負けてしまって貯蓄できないというのです(この傾向を経済学では「現在バイアス」と呼ぶ)。


 では、もらうとしたら「今日の1万円と、1週間後の1万100円、どちらがいいですか?」「1年後の1万円と1年と1週間後の1万100円、どちらがいいですか?」

 経済学者で大阪大学の大竹文雄特別教授は、前者の質問では今日の1万円、後者の質問では1万100円を選ぶ人が多いと言っています。そして、後者の質問で「1年と1週間後の1万100円を選んだ人の多くが、1年経過してあと1週間となったときに「やっぱり1万円ください」と意思決定を変更することを意味する」のだそうです(これを経済学では「時間非整合」と呼ぶ)。この「現在バイアス」、「時間非整合」を考慮すると、「遠い将来の貯蓄目標を達成したいなら天引き貯蓄をするなど工夫が必要」とアドバイスしています。


 この他にも、使っている製品やサービスの乗り換えが面倒に感じるのはなぜか、商品の価格の決まり方、恋愛や結婚を経済学で解剖すると? 給料はどうやって決まる? などについて、経済学の観点からわかりやすく解説しています。

 又吉氏はまえがきで、経済学は人生の「危険な場所や迷いやすい場所を教えてくれる地図になる」そして「人間の行動を観察し、再考し、新たな方法を生み出し続ける『経済学』は、人類の地図や護身術のようで、とても頼もしく思える」と述べています。ぜひこの本を読んで、経済学を身近に感じてみませんか。人生設計やビジネスのヒントが見つかるかもしれません。

HOME

ページトップへ

本文へ移動

広島市中小企業支援センター > メールマガジン > 2014年度 > 中央図書館からのおすすめ本(73)

広島市産業振興センターNEWS 第142号(2014.5.15)

広島市産業振興センターNEWS
中央図書館からのおすすめ本(73)
    「オイコノミア ぼくらの希望の経済学」

 毎月、中央図書館が推薦するビジネス支援情報の図書をご紹介しています。
 なお、これまでに紹介した本については、当財団のホームページに「中央図書館からのおすすめビジネス図書」として公開しておりますので、いつでも見ることができます。


オイコノミア ぼくらの希望の経済学


「オイコノミア ぼくらの希望の経済学」

 

 NHK Eテレ「オイコノミア」制作班

 +又吉直樹(ピース)/著


(朝日新聞出版 2014年3月30日発行)


 この本は、お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹氏(かなりの読書家で知られている)が経済学者を先生に迎え、「幸福」「結婚」「格差」などをテーマに、経済学をわかりやすく学ぶテレビ番組「オイコノミア」の2012年4月から2013年2月までの放送をまとめたものです。

 「オイコノミア」とは、古代ギリシャ語で「家」という意味の「オイコス」と「法律」という意味の「ノモス」から成り、エコノミクスの語源となった言葉です。「経済学」は難しい学問という印象を受けますが、この本では、「幸福を経済学でひもとくと」「スポーツは経済学で成り立つ!?」「経済学で賢い人生設計をする」など身近なテーマを経済学の視点でとらえ、実はビジネス以外の様々な場面で経済学が活用できると書かれています。


 ここで質問。「夏休みの宿題はいつやるタイプ?先にやる?後にやる?」

 夏休みの宿題と貯蓄行動には深い関係があり、宿題を後回しにした人は貯蓄しにくいという調査結果が出ているそうです。目先の楽しみを我慢できない人は誘惑に負けてしまって貯蓄できないというのです(この傾向を経済学では「現在バイアス」と呼ぶ)。


 では、もらうとしたら「今日の1万円と、1週間後の1万100円、どちらがいいですか?」「1年後の1万円と1年と1週間後の1万100円、どちらがいいですか?」

 経済学者で大阪大学の大竹文雄特別教授は、前者の質問では今日の1万円、後者の質問では1万100円を選ぶ人が多いと言っています。そして、後者の質問で「1年と1週間後の1万100円を選んだ人の多くが、1年経過してあと1週間となったときに「やっぱり1万円ください」と意思決定を変更することを意味する」のだそうです(これを経済学では「時間非整合」と呼ぶ)。この「現在バイアス」、「時間非整合」を考慮すると、「遠い将来の貯蓄目標を達成したいなら天引き貯蓄をするなど工夫が必要」とアドバイスしています。


 この他にも、使っている製品やサービスの乗り換えが面倒に感じるのはなぜか、商品の価格の決まり方、恋愛や結婚を経済学で解剖すると? 給料はどうやって決まる? などについて、経済学の観点からわかりやすく解説しています。

 又吉氏はまえがきで、経済学は人生の「危険な場所や迷いやすい場所を教えてくれる地図になる」そして「人間の行動を観察し、再考し、新たな方法を生み出し続ける『経済学』は、人類の地図や護身術のようで、とても頼もしく思える」と述べています。ぜひこの本を読んで、経済学を身近に感じてみませんか。人生設計やビジネスのヒントが見つかるかもしれません。

HOME

ページトップへ