本文へ移動

広島市中小企業支援センター > メールマガジン > 2014年度 > 中央図書館からのおすすめ本(76)

広島市産業振興センターNEWS 第148号(2014.8.15)


広島市産業振興センターNEWS
中央図書館からのおすすめ本(76)
  「ウラからのぞけばオモテが見える
 毎月、中央図書館が推薦するビジネス支援情報の図書をご紹介しています。
 なお、これまでに紹介した本については、当財団のホームページに「中央図書館からのおすすめビジネス図書」として公開しておりますので、いつでも見ることができます。
ウラからのぞけばオモテが見える

 

 

『ウラからのぞけばオモテが見える』

 

 佐藤オオキ 川上典李子/著

 


(日経BP社 2013年10月21日発行

 著者の佐藤オオキ氏(表紙写真)は、1977年カナダで生まれ、早稲田大学理工学部建築学科を卒業し、同大学大学院修了後の2002年にデザインオフィスnendoを設立、その代表を務めています。国内外の企業を相手に250を超えるプロジェクトを抱え、建築、インテリア、家電製品、雑貨、パッケージなどのグラフィックデザインまで、ジャンルを問わず数々のアイデアを出し、今最も世界が注目しているデザイナーの一人です。

 「nendo」の由来はもちろん「粘土」で、「形や色を無限に変える粘土さながら、(卒業旅行の)ミラノで感じた自由な発想と創作活動を実現したいという想いが込められている。」のだそうです。


 この本は、副題が「佐藤オオキ nendo 10の思考法と行動術」とあるように、第1章「nendoの思考法」では、(1)「面」で考える (2)一歩「下がる」 (3)「違和感」を生む (4)均衡を「崩す」 (5)見せたいものは「隠す」 (6)「ゆるめ」につくる (7)とにかく「集める」 (8)「休み時間」に休ませない (9)「他人丼」を見つける (10)そこにあるものを「使いまわす」をタイトルに、それぞれ具体例を挙げながら書かれています。

 例として、消臭スプレーのモデルチェンジ(1)など馴染みのあるものから、海外ブランドのショーウインドーディスプレイ(3)や、ニューヨーク近代美術館などに収蔵されている作品(6)、さらに伝統工芸とのコラボレーション(10)など数多く挙げられており、nendoの柔軟なアイデアがどのようにして生まれたのかがわかりやすく紹介されています。

 第2章「nendoの行動術」では、(1)状況を「耕す」 (2)クライアントと「育てる」 (3)アイデアを「収穫する」とし、基本的な考え方や取り組み方について書かれています。

 佐藤オオキ氏は「はじめに」に、「デザインとは問題解決のための「新しい道」を見付ける作業」「こういった「新しい道」を見付けることによって、クライアントに価値を提供するのがデザイナーの役割なのです。」と書いています。

 nendoがクライアントとプロジェクトを完成させるとき、それは決して相手方を考えずにデザインを押しつけるのではなく、同じ方向性と価値観を持って作り上げていき、最終的にクライアントが望んだ以上のものを提供していきます。彼は、「(商品デザインによる)短期的な利益以上に重要なのは、企業や商品のブランド価値を高めたり、(略)社内の意識改革や業界全体の活性化がなされることです。」とも述べています。つまり、nendoのデザインが始まりとなり、企業がプロジェクト完成に向けて新たなスタートを切っているのです。紹介されたプロジェクトの中には、なぜnendoに依頼し、そのアイデアによってどのような変化がもたらされたか経営者のコメントも載せられており、興味深く読むことができます。


 「何かいいアイデアはない?」「新しいアイデアが浮かばない」この会話は職場でよく耳にします。しかしながら、アイデアは探してもなかなか見つかるものでもありません。そんなときは、ぜひこの本を開いてみてください。何かきっかけが見つかるかもしれません。

HOME

ページトップへ

本文へ移動

広島市中小企業支援センター > メールマガジン > 2014年度 > 中央図書館からのおすすめ本(76)

広島市産業振興センターNEWS 第148号(2014.8.15)


広島市産業振興センターNEWS
中央図書館からのおすすめ本(76)
  「ウラからのぞけばオモテが見える
 毎月、中央図書館が推薦するビジネス支援情報の図書をご紹介しています。
 なお、これまでに紹介した本については、当財団のホームページに「中央図書館からのおすすめビジネス図書」として公開しておりますので、いつでも見ることができます。
ウラからのぞけばオモテが見える

 

 

『ウラからのぞけばオモテが見える』

 

 佐藤オオキ 川上典李子/著

 


(日経BP社 2013年10月21日発行

 著者の佐藤オオキ氏(表紙写真)は、1977年カナダで生まれ、早稲田大学理工学部建築学科を卒業し、同大学大学院修了後の2002年にデザインオフィスnendoを設立、その代表を務めています。国内外の企業を相手に250を超えるプロジェクトを抱え、建築、インテリア、家電製品、雑貨、パッケージなどのグラフィックデザインまで、ジャンルを問わず数々のアイデアを出し、今最も世界が注目しているデザイナーの一人です。

 「nendo」の由来はもちろん「粘土」で、「形や色を無限に変える粘土さながら、(卒業旅行の)ミラノで感じた自由な発想と創作活動を実現したいという想いが込められている。」のだそうです。


 この本は、副題が「佐藤オオキ nendo 10の思考法と行動術」とあるように、第1章「nendoの思考法」では、(1)「面」で考える (2)一歩「下がる」 (3)「違和感」を生む (4)均衡を「崩す」 (5)見せたいものは「隠す」 (6)「ゆるめ」につくる (7)とにかく「集める」 (8)「休み時間」に休ませない (9)「他人丼」を見つける (10)そこにあるものを「使いまわす」をタイトルに、それぞれ具体例を挙げながら書かれています。

 例として、消臭スプレーのモデルチェンジ(1)など馴染みのあるものから、海外ブランドのショーウインドーディスプレイ(3)や、ニューヨーク近代美術館などに収蔵されている作品(6)、さらに伝統工芸とのコラボレーション(10)など数多く挙げられており、nendoの柔軟なアイデアがどのようにして生まれたのかがわかりやすく紹介されています。

 第2章「nendoの行動術」では、(1)状況を「耕す」 (2)クライアントと「育てる」 (3)アイデアを「収穫する」とし、基本的な考え方や取り組み方について書かれています。

 佐藤オオキ氏は「はじめに」に、「デザインとは問題解決のための「新しい道」を見付ける作業」「こういった「新しい道」を見付けることによって、クライアントに価値を提供するのがデザイナーの役割なのです。」と書いています。

 nendoがクライアントとプロジェクトを完成させるとき、それは決して相手方を考えずにデザインを押しつけるのではなく、同じ方向性と価値観を持って作り上げていき、最終的にクライアントが望んだ以上のものを提供していきます。彼は、「(商品デザインによる)短期的な利益以上に重要なのは、企業や商品のブランド価値を高めたり、(略)社内の意識改革や業界全体の活性化がなされることです。」とも述べています。つまり、nendoのデザインが始まりとなり、企業がプロジェクト完成に向けて新たなスタートを切っているのです。紹介されたプロジェクトの中には、なぜnendoに依頼し、そのアイデアによってどのような変化がもたらされたか経営者のコメントも載せられており、興味深く読むことができます。


 「何かいいアイデアはない?」「新しいアイデアが浮かばない」この会話は職場でよく耳にします。しかしながら、アイデアは探してもなかなか見つかるものでもありません。そんなときは、ぜひこの本を開いてみてください。何かきっかけが見つかるかもしれません。

HOME

ページトップへ