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広島市中小企業支援センター > メールマガジン > 2014年度 > 技術支援アラカルト

広島市産業振興センターNEWS 第148号(2014.8.15)

広島市産業振興センターNEWS
技術アラカルト
   第10回「環境経営におけるライフサイクルアセスメントの意義」

 技術振興部長の國司(くにし)です。サッカー・ワールドカップのブラジル大会で、日本人サポーターが試合後に観客席のごみ拾いをしたことに対する海外メディアの賛辞は記憶に新しいところですが、日本の文化ともいえる日本人のこの環境意識の高さは、企業活動における環境対応への取り組みにも生かされるものと考えます。

 今回は、9月に開催を予定していますライフサイクルアセスメント(LCA)に関する講習会に先立ちまして、環境経営を"見える化"するための有効な手法として、地元マツダ様においても導入が進められているLCAの概念や中小企業における役割や効果などについて述べてみたいと思います。

 LCAとは、その製品に関わる資源の採取から製造、使用、廃棄・リサイクル、輸送などすべての段階を通して、どのくらいの資源やエネルギーを使い、どのくらいのCO2や廃棄物を排出したかを定量的に算出して、それを評価するという手法です(下図参照)。

 グローバル化が進展する中、企業活動における環境対応が、サプライチェーンの一翼を担う中小企業においても、以前にも増して重要な経営課題になってきており、同手法が注目されています。LCAの規格は、1997年、環境マネジメントシステム「ISO14000シリーズ」の一環である「ISO14040」として発行されていますが、コカ・コーラ社が1969年にビンとPETボトルの環境影響比較に採用したのがLCAの始まりとされています。

LCAの概念図

 

 LCAは、企業における中長期的な価値創造や持続性を実現するためにも、大企業などの最終製品の製造者が実施するだけではなく、サプライチェーンの川中に位置する中小企業においても製品・製造プロセスの改善に活用することは非常に重要です。中小企業におけるLCAの展開としては、まず、LCAの導入を進めている取引先からLCA を実施する際に必要となるデータの提供を依頼されるところから始まるケースが想定されます。また一歩進んで、自社における中間部品の製造においては、製造ラインにおける課題を、LCAを用いて抽出し、原材料使用量の削減など工程の改善につなげることが考えられます。更には、自社開発製品の設計プロセスにLCAを導入することで、製品そのものの抜本的な改善につなげることも考えられます。

 中小企業にLCAを導入した場合の効果をイメージすると以下のようになると思います。

中小企業のLCA導入効果のイメージ図

 ただ、中小企業へのLCAの導入については、効果も見込める反面、課題が多いのも事実です。

具体的には以下のような課題が考えられます。

マーク 手法、運用方法の理解に多大な時間を要する
マーク 導入のための人材を確保できない
マーク 導入のためのコストの把握が難しい
マーク 導入効果の即効性が不明、乏しい

 中小企業にとってこれらの課題を克服して自社へ展開していくことは、ハードルが高いことではあるとは思いますが、従来のQC的な工程改善方法にLCA的な考え方を加えて、LCAの発想を活かしながら、LCAを自社の製造実態に応じてカスタマイズすることが、肝要であると思います。

 このたびの講習会では、LCAの取引先などからの対応や自社展開に資するための情報提供の一環として、まずは、LCAの趣旨、有用性などを知っていただきたいと思っております。皆様のご参加を心からお待ちしております。


■問い合わせ先
  技術振興部(広島市工業技術センター内) 
  TEL 082-242-4170(代表) 
E-mail  kougi@itc.city.hiroshima.jp


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〒733-0834 広島市西区草津新町1-21-35
(広島ミクシス・ビル内)
TEL:082-278-8032
E-Mail:assist@ipc.city.hiroshima.jp

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技術アラカルト
   第10回「環境経営におけるライフサイクルアセスメントの意義」

 技術振興部長の國司(くにし)です。サッカー・ワールドカップのブラジル大会で、日本人サポーターが試合後に観客席のごみ拾いをしたことに対する海外メディアの賛辞は記憶に新しいところですが、日本の文化ともいえる日本人のこの環境意識の高さは、企業活動における環境対応への取り組みにも生かされるものと考えます。

 今回は、9月に開催を予定していますライフサイクルアセスメント(LCA)に関する講習会に先立ちまして、環境経営を"見える化"するための有効な手法として、地元マツダ様においても導入が進められているLCAの概念や中小企業における役割や効果などについて述べてみたいと思います。

 LCAとは、その製品に関わる資源の採取から製造、使用、廃棄・リサイクル、輸送などすべての段階を通して、どのくらいの資源やエネルギーを使い、どのくらいのCO2や廃棄物を排出したかを定量的に算出して、それを評価するという手法です(下図参照)。

 グローバル化が進展する中、企業活動における環境対応が、サプライチェーンの一翼を担う中小企業においても、以前にも増して重要な経営課題になってきており、同手法が注目されています。LCAの規格は、1997年、環境マネジメントシステム「ISO14000シリーズ」の一環である「ISO14040」として発行されていますが、コカ・コーラ社が1969年にビンとPETボトルの環境影響比較に採用したのがLCAの始まりとされています。

LCAの概念図

 

 LCAは、企業における中長期的な価値創造や持続性を実現するためにも、大企業などの最終製品の製造者が実施するだけではなく、サプライチェーンの川中に位置する中小企業においても製品・製造プロセスの改善に活用することは非常に重要です。中小企業におけるLCAの展開としては、まず、LCAの導入を進めている取引先からLCA を実施する際に必要となるデータの提供を依頼されるところから始まるケースが想定されます。また一歩進んで、自社における中間部品の製造においては、製造ラインにおける課題を、LCAを用いて抽出し、原材料使用量の削減など工程の改善につなげることが考えられます。更には、自社開発製品の設計プロセスにLCAを導入することで、製品そのものの抜本的な改善につなげることも考えられます。

 中小企業にLCAを導入した場合の効果をイメージすると以下のようになると思います。

中小企業のLCA導入効果のイメージ図

 ただ、中小企業へのLCAの導入については、効果も見込める反面、課題が多いのも事実です。

具体的には以下のような課題が考えられます。

マーク 手法、運用方法の理解に多大な時間を要する
マーク 導入のための人材を確保できない
マーク 導入のためのコストの把握が難しい
マーク 導入効果の即効性が不明、乏しい

 中小企業にとってこれらの課題を克服して自社へ展開していくことは、ハードルが高いことではあるとは思いますが、従来のQC的な工程改善方法にLCA的な考え方を加えて、LCAの発想を活かしながら、LCAを自社の製造実態に応じてカスタマイズすることが、肝要であると思います。

 このたびの講習会では、LCAの取引先などからの対応や自社展開に資するための情報提供の一環として、まずは、LCAの趣旨、有用性などを知っていただきたいと思っております。皆様のご参加を心からお待ちしております。


■問い合わせ先
  技術振興部(広島市工業技術センター内) 
  TEL 082-242-4170(代表) 
E-mail  kougi@itc.city.hiroshima.jp


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