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広島市産業振興センターNEWS 第149号(2014.9.16)


広島市産業振興センターNEWS
中央図書館からのおすすめ本(77)
  「和える -aeru-伝統産業を子どもにつなぐ25歳女性起業家」
 毎月、中央図書館が推薦するビジネス支援情報の図書をご紹介しています。
 なお、これまでに紹介した本については、当財団のホームページに「中央図書館からのおすすめビジネス図書」として公開しておりますので、いつでも見ることができます。

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『和える -aeru-伝統産業を子どもにつなぐ25歳女性起業家』

 

 矢島 里佳(やじま りか)/著

 


(株式会社 早川書房 2014
年7月20日発行

 書名であり社名でもある「和える」とはどういった意味からきているのでしょうか?
 著者は「和える」とは「日本の古き良き先人の知恵と、今を生きる私達の感性を和える」という意味だと説明しています。焼き物の割れにくさや本藍染の抗菌作用などの日本の伝統工芸品のすばらしさを発見し、子どものころから伝統工芸品を使ってもらい、日本の伝統を21世紀の子どもたちへ伝えていきたいという強い想いが社名「株式会社和える」の由来になっています。

 創業のきっかけは高校まで茶華道部に所属して伝統工芸品に囲まれて過ごす中で興味を持ち、大学入学後には、日本の伝統工芸品などの情報発信の仕事をするようになったことからです。そして伝統工芸産業の職人との出会いなどが更に創業に結びついていきます。伝統工芸品のすぐれたところを取り出し、それを使ってもらい伝統産業そのものをアピールしていくことで、職人の仕事も継続的に支えることにつながっていけると考えています。そして日本の伝統工芸品を未来につなげていくことを期待し、ホンモノを子どもたちに伝えるという意味で、「伝統産業×赤ちゃん・子ども」というこれまであまりビジネスとして成り立っていないコンビネーションに可能性を見つけ、日本の伝統産業で0から6歳の未就学児向けのブランドを立ち上げます。

 この著者がすごいのは、まずその行動力です。たとえば大学入学後すぐに、受験したAO入試の体験を、本にするために企画書を出版社に持ち込み、伝統産業のことを知るため職人を現地に訪ねるときも、企画書を出版社に持ち込み、出版を実現させていきます。また、伝統産業の職人の現場に出向いて、自分が何をやりたいかを伝え、ロゴを作り、あるいは、「こぼしにくいコップ」などの商品を製作していくなかで、人をどんどん巻き込み、コミュニケーションを繰り返し行うことで想いを形にしています。この著書には、自分が思いついたことを実行できるかを考え、企画書をつくり提案して、困難にぶつかりながらも、創業に至った具体的な行動や感じたことなどが詳細に書いてあります。こうした著者が想い続け行動し続けるストーリーは、創業について参考になるだけでなく、読んだ人が自分も常識にとらわれずに、思いついたことを行動に起こしてみようと思える一冊になっています。

 ちなみに、著者自身は「和える」を立ち上げる前にビジネスとしての評価を受けるために、数々のビジネスプラングランプリに参加してブラッシュアップした経験の持ち主ですが、それが評価され、当館が開催している「高校生ビジネスプラングランプリ ビジネスプラン作成講座」で共催している日本政策金融公庫が主催した「第1回高校生ビジネスプラングランプリ」の審査員に選出されています。

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  「和える -aeru-伝統産業を子どもにつなぐ25歳女性起業家」
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 なお、これまでに紹介した本については、当財団のホームページに「中央図書館からのおすすめビジネス図書」として公開しておりますので、いつでも見ることができます。

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『和える -aeru-伝統産業を子どもにつなぐ25歳女性起業家』

 

 矢島 里佳(やじま りか)/著

 


(株式会社 早川書房 2014
年7月20日発行

 書名であり社名でもある「和える」とはどういった意味からきているのでしょうか?
 著者は「和える」とは「日本の古き良き先人の知恵と、今を生きる私達の感性を和える」という意味だと説明しています。焼き物の割れにくさや本藍染の抗菌作用などの日本の伝統工芸品のすばらしさを発見し、子どものころから伝統工芸品を使ってもらい、日本の伝統を21世紀の子どもたちへ伝えていきたいという強い想いが社名「株式会社和える」の由来になっています。

 創業のきっかけは高校まで茶華道部に所属して伝統工芸品に囲まれて過ごす中で興味を持ち、大学入学後には、日本の伝統工芸品などの情報発信の仕事をするようになったことからです。そして伝統工芸産業の職人との出会いなどが更に創業に結びついていきます。伝統工芸品のすぐれたところを取り出し、それを使ってもらい伝統産業そのものをアピールしていくことで、職人の仕事も継続的に支えることにつながっていけると考えています。そして日本の伝統工芸品を未来につなげていくことを期待し、ホンモノを子どもたちに伝えるという意味で、「伝統産業×赤ちゃん・子ども」というこれまであまりビジネスとして成り立っていないコンビネーションに可能性を見つけ、日本の伝統産業で0から6歳の未就学児向けのブランドを立ち上げます。

 この著者がすごいのは、まずその行動力です。たとえば大学入学後すぐに、受験したAO入試の体験を、本にするために企画書を出版社に持ち込み、伝統産業のことを知るため職人を現地に訪ねるときも、企画書を出版社に持ち込み、出版を実現させていきます。また、伝統産業の職人の現場に出向いて、自分が何をやりたいかを伝え、ロゴを作り、あるいは、「こぼしにくいコップ」などの商品を製作していくなかで、人をどんどん巻き込み、コミュニケーションを繰り返し行うことで想いを形にしています。この著書には、自分が思いついたことを実行できるかを考え、企画書をつくり提案して、困難にぶつかりながらも、創業に至った具体的な行動や感じたことなどが詳細に書いてあります。こうした著者が想い続け行動し続けるストーリーは、創業について参考になるだけでなく、読んだ人が自分も常識にとらわれずに、思いついたことを行動に起こしてみようと思える一冊になっています。

 ちなみに、著者自身は「和える」を立ち上げる前にビジネスとしての評価を受けるために、数々のビジネスプラングランプリに参加してブラッシュアップした経験の持ち主ですが、それが評価され、当館が開催している「高校生ビジネスプラングランプリ ビジネスプラン作成講座」で共催している日本政策金融公庫が主催した「第1回高校生ビジネスプラングランプリ」の審査員に選出されています。

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