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中央図書館からのおすすめ本(78)

広島市産業振興センターNEWS 第150号(2014.10.15)


広島市産業振興センターNEWS
中央図書館からのおすすめ本(78)
  「嫌われる勇気―自己啓発の源流「アドラー」の教え」
 毎月、中央図書館が推薦するビジネス支援情報の図書をご紹介しています。
 なお、これまでに紹介した本については、当財団のホームページに「中央図書館からのおすすめビジネス図書」として公開しておりますので、いつでも見ることができます。

嫌われる勇気―自己啓発の源流「アドラー」の教え

 

 

『嫌われる勇気―自己啓発の源流「アドラー」の教え』

 

 岸見 一郎(きしみ いちろう)/著

 古賀 史健(こが ふみたけ)/著

 


(ダイヤモンド社 2013年12月12日発行

 「すべての悩みは『対人関係』の悩みである。」

 私たちは、家庭でも、学校でも、職場でも、常に他者を意識し、自分を他者に認めさせたいと思いながら生きているのかもしれません。だからこそいろいろな悩みが生じるのです。この世で一人っきりであれば、悩む必要はない?ただ、そんなことは不可能です。

 この本は、フロイト、ユングと並び「心理学の三大巨頭」と称される、アルフレッド・アドラーの心理学を、悩み多き「青年」と、「世界はシンプルである」と説く「哲人」の対話形式にまとめたものです。物語を読み進めるうちにアドラーの思想が自然と心に落ちてきます。

 私も青年と同じく、誰からも嫌われたくないが故に、他者から自分に期待されている役割は何なのかということばかりに気をとられ、それに合わせて生きてきたような気がします。他者の反応に一喜一憂の日々。
 それを哲人に「ほんとうの自分を捨てて、他者の人生を生きることになる」、「他者もまたあなたの期待を満たすために生きているのではない」、「相手が自分の思うとおりに動いてくれなくても、怒ってはいけません。それが当たり前なのです。」と説かれ、返す言葉もありませんでした。
 「大切なのはなにが与えられているかではなく、与えられたものをどう使うか。」「あなたにできるのは『自分の信じる最善の道を選ぶこと』、それだけです。その選択について他者がどのような評価を下すのか、これは他者の課題であって、あなたにはどうにもできない話です。」

 そう考えれば、他者にどう思われるかをあれこれ心配するのは無意味なことであり、自分の信念のままに生きればよいというシンプルな構図が目の前に開けます。
 青年が哲人との対話でたどり着いた答えは非常にシンプルです。
 「ただし、実践するのは難しそう。」そう思うのは私にまだ「勇気」が足りないからかもしれません。
 「幸せになる勇気」は「嫌われる勇気」。
 アドラー心理学の入門書として最適な一冊です。

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