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広島市中小企業支援センター > メールマガジン > 2014年度 > 技術支援アラカルト

広島市産業振興センターNEWS 第153号(2014.11.15)

広島市産業振興センターNEWS
技術アラカルト
   第11回「デザインマネジメントと企業経営」

 技術振興部長の國司(くにし)です。今回は、来年の2月から約6か月にわたって開催することとしております"デザインマネジメント人材育成事業 ~デザインを経営資源として戦略的に活用するための人材育成プログラム~"に関連しまして、企業経営におけるデザインマネジメントについて考えてみたいと思います。

 デザインマネジメントを端的に言えば、文字通り"デザインをマネジメントする"となりますが、以前にも増してデザインの概念が広がりを見せている中、その定義は人によって異なり、画一的なものではないと思います。そこで、デザインの専門知識に乏しい私は、マネジメントの観点からデザインに関する名言を調べ、私なりに受け売りの付け焼刃でデザインマネジメントの定義づけを試みてみました。私が独断と偏見で選んだ名言を以下に列記します。他にもデザインマネジメントを定義づけるに相応しい名言はたくさんあることでしょうが、勉強不足は重々承知しておりますので、ご容赦ください。

 

☆ デザインとはどのように見えるか、どのように感じるかではなく、

   どのように機能するかである。 Steven Paul Jobs

☆ デザインは、それを誰かが使って初めて完成する。 Brenda Laurel
☆ デザインにおいてたったひとつ重要なことは、

   それをどうやって人々と関連付けるかということだ。 Victor Papanek
☆ デザイナーの仕事は、ニーズを需要に変えることだ。 Peter Ferdinand Drucker
☆ デザインとは、問題を見つけると同時にそれらを解決するものだ。 Bryan Lawson
☆ デザインとは戦略を備えた創造力です。 Rob Curedale
☆ 良いデザインとは、理解をもたらす。 Dieter Rams

 これらの名言から導き出された私なりのデザインマネジメントの定義は次のとおりとなります。

~デザインを、企業理念を具現化するための不可欠な武器と捉え、デザインを意匠、設計などの各プロセスにおける戦術的活用にとどまらず、マーケティングに始まり、商品の企画・開発から市場化、更にはアフターサービス、廃棄までのプロセス全体で戦略的に活用すること~


 何とか、私なりのデザインマネジメントの定義づけはできましたので、本題の、企業経営におけるデザインマネジメントについて考えてみたいと思います。デザインに対する期待として最も大きいのがイノベーションや付加価値創造ですが、デザイン活動を積極的に展開しても期待ほどの効果が上がらない要因として、Scott Berkun氏は自身のレポートの中で以下の10項目を挙げています。

 (1) デザインをしない方がデザインの決定権を持っている
 (2) デザインの知識がないマネージャが決定権を持っている
 (3) デザインをする前に十分のデータ分析をしないデザイナー
 (4) 長期的な効果を考慮する時間がない
 (5) 重要なフィードバックを聞き入れない
 (6) ビジネスの基礎条件に関する認識が低い
 (7) 口先だけの「利用者中心のデザイン」
 (8) 失敗や実験が許されない環境
 (9) たくさんの人が関わりすぎてデザイナーの力が弱い
 (10) ひとつのデザインスタイルに頼り過ぎ

 デザインを企業経営に落とし込むうえで、とても参考になる10項目ですが、この10項目から言えることは、企業経営にデザインマネジメントを展開するうえで重要なのは、企業活動に理解のあるデザイナーとデザインの専門性、重要性を理解している経営者がお互いを尊重し、タッグを組んで仕事をすることだということです。そして、こういった組織体制のもとで、デザイン資源の戦略的な活用を実践することで、イノベーションや付加価値創造の実現可能性が飛躍的に高まるということです。

 では、デザインマネジメントの実施体制を整え、自社へ展開することで、どのようなイノベーションや付加価値創造が期待できるのかを、皆さまもよくご存じのApple inc.のiPhoneを例に説明します。デザインマネジメントは、QCD(品質、コスト、納期)にウエイトを置いた従来の"モノづくり"から顧客重視の付加価値創出にウエイトを置いた "コトづくり"への転換を図るうえで不可欠なものであり、デザインマネジメントを自社へ展開した場合の効果も、この観点から考察するとわかりやすいと思います。"モノづくり"と "コトづくり"の違いを端的に表した例としては、ガラケーがiPhoneに完敗したことを挙げることができると思います。前述したSteven Paul Jobs氏の名言『デザインとはどのように見えるか、どのように感じるかではなく、どのように機能するかである。』が"コトづくり"の真骨頂を表しているのではないでしょうか。つまり、Apple inc.はモバイル端末をデザインマネジメントによって"顧客視点で最適化"し、iPhoneとして世に送り出して、とてつもない成果を上げたのです。
 今回のテーマは、デザインマネジメントという概念を広く知っていただきたいという思いが先走ったところもあり、取り上げてしまいましたが、デザインの専門知識に乏しい私にとっては、少々荷が重過ぎました。今更ながらに十分後悔していますので、こんなの当たり前という方も大勢いらっしゃるでしょうが、どうぞ大目に見てください。
 最後に、このメールマガジンが配信される当日には、冒頭でご紹介しました"デザインマネジメント人材育成事業 ~デザインを経営資源として戦略的に活用するための人材育成プログラム~" の詳細をホームページなどでお知らせする予定です。デザインマネジメントに関する知識を体系的に習得していただく座学をはじめ、実践力を磨いていただくワークショップなど、第一線の講師陣(講師の略歴はHPでご紹介させていただきます。)による体系的でありながら多彩なプログラムを準備しています。企業経営にデザインマネジメントを展開する意欲のある中小企業の経営者などの皆様には、受講を検討していただければ幸いです。
■問い合わせ先
  技術振興部(広島市工業技術センター内) 
  TEL 082-242-4170(代表) 
E-mail  kougi@itc.city.hiroshima.jp


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TEL:082-278-8032
E-Mail:assist@ipc.city.hiroshima.jp

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   第11回「デザインマネジメントと企業経営」

 技術振興部長の國司(くにし)です。今回は、来年の2月から約6か月にわたって開催することとしております"デザインマネジメント人材育成事業 ~デザインを経営資源として戦略的に活用するための人材育成プログラム~"に関連しまして、企業経営におけるデザインマネジメントについて考えてみたいと思います。

 デザインマネジメントを端的に言えば、文字通り"デザインをマネジメントする"となりますが、以前にも増してデザインの概念が広がりを見せている中、その定義は人によって異なり、画一的なものではないと思います。そこで、デザインの専門知識に乏しい私は、マネジメントの観点からデザインに関する名言を調べ、私なりに受け売りの付け焼刃でデザインマネジメントの定義づけを試みてみました。私が独断と偏見で選んだ名言を以下に列記します。他にもデザインマネジメントを定義づけるに相応しい名言はたくさんあることでしょうが、勉強不足は重々承知しておりますので、ご容赦ください。

 

☆ デザインとはどのように見えるか、どのように感じるかではなく、

   どのように機能するかである。 Steven Paul Jobs

☆ デザインは、それを誰かが使って初めて完成する。 Brenda Laurel
☆ デザインにおいてたったひとつ重要なことは、

   それをどうやって人々と関連付けるかということだ。 Victor Papanek
☆ デザイナーの仕事は、ニーズを需要に変えることだ。 Peter Ferdinand Drucker
☆ デザインとは、問題を見つけると同時にそれらを解決するものだ。 Bryan Lawson
☆ デザインとは戦略を備えた創造力です。 Rob Curedale
☆ 良いデザインとは、理解をもたらす。 Dieter Rams

 これらの名言から導き出された私なりのデザインマネジメントの定義は次のとおりとなります。

~デザインを、企業理念を具現化するための不可欠な武器と捉え、デザインを意匠、設計などの各プロセスにおける戦術的活用にとどまらず、マーケティングに始まり、商品の企画・開発から市場化、更にはアフターサービス、廃棄までのプロセス全体で戦略的に活用すること~


 何とか、私なりのデザインマネジメントの定義づけはできましたので、本題の、企業経営におけるデザインマネジメントについて考えてみたいと思います。デザインに対する期待として最も大きいのがイノベーションや付加価値創造ですが、デザイン活動を積極的に展開しても期待ほどの効果が上がらない要因として、Scott Berkun氏は自身のレポートの中で以下の10項目を挙げています。

 (1) デザインをしない方がデザインの決定権を持っている
 (2) デザインの知識がないマネージャが決定権を持っている
 (3) デザインをする前に十分のデータ分析をしないデザイナー
 (4) 長期的な効果を考慮する時間がない
 (5) 重要なフィードバックを聞き入れない
 (6) ビジネスの基礎条件に関する認識が低い
 (7) 口先だけの「利用者中心のデザイン」
 (8) 失敗や実験が許されない環境
 (9) たくさんの人が関わりすぎてデザイナーの力が弱い
 (10) ひとつのデザインスタイルに頼り過ぎ

 デザインを企業経営に落とし込むうえで、とても参考になる10項目ですが、この10項目から言えることは、企業経営にデザインマネジメントを展開するうえで重要なのは、企業活動に理解のあるデザイナーとデザインの専門性、重要性を理解している経営者がお互いを尊重し、タッグを組んで仕事をすることだということです。そして、こういった組織体制のもとで、デザイン資源の戦略的な活用を実践することで、イノベーションや付加価値創造の実現可能性が飛躍的に高まるということです。

 では、デザインマネジメントの実施体制を整え、自社へ展開することで、どのようなイノベーションや付加価値創造が期待できるのかを、皆さまもよくご存じのApple inc.のiPhoneを例に説明します。デザインマネジメントは、QCD(品質、コスト、納期)にウエイトを置いた従来の"モノづくり"から顧客重視の付加価値創出にウエイトを置いた "コトづくり"への転換を図るうえで不可欠なものであり、デザインマネジメントを自社へ展開した場合の効果も、この観点から考察するとわかりやすいと思います。"モノづくり"と "コトづくり"の違いを端的に表した例としては、ガラケーがiPhoneに完敗したことを挙げることができると思います。前述したSteven Paul Jobs氏の名言『デザインとはどのように見えるか、どのように感じるかではなく、どのように機能するかである。』が"コトづくり"の真骨頂を表しているのではないでしょうか。つまり、Apple inc.はモバイル端末をデザインマネジメントによって"顧客視点で最適化"し、iPhoneとして世に送り出して、とてつもない成果を上げたのです。
 今回のテーマは、デザインマネジメントという概念を広く知っていただきたいという思いが先走ったところもあり、取り上げてしまいましたが、デザインの専門知識に乏しい私にとっては、少々荷が重過ぎました。今更ながらに十分後悔していますので、こんなの当たり前という方も大勢いらっしゃるでしょうが、どうぞ大目に見てください。
 最後に、このメールマガジンが配信される当日には、冒頭でご紹介しました"デザインマネジメント人材育成事業 ~デザインを経営資源として戦略的に活用するための人材育成プログラム~" の詳細をホームページなどでお知らせする予定です。デザインマネジメントに関する知識を体系的に習得していただく座学をはじめ、実践力を磨いていただくワークショップなど、第一線の講師陣(講師の略歴はHPでご紹介させていただきます。)による体系的でありながら多彩なプログラムを準備しています。企業経営にデザインマネジメントを展開する意欲のある中小企業の経営者などの皆様には、受講を検討していただければ幸いです。
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