広島市産業振興センターNEWS 第153号(2014.12.15)
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技術情報の提供 (技術振興部 デザイン開発室)
「商品開発における市場リサーチについて」
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インターナショナル・ギフト・ショーという見本市は年に3回、東京、大阪、福岡で開催されています。次回は2015年2月4日(水)~6日(金)の3日間、東京ビッグサイト全館で開催される予定ですが、ここでは日本人のあらゆるライフスタイルシーンにあわせた衣・食・住の商品をみることができます。出展社数は2,500社を数え、いずれも消費財関連業界の国内のメーカー・輸入商社・海外メーカーとなっており、出品アイテムの幅広さは日本一で、生活者のライフスタイルに対応する新製品を主体に展示しています。 http://www.giftshow.co.jp/
流通バイヤーにとってかかせない見本市として日本全国のみならず世界各国から、「明日の売れる新製品」「最新のデザイントレンド」を求めて有力なバイヤーが約20万人来場しました。(2014東京インターナショナル・ギフト・ショー 3日間) こういった見本市は、自社で商品を開発したりする際にも、最新の商品デザイントレンドや多様な商品の中で他社との差別化を図る手法を調査する場として非常に有効に活用することができます。 最近のギフトショーの傾向としては地方都市からの出展が多くみられるようになってきました。伝統的なモノづくりの技術を受け継いだ職人と、新しい感性をもったデザイナーが一緒になって、しっかりとした商品を開発し、他の雑貨に比べても明らかに質の高い製品で、地域ブランドの強さが引き出されています。 しかし、このような見本市で数多くの商品をみていると、ただ単発的な商品に表面的なデザインをほどこしただけのものや、個性や特徴のないものは、すぐに類似品がでてしまい、自社ブランドの確立をすることは困難になってきています。 今後新たに自社製品を作りたいと考えている企業は、とび抜けた特徴や、ターゲットを絞り込むなどの差別化を図っていく必要があると思われます。新製品を考えるにあたって、市場をリサーチすることは自社の製品を見直すこともできる大変貴重な場ともなります。是非、このような見本市にも足を運ばれることをおすすめします。 中小企業の中には各社のブランドイメージ(特徴)が適切にデザイン表現できていないことも多く、アピールしたいことが消費者に十分伝わっていない事例も見られます。こうした状況を解消し、販路の拡大を図ってゆくため、ブランド戦略の基本概念やデザイン活用の重要性を理解することにより、自社のブランド構築に繋がるように当センターでは、研究会、商品企画講習会、デザイン講習会等を行っております。是非ご参加ください。 ※講習会に関しては、平成27年2月を開催予定としています。
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■問い合わせ先 技術振興部 デザイン開発室 (広島市工業技術センター内) TEL 082-242-4170(代表) |
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