広島市産業振興センターNEWS 第157号(2014.2.16)
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技術情報の提供 (技術振興部 システム技術室)
IoT(Internet of Things)について
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1月16日に大阪工業大学 情報科学部 情報ネットワーク学科 教授 松井 進 氏をお招きし、情報・電子技術講習会を開催しました。以下、ご講演の要旨の一部を紹介させていただきます。
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IoT(Internet of Things)とは、コンピュータなどの情報・通信機器の他にも、センサーや装置などの「モノ(things)」をネットワーク化し情報の収集、蓄積、分析などを行い、その結果を活用して制御やサービスを提供する技術のことであり、M2M(Machine to Machine)とも呼ばれる。 |
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ネットワーク化されたセンサーやデバイスなどの「モノ」が、今後10年以内に全世界で毎年1兆個以上設置されると予想されている。 |
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IoTシステムの活用例として、国内の各電力会社が導入を推進している「スマートグリッド」と呼ばれる次世代送電網がある。スマートグリッドは図1のようにICTを活用し、電力ネットワークを効率的、安定的に運用するという方法である。電力会社には電力需給パターンの詳細把握による料金メニュー設定、電力使用実態に応じた効率的な設備計画や業務効率化などのメリットがあり、消費者には消費エネルギーの情報把握による省エネ意識の向上などのメリットがある。さらに、IoTより得られた多数の情報を活用した新たなサービスも創生されると言われている。 |
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図1 概略図 (H26情報・電子技術講習会資料より抜粋)
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総務省もIoT/M2MをICT成長戦略の重要な要素と位置づけ、新たなビジネスの創出だけでなく、道路交通、医療・介護・保険、農業、防災・減災、資源・エネルギー等、さまざまな社会的問題の解決手段として各政策を実施している。
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システム技術室ではこのような情報・電子関連の講習会を来年度も開催する予定です。ぜひご参加ください。
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■問い合わせ先 技術振興部 システム技術室 (広島市工業技術センター内) TEL 082-242-4170(代表) E-mail:kougi@itc.city.hiroshima.jp |
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