広島市産業振興センターNEWS 第165号(2015.5.15)
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技術情報の提供 (システム技術室)
『真円度円柱形状測定機の紹介』
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真円度は、JIS B 0621で「円形形体の幾何学的に正しい円からの狂いの大きさをいう。」と定義されています。わかりやすくいうと、測定対象となる円形状がどれくらい真円に近いかを表す数値です。その数値が小さければ小さいほど真円に近いといえます。シリンダ、ピストン、モーターシャフト等、円筒形状に加工された製品の形状を評価する際は、真円度や円筒度、同軸度等の幾何公差が使用されます。
真円度円柱形状測定機は、それらの幾何公差を高精度に測定するために使用されます。
その種類は、以下の2種類に分類されます。 (1)載物台回転形 検出器が固定され、載物台が回転する機構をもつ測定機 (2)検出器回転形 載物台が固定され、検出器が回転する機構をもつ測定機
同様の測定が可能な測定機として、接触式三次元測定機がありますが、測定精度は真円度円柱形状測定機の方が勝ります。当センターでは、試料の形状や要求される測定精度によって使い分けをしています。
■型式 株式会社ミツトヨ RA-H426
■仕様
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形式 |
載物台回転形 |
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回転精度 |
0.04+6H/10000μm H:測定高さ(mm) |
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最大測定径 |
φ300mm |
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最大積載質量 |
30kg |
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上下移動量 |
280mm |
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測定項目 |
真円度、同心度、同軸度、径偏差、円筒度、
偏肉度、平行度、径測定、直角度、平面度等
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機器の写真 |
■試験手数料 1試料につき2,540円
■設備使用料 1時間につき330円
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■問い合わせ先 技術振興部 システム技術室 (広島市工業技術センター内) TEL 082-242-4170(代表) E-mail:kougi@itc.city.hiroshima.jp
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