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広島市中小企業支援センター > メールマガジン > 2015年度 > 中央図書館からのおすすめ本(87)

広島市産業振興センターNEWS 第168号(2015.7.15)

広島市産業振興センターNEWS
中央図書館からのおすすめ本(87)
  「早く正しく決める技術」
 毎月、中央図書館が推薦するビジネス支援情報の図書をご紹介しています。
 なお、これまでに紹介した本については、当財団のホームページに「中央図書館からのおすすめビジネス図書」として公開しておりますので、いつでも見ることができます。
270715-3-1.jpg


「早く正しく決める技術」




出口 治明/著
(日本実業出版社 2014年5月1日発行)

仕事で正しく決断できますか?

この本では、大手生命保険会社を退職後、戦後初、独立系の生命保険会社をゼロから立ち上げた著者が、世界共通で考えることができ、自身の会社でも実行している「決める」ルールを解りやすく紹介しています。

著者は、仕事上の「決める」原則は、目的に照らし合わせて「どちらのほうがベネフィット(便益)が高いか」で選ぶことであり、上司の顔色や仕事の哲学などは、正しい決断を邪魔する「余計なこと」でしかないと言います。判断基準は「数字」(データ)、「ファクト」(データに関する事項や過去の事実)、「ロジック」(数字とデータから組み立てられる理論)の3つのみというシンプルな仕組みです。

多様な人々のグループの中では、それぞれの文化特有の考え方や価値観も通じず、日本企業のように「空気」も通じません。「国語でなく算数で考えろ」、すなわち「数字・ファクト・ロジックで考えろ」というのは、全世界共通のビジネス上で通用するルールであり、また、年齢差や性別、国籍の違いに関係なく誰もが共有できる「数字・ファクト・ロジック」で話し合えば、結論を導きやすく、意思決定も早くなるということです。

具体的な例として、著者の会社で、一般的な保険会社では加入制限を設けている27週を過ぎた妊婦でも入れる保険が「数字・ファクト・ロジック」で検討した結果できあがった、というエピソードが紹介されています。

また、「数字・ファクト・ロジック」を具体的にどのように見つけるか、それらをどのように考え、どのように活かすのかについても丁寧に解説されており、1日10回ネット検索をし効率よく一次情報のデータを探し出すというトレーニングは今日からでも取り組めそうです。

もちろん、話し合う前提として、目的を共有する重要さや、より正確な解を導き出すために、多角的に考えること、自分が本当に納得するまで自分のアタマで掘り下げて考えることの重要さも書かれています。

さらに、著者は、どうしても決められないときは、「直感」で決めているそうで、直感は、脳の中にあるこれまでの人生で得てきた情報を無意識レベルで脳内検索した結果であるとし、直感を鍛え、精度を上げる方法についても記されています。

最後に、決断できない人の根本的な誤解として、「仕事が自分の人生にとって重要だと思いすぎていること」と「仕事で決断することは難しいと思いすぎていること」だと述べ、仕事をしている時間は人生のたった3割程度で、失敗したとしてもそれがすべてではないと言っています。そう考えれば、直感を信じ、思い切って決断することもできるのではないでしょうか。

ごちゃごちゃしていた頭の中が、読後、すっきりと整頓され、正しく決断できそうな気分になる一冊です。
まずは「直感」を鍛えるために日々いろいろな情報を脳にインプットしてみてはいかがですか。
 

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 なお、これまでに紹介した本については、当財団のホームページに「中央図書館からのおすすめビジネス図書」として公開しておりますので、いつでも見ることができます。
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「早く正しく決める技術」




出口 治明/著
(日本実業出版社 2014年5月1日発行)

仕事で正しく決断できますか?

この本では、大手生命保険会社を退職後、戦後初、独立系の生命保険会社をゼロから立ち上げた著者が、世界共通で考えることができ、自身の会社でも実行している「決める」ルールを解りやすく紹介しています。

著者は、仕事上の「決める」原則は、目的に照らし合わせて「どちらのほうがベネフィット(便益)が高いか」で選ぶことであり、上司の顔色や仕事の哲学などは、正しい決断を邪魔する「余計なこと」でしかないと言います。判断基準は「数字」(データ)、「ファクト」(データに関する事項や過去の事実)、「ロジック」(数字とデータから組み立てられる理論)の3つのみというシンプルな仕組みです。

多様な人々のグループの中では、それぞれの文化特有の考え方や価値観も通じず、日本企業のように「空気」も通じません。「国語でなく算数で考えろ」、すなわち「数字・ファクト・ロジックで考えろ」というのは、全世界共通のビジネス上で通用するルールであり、また、年齢差や性別、国籍の違いに関係なく誰もが共有できる「数字・ファクト・ロジック」で話し合えば、結論を導きやすく、意思決定も早くなるということです。

具体的な例として、著者の会社で、一般的な保険会社では加入制限を設けている27週を過ぎた妊婦でも入れる保険が「数字・ファクト・ロジック」で検討した結果できあがった、というエピソードが紹介されています。

また、「数字・ファクト・ロジック」を具体的にどのように見つけるか、それらをどのように考え、どのように活かすのかについても丁寧に解説されており、1日10回ネット検索をし効率よく一次情報のデータを探し出すというトレーニングは今日からでも取り組めそうです。

もちろん、話し合う前提として、目的を共有する重要さや、より正確な解を導き出すために、多角的に考えること、自分が本当に納得するまで自分のアタマで掘り下げて考えることの重要さも書かれています。

さらに、著者は、どうしても決められないときは、「直感」で決めているそうで、直感は、脳の中にあるこれまでの人生で得てきた情報を無意識レベルで脳内検索した結果であるとし、直感を鍛え、精度を上げる方法についても記されています。

最後に、決断できない人の根本的な誤解として、「仕事が自分の人生にとって重要だと思いすぎていること」と「仕事で決断することは難しいと思いすぎていること」だと述べ、仕事をしている時間は人生のたった3割程度で、失敗したとしてもそれがすべてではないと言っています。そう考えれば、直感を信じ、思い切って決断することもできるのではないでしょうか。

ごちゃごちゃしていた頭の中が、読後、すっきりと整頓され、正しく決断できそうな気分になる一冊です。
まずは「直感」を鍛えるために日々いろいろな情報を脳にインプットしてみてはいかがですか。
 

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