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広島市中小企業支援センター > メールマガジン > 2015年度 > 中央図書館からのおすすめ本(88)

広島市産業振興センターNEWS 第170号(2015.8.17)

広島市産業振興センターNEWS

中央図書館からのおすすめ本(88)
  「ローマ法王に米を食べさせた男

   過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか?」

 毎月、中央図書館が推薦するビジネス支援情報の図書をご紹介しています。
 なお、これまでに紹介した本については、当財団のホームページに「中央図書館からのおすすめビジネス図書」として公開しておりますので、いつでも見ることができます。
ローマ法王に米を食べさせた男


「ローマ法王に米を食べさせた男  

 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか?」






(講談社+α新書)
 高野 誠鮮/著
(講談社 2015年6月22日発行)

この本は、2012年4月に同タイトルで単行本として刊行したものに加筆・訂正され、新書化されたものです。「スーパー公務員」と呼ばれる数々の仕事ぶり、考え方が紹介されており、最近、この本を原作にドラマ化されて話題にもなっています。
著者の高野誠鮮(たかの じょうせん)は、現在、石川県羽咋(はくい)市教育委員会文化財室長(2013年~)です。大学在学中から雑誌ライター、テレビ番組の構成作家として働いていましたが、28歳のときに事情により地元に帰らなければならなくなりました。いずれは実家の寺を継ぐ予定でしたが父親は健在で、小さな寺に住職は一人で十分ということで市臨時職員に応募し採用されます。これが「スーパー公務員」の始まりとなりました。

羽咋市は能登半島の付け根に位置し、総人口は約2万3000人(2015年)の小さな市で、彼に言わせれば「希望がない町」でした。彼は採用2年目、教育委員会社会教育課 青年教育担当として「町づくり、村おこし」を任されます。予算0円という状況で、郷土愛が深まった『羽咋ギネスブック』の作成・配布、町の古文書からヒントを得た「UFOで町おこし」などの事業を成功させて羽咋市をアピールします。その実力を買われ、1990年に臨時職員から正規職員に任命されました。採用されて5年半、35歳でした。

ところが2002年4月、上司に反抗したことから農林水産課に"飛ばされて"しまいます。しかし、彼はここで中山間地域の現実を目の当たりにすることになりました。なかでも神子原(みこはら)地区はほとんどが農家で一年間の平均所得もわずか87万円、若者は離村し農業後継者も不足、耕作放棄地も増加、集落機能も失われつつあり、残っている高齢者も故郷に誇りを持てないといった状態でした。20年間で人口が37%減少し、2004年12月には約170世帯530人となり、65歳以上が住民の半数を超える"限界集落"となっていたのです。
2005年、彼は市長から過疎高齢化集落の活性化と農作物のブランド化を任されます。イギリスの領事館員がオーナー第1号となった「棚田オーナー制度」、他県から若者を呼び込んだ「烏帽子親(よぼしおや)農家制度」など数々の事業を実施しました。なかでも地区再生の象徴的な事業となったのが「神子原米(みこはらまい)のブランド化」と「農家経営の直売所開店」でした。ローマ法王に献上した米という付加価値で以前の3倍以上の値段で米が売れ、直売所では月に30万円を売り上げる人も現れるほどになりました。そして何よりも、農家に活気が生まれてきたのです。

彼のビジネス手法は、会議はしない、企画書も作らない、上司には事後報告とかなり強引に感じられますが、理解者を得ることで地区の再生と活性化を実現させていきました。理解者を得、さらに相手に納得してもらうには、いかに心を動かし人を動かすかが大切で、彼のやり方は一見不可思議に思ってしまいますが、そこには緻密な戦略が隠されており、とても参考になります。

「可能性の無視は、最大の悪策」-彼の行動にはこの考えが常に根底にあります。あれこれ考えて前に進めなくなったとき、いかに「行動」していくかのヒントが詰まった一冊です。

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  「ローマ法王に米を食べさせた男

   過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか?」

 毎月、中央図書館が推薦するビジネス支援情報の図書をご紹介しています。
 なお、これまでに紹介した本については、当財団のホームページに「中央図書館からのおすすめビジネス図書」として公開しておりますので、いつでも見ることができます。
ローマ法王に米を食べさせた男


「ローマ法王に米を食べさせた男  

 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか?」






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 高野 誠鮮/著
(講談社 2015年6月22日発行)

この本は、2012年4月に同タイトルで単行本として刊行したものに加筆・訂正され、新書化されたものです。「スーパー公務員」と呼ばれる数々の仕事ぶり、考え方が紹介されており、最近、この本を原作にドラマ化されて話題にもなっています。
著者の高野誠鮮(たかの じょうせん)は、現在、石川県羽咋(はくい)市教育委員会文化財室長(2013年~)です。大学在学中から雑誌ライター、テレビ番組の構成作家として働いていましたが、28歳のときに事情により地元に帰らなければならなくなりました。いずれは実家の寺を継ぐ予定でしたが父親は健在で、小さな寺に住職は一人で十分ということで市臨時職員に応募し採用されます。これが「スーパー公務員」の始まりとなりました。

羽咋市は能登半島の付け根に位置し、総人口は約2万3000人(2015年)の小さな市で、彼に言わせれば「希望がない町」でした。彼は採用2年目、教育委員会社会教育課 青年教育担当として「町づくり、村おこし」を任されます。予算0円という状況で、郷土愛が深まった『羽咋ギネスブック』の作成・配布、町の古文書からヒントを得た「UFOで町おこし」などの事業を成功させて羽咋市をアピールします。その実力を買われ、1990年に臨時職員から正規職員に任命されました。採用されて5年半、35歳でした。

ところが2002年4月、上司に反抗したことから農林水産課に"飛ばされて"しまいます。しかし、彼はここで中山間地域の現実を目の当たりにすることになりました。なかでも神子原(みこはら)地区はほとんどが農家で一年間の平均所得もわずか87万円、若者は離村し農業後継者も不足、耕作放棄地も増加、集落機能も失われつつあり、残っている高齢者も故郷に誇りを持てないといった状態でした。20年間で人口が37%減少し、2004年12月には約170世帯530人となり、65歳以上が住民の半数を超える"限界集落"となっていたのです。
2005年、彼は市長から過疎高齢化集落の活性化と農作物のブランド化を任されます。イギリスの領事館員がオーナー第1号となった「棚田オーナー制度」、他県から若者を呼び込んだ「烏帽子親(よぼしおや)農家制度」など数々の事業を実施しました。なかでも地区再生の象徴的な事業となったのが「神子原米(みこはらまい)のブランド化」と「農家経営の直売所開店」でした。ローマ法王に献上した米という付加価値で以前の3倍以上の値段で米が売れ、直売所では月に30万円を売り上げる人も現れるほどになりました。そして何よりも、農家に活気が生まれてきたのです。

彼のビジネス手法は、会議はしない、企画書も作らない、上司には事後報告とかなり強引に感じられますが、理解者を得ることで地区の再生と活性化を実現させていきました。理解者を得、さらに相手に納得してもらうには、いかに心を動かし人を動かすかが大切で、彼のやり方は一見不可思議に思ってしまいますが、そこには緻密な戦略が隠されており、とても参考になります。

「可能性の無視は、最大の悪策」-彼の行動にはこの考えが常に根底にあります。あれこれ考えて前に進めなくなったとき、いかに「行動」していくかのヒントが詰まった一冊です。

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