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広島市中小企業支援センター > メールマガジン > 2015年度 > 技術支援アラカルト

広島市産業振興センターNEWS 第174号(2015.10.15)

広島市産業振興センターNEWS
技術支援アラカルト

デザインマネジメント人材育成事業(広島県緊急雇用対策基金事業)開催レポート(第7回)
~デザインを経営資源として戦略的に活用するための人材育成プログラム~


 技術振興部では、中小企業のデザイン開発力の向上を積極的に支援しています。その一環として、去る2月26日に開講しました「デザインマネジメント人材育成事業」について、本事業の企業支援担当コーディネータを務めていただいている中国地方総合研究センターの江種様よりその様子を連載でレポートしていただきます。
 今回は、3回にわたって実施しましたワークショップの第2回目の内容についてレポートをお届けします。

◆第2回ワークショップ

 今回は、田子 學(たご まなぶ)先生に講師をお務め頂くワークショップの2回目(全3回)です。

 前回は、デザイン・シンキングの基礎(既成概念から脱却して本質を追求する「リフレーム」、新商品にストーリーを付与することで「見えない価値」を創り出すなど)を学んだ後に、「うまい棒」を使った行動観察と新商品のアイデア出しを行い、「エレベーターピッチ」でのプレゼンを試みました。


 今回は、ブレイン・ストーミング(ブレスト)の方法を確認するところから始まります。確かに、ブレストは様々な場面で使われていますが、その方法について私自身、教えてもらった記憶がありません。田子先生は、「ブレストで大事なのは、他人の意見を否定しないこと」だと言います。誰かが言ったことにポジティブな意見をどんどん加えていくことで、価値ある意見を引き出すことがブレストです。そこに否定が入ってしまうと、現実に戻されてしまい、良いブレストにはなりません。一見バカバカしいアイデアでも、次から次へとポジティブに連鎖させていくことで、まさにストーミング(嵐)を起こしていくことが重要なのです。


 この点を確認して、4~5人一組の3グループに分かれ、ワークショップを始めました。はじめに、グループ内で全員が自分の魅力を2分間で詳しく説明します。自己紹介を2分続けるのは、「長い」というのがほとんどの人の印象だと思います。しかし、そこにストーリーがあって、聴く人を惹きつけることができれば、話し手にとっても聞き手にとっても、2分間はあっという間です。実際に、グループをシャッフルしてこれを3~4回繰り返したところ、ほとんどの人がレベルアップしていき、2分を上手に使って自己紹介ができるようになったと感じました。


 続いて、グループのメンバーを固定し、グループを一つの仮想の会社として、「プロジェクトリーダー」「プランナー」「エンジニア」「セールス」といった役割をグループのメンバーがそれぞれ担うことにしました。そして、田子先生から、「プロジェクトリーダー」には勇気・同調・思いやり、「プランナー」には発想・ユーモア・挑戦、「エンジニア」には創造・改善・忍耐、「セールス」には謙虚・気遣い・魅力、といった期待を与えられました。この中で特に田子先生が強調されたのは、リーダーの「思いやり」です。アメリカの軍隊教育でも、この「思いやり」が重要な要素になっているということで、仲間への敬意と配慮が戦場での大きな強みになることは容易に想像できます。ビジネスも一種の「戦場」ですから、仲間への思いやりを心掛けることができるような人物は、リーダーとしては理想的ですね。

 こうしたブレスト方法、プレゼンテーション、各自の担う役割を踏まえて、身近な社会の課題をテーマに設定して議論を行います。ここでのテーマは、「一人の気づきが社会を変えることができるような内容」ということでしたが、壮大なテーマを設定してしまうと(例えば「少子高齢化」など)、議論が進みません。そこで、田子先生のアドバイスを基に、実際に各グループが設定したテーマは、2グループが「新しいコンセプトの雨具」、1グループが「子どもが安心して遊べる公園」といった身近なテーマでした。各グループは、それぞれのテーマについて新商品・事業をデザインし、研修最終日の成果発表会(8/29)で、「無印良品」を展開する(株)良品計画の金井会長を相手にプレゼンテーションすることが決まっています!


 もちろん、成果報告会でのプレゼンテーションも大事ですが、それに至るグループでの議論はもっと重要です。そんな受講者に対して、田子先生は「当事者意識の重要性」を説明されました。「どんなにデザインが優れていても、最後は情熱である」と。その情熱を支えるのが、当事者意識です。当事者意識をもって社会的課題を再認識し、コンセプトを明確にする。そして情熱をもって分かりやすくプレゼンテーションして、すべてを話し切ること。受講者には、これを意識してワークショップに取り組んで頂きたいと思います。

 ワークショップが本格化し、既成概念をリセットしたブレストを重ねることによって、受講者のアイデアが活性化していることが私にも明確に分かりました。次回はいよいよワークショップの最終回になります。成果発表会に向けて、今回出し合ったアイデア・コンセプトを具体化していくことになります。



ワークショップの演習風景

ワークショップの演習風景

 

「デザインマネジメント人材育成事業」コーディネーター 江種浩文

■問い合わせ先
 技術振興部(広島市工業技術センター内)

 TEL 082-242-4170(代表)  E-mail:kougi@itc.city.hiroshima.jp

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 今回は、3回にわたって実施しましたワークショップの第2回目の内容についてレポートをお届けします。

◆第2回ワークショップ

 今回は、田子 學(たご まなぶ)先生に講師をお務め頂くワークショップの2回目(全3回)です。

 前回は、デザイン・シンキングの基礎(既成概念から脱却して本質を追求する「リフレーム」、新商品にストーリーを付与することで「見えない価値」を創り出すなど)を学んだ後に、「うまい棒」を使った行動観察と新商品のアイデア出しを行い、「エレベーターピッチ」でのプレゼンを試みました。


 今回は、ブレイン・ストーミング(ブレスト)の方法を確認するところから始まります。確かに、ブレストは様々な場面で使われていますが、その方法について私自身、教えてもらった記憶がありません。田子先生は、「ブレストで大事なのは、他人の意見を否定しないこと」だと言います。誰かが言ったことにポジティブな意見をどんどん加えていくことで、価値ある意見を引き出すことがブレストです。そこに否定が入ってしまうと、現実に戻されてしまい、良いブレストにはなりません。一見バカバカしいアイデアでも、次から次へとポジティブに連鎖させていくことで、まさにストーミング(嵐)を起こしていくことが重要なのです。


 この点を確認して、4~5人一組の3グループに分かれ、ワークショップを始めました。はじめに、グループ内で全員が自分の魅力を2分間で詳しく説明します。自己紹介を2分続けるのは、「長い」というのがほとんどの人の印象だと思います。しかし、そこにストーリーがあって、聴く人を惹きつけることができれば、話し手にとっても聞き手にとっても、2分間はあっという間です。実際に、グループをシャッフルしてこれを3~4回繰り返したところ、ほとんどの人がレベルアップしていき、2分を上手に使って自己紹介ができるようになったと感じました。


 続いて、グループのメンバーを固定し、グループを一つの仮想の会社として、「プロジェクトリーダー」「プランナー」「エンジニア」「セールス」といった役割をグループのメンバーがそれぞれ担うことにしました。そして、田子先生から、「プロジェクトリーダー」には勇気・同調・思いやり、「プランナー」には発想・ユーモア・挑戦、「エンジニア」には創造・改善・忍耐、「セールス」には謙虚・気遣い・魅力、といった期待を与えられました。この中で特に田子先生が強調されたのは、リーダーの「思いやり」です。アメリカの軍隊教育でも、この「思いやり」が重要な要素になっているということで、仲間への敬意と配慮が戦場での大きな強みになることは容易に想像できます。ビジネスも一種の「戦場」ですから、仲間への思いやりを心掛けることができるような人物は、リーダーとしては理想的ですね。

 こうしたブレスト方法、プレゼンテーション、各自の担う役割を踏まえて、身近な社会の課題をテーマに設定して議論を行います。ここでのテーマは、「一人の気づきが社会を変えることができるような内容」ということでしたが、壮大なテーマを設定してしまうと(例えば「少子高齢化」など)、議論が進みません。そこで、田子先生のアドバイスを基に、実際に各グループが設定したテーマは、2グループが「新しいコンセプトの雨具」、1グループが「子どもが安心して遊べる公園」といった身近なテーマでした。各グループは、それぞれのテーマについて新商品・事業をデザインし、研修最終日の成果発表会(8/29)で、「無印良品」を展開する(株)良品計画の金井会長を相手にプレゼンテーションすることが決まっています!


 もちろん、成果報告会でのプレゼンテーションも大事ですが、それに至るグループでの議論はもっと重要です。そんな受講者に対して、田子先生は「当事者意識の重要性」を説明されました。「どんなにデザインが優れていても、最後は情熱である」と。その情熱を支えるのが、当事者意識です。当事者意識をもって社会的課題を再認識し、コンセプトを明確にする。そして情熱をもって分かりやすくプレゼンテーションして、すべてを話し切ること。受講者には、これを意識してワークショップに取り組んで頂きたいと思います。

 ワークショップが本格化し、既成概念をリセットしたブレストを重ねることによって、受講者のアイデアが活性化していることが私にも明確に分かりました。次回はいよいよワークショップの最終回になります。成果発表会に向けて、今回出し合ったアイデア・コンセプトを具体化していくことになります。



ワークショップの演習風景

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「デザインマネジメント人材育成事業」コーディネーター 江種浩文

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