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広島市中小企業支援センター > メールマガジン > 2015年度 > 中央図書館からのおすすめ本(91)

広島市産業振興センターNEWS 第176号(2015.11.16)

広島市産業振興センターNEWS

中央図書館からのおすすめ本(91)
『和僑』

 毎月、中央図書館が推薦するビジネス支援情報の図書をご紹介しています。
 なお、これまでに紹介した本については、当財団のホームページに「中央図書館からのおすすめビジネス図書」として公開しておりますので、いつでも見ることができます。
和僑


『和僑






楡 周平/著
(祥伝社 2015年10月20日発行)

著者の楡周平は1957年生まれで、米国系企業在職中に執筆したデビュー作『Cの福音』(1996年 宝島社)は30万部を超えるベストセラーとなりました。翌年から作家に専念し、『猛禽の宴 続・Cの福音』(1997年 宝島社)、『フェイク』(2004年 角川書店)、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京』(2008年 講談社)など、ミステリーや経済小説を中心に執筆しています。

この小説は、2008年に出版された『プラチナタウン』の続編です。
出世街道から落ちこぼれた総合商社部長の山崎鉄郎が、やけになって故郷宮城県緑原(みどりはら)町の町長を引き受け、老人向け定住型施設プラチナタウンの誘致に成功します。

人口が15,000人を切っていた緑原町にプラチナタウン開設で8,000人が入居し、新たに600人の雇用が生まれました。財政破綻寸前だった町は見事に回復し、シャッター通りとなっていた商店街も賑わいを取り戻していました。プラチナタウンのお蔭でUターンも増え、過疎高齢化問題も解決したかのように見えました。

しかしプラチナタウン開設から4年、町は危機を脱したものの、町の活況がプラチナタウンに依存しているという構図ができ上がっており、将来を見据えた新たなビジョンを確立することが必要となります。独居老人の増加、町の主要産業である畜産業に襲い掛かるTPP、農業従事者の高齢化と後継者不足、耕作放棄地と空き家問題、そしていずれやってくるであろう高齢者人口の減少といった課題がある中、町議会はその対応策として従前どおりの考え方でプラチナタウンの事業拡張を提案しようとします。それを打開し、町が生き残るための方策として思いついたのがB級グルメの緑原ブランド確立と海外進出でした。優秀な産業振興課課長の工藤登美子をパートナーに、緑原町の現状を見つめ熟考を重ねる山崎。そしていよいよ計画実行となったとき、彼はある決断を下します。その決断とは......。

様々な困難を克服していく様子は上手くいきすぎる感じも受けますが、実社会の問題も織り交ぜながらテンポ良く書かれており、一気に読み進めることができます。前作の『プラチナタウン』を読んでいなくても充分楽しめます。また、町を活性化させるために何を誰にどう売るのかを考えていく過程は、実際にビジネスプランを練るうえで参考になりそうです。


ぜひ、読んでみてください。

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『和僑






楡 周平/著
(祥伝社 2015年10月20日発行)

著者の楡周平は1957年生まれで、米国系企業在職中に執筆したデビュー作『Cの福音』(1996年 宝島社)は30万部を超えるベストセラーとなりました。翌年から作家に専念し、『猛禽の宴 続・Cの福音』(1997年 宝島社)、『フェイク』(2004年 角川書店)、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京』(2008年 講談社)など、ミステリーや経済小説を中心に執筆しています。

この小説は、2008年に出版された『プラチナタウン』の続編です。
出世街道から落ちこぼれた総合商社部長の山崎鉄郎が、やけになって故郷宮城県緑原(みどりはら)町の町長を引き受け、老人向け定住型施設プラチナタウンの誘致に成功します。

人口が15,000人を切っていた緑原町にプラチナタウン開設で8,000人が入居し、新たに600人の雇用が生まれました。財政破綻寸前だった町は見事に回復し、シャッター通りとなっていた商店街も賑わいを取り戻していました。プラチナタウンのお蔭でUターンも増え、過疎高齢化問題も解決したかのように見えました。

しかしプラチナタウン開設から4年、町は危機を脱したものの、町の活況がプラチナタウンに依存しているという構図ができ上がっており、将来を見据えた新たなビジョンを確立することが必要となります。独居老人の増加、町の主要産業である畜産業に襲い掛かるTPP、農業従事者の高齢化と後継者不足、耕作放棄地と空き家問題、そしていずれやってくるであろう高齢者人口の減少といった課題がある中、町議会はその対応策として従前どおりの考え方でプラチナタウンの事業拡張を提案しようとします。それを打開し、町が生き残るための方策として思いついたのがB級グルメの緑原ブランド確立と海外進出でした。優秀な産業振興課課長の工藤登美子をパートナーに、緑原町の現状を見つめ熟考を重ねる山崎。そしていよいよ計画実行となったとき、彼はある決断を下します。その決断とは......。

様々な困難を克服していく様子は上手くいきすぎる感じも受けますが、実社会の問題も織り交ぜながらテンポ良く書かれており、一気に読み進めることができます。前作の『プラチナタウン』を読んでいなくても充分楽しめます。また、町を活性化させるために何を誰にどう売るのかを考えていく過程は、実際にビジネスプランを練るうえで参考になりそうです。


ぜひ、読んでみてください。

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