公益財団法人広島市産業振興センター広島市中小企業支援センター

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リレートーク 11月16日号

広島市産業振興センターNEWS
リレートーク

当財団の課長及び室長以上の職員によるフリートークです。季節の話題、担当業務の紹介などを行います。

広島を創業・ベンチャーの街に!!


私の尊敬するアメリカの経営者にスティーブ・ジョブズという起業家がいます。ご存知の通り、アップルの創業者で、今のパソコン社会をつくった立役者です。ジョブズとよく対比されるのが、マイクロソフトを創業したビル・ゲイツ。奇しくもジョブズと同じ1955年生まれですが、得意分野も性格も対照的。ハードのジョブズに対してソフトのゲイツ。片やヒッピー、片やオタク。当初、両者はよきライバルで友好関係にありましたが、1985年ゲイツがWindowsを発表。それをジョブズが模倣だと批判して以来確執が続き、一度アップルを追われたジョブズの復帰に伴い提携関係を復活。その後、アップルはiMacをはじめとした革新的な商品を次々と発表し、今や時価総額で世界一の会社にまで成長しています。

そのジョブズが、2005年に米・スタンフォード大学の卒業式で行った伝説のスピーチがあります。わずか15分のスピーチですが、その中で「今日があなたの人生最後の日でもそれをするか?」という問いかけを卒業生にしています。つまり、「毎日が人生最後の日だと思いなさい。そうすれば本当にあなたのやらなければならないことが見えてくる。ではいつやるか?今でしょう。」というどこかで聞いたことがあるような正に真の起業家らしい言葉です。

個人的には、このジョブズのスピーチは、人間の死生観を引用した点で、20世紀の名スピーチとも言われている1961年にケネディ大統領が大統領就任式で行ったスピーチ「国があなたに何をしてくれるかでなく、あなたが国に何ができるのか考えよう」や1963年にキング牧師がワシントン大行進で行った I Have a Dream 「私には夢がある」のスピーチよりも、人々、特に創業を目指す若者に与えたインパクトは大きいと思っています。


残念ながら、ジョブズは2011年に亡くなってしまいましたが、このスピーチに込められたベンチャー企業を生み出す土壌となる起業家精神は米・西海岸を中心に広く受け継がれて、グーグル、スターバックス、アマゾン、オラクル、フェイスブックといった世界的ベンチャー企業を生み出しています。


ところで、世界的ベンチャー企業のマイクロソフトと言えば米・西海岸のシアトルに本社があります。シアトルという街は首都ワシントンから遠く離れ、人口も63万人程度なのに、マイクロソフトの他にもスターバックス、アマゾン、コストコといった世界的ベンチャー企業を次々と生み出しています。海と山に囲まれた豊かな自然、コンパクトな都市機能、ボーイング社を中心とした製造業の街など、シアトルは広島との共通点も多く、日米の文化や企業風土の違いはあるにせよ、見習うべき点が多くあるように思います。


日本では地方創生が叫ばれている中、ここ広島でも、創業・ベンチャーの街シアトルを見習い、起業家マインドの醸成を図り、ベンチャー企業や新たな産業の創出により、仕事が人を呼び、人が仕事を呼ぶ込む好循環を生み出し、その好循環を支える街を活性化する必要があるのではないでしょうか。今後とも「活力あふれにぎわいのある広島」の実現を目指し、創業を志す人やベンチャー企業へのできる限りの支援をすべく職員一同頑張ってまいりますのでよろしくお願いいたします。

(公財)広島市産業振興センター 創業支援担当課長 椎木 明史

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