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広島市産業振興センターNEWS 第178号(2015.12.15)

広島市産業振興センターNEWS

中央図書館からのおすすめ本(92)
『吉田基準~価値を高め続ける吉田カバンの仕事術』

 毎月、中央図書館が推薦するビジネス支援情報の図書をご紹介しています。
 なお、これまでに紹介した本については、当財団のホームページに「中央図書館からのおすすめビジネス図書」として公開しておりますので、いつでも見ることができます。
吉田基準~価値を高め続ける吉田カバンの仕事術


『吉田基準~価値を高め続ける吉田カバンの仕事術






吉田 輝幸/著
(日本実業出版社 2015年10月20日発行)

「吉田カバン」という会社名を聞かれたことがありますか?

「ポーター」という名のカバンの会社として知っている方や、機能性を重視したおしゃれなカバンをつくる会社としてすぐ思い浮かべる根強いファンの方も多いかもしれません。

吉田カバンの看板商品である「タンカー」というシリーズのカバンは、1983年(昭和58年)に発表され、素材、軽さ、デザイン性、クオリティの高さは、30年以上支持されています。基本的なデザインを変えず、細かい部分でマイナーチェンジしながら、機能性、耐久性に関わる箇所を改良し、学生からサラリーマンそしてシニア層に至るまでの幅広い世代に、愛用されているそうです。

この本は、吉田カバンの代表取締役社長である吉田輝幸氏(吉田カバン創業者吉田吉蔵の次男)の著書で、創業80年の吉田カバンの姿勢や仕事の進め方、吉田カバンの品質を支える各部門のプロフェッショナルな職人さんたちなどについて書かれています。書名の「吉田基準」とは、社訓や品質基準マニュアルではなく、製造に携わる職人さんたちから自然発生的にできた言葉で、「吉田クオリティ」、「吉田らしさ」と言われることもあるということです。


その「吉田基準」とは何なのか。それは、吉田カバンでは、チームワークのとれた日本国内の職人さんが、よりよい商品を作り上げるためにデザイナーと真剣勝負を繰り広げながら手作業で生産し、メイドインジャパンを貫いていることです。また、基本的に値引きはせず、「商品が語ってくれる」と広告を出すことはせず商品説明に力を注ぎ、継続販売の姿勢を続けることで、ロングセラーを生み出していると述べています。

この吉田カバンのいろいろな経営手法のこだわりも紹介されていますが、たとえば、創業以来自社工場をもたず、商品は国内48か所にある工房で製作されており、多くは自宅兼作業場で1人2人で製作しています。そのため職人に余計な負担を増やさないよう、商品にバーコードをつけないことなど、商品づくりに何よりも優先順位をおいています。

この本から、長く世代を超えて愛される商品を世に出し続けている会社の、ものづくりへのプロ意識を知ることができます。「吉田らしさ」は「もっとクオリティをあげるものづくり」であり、その「ひとづくり」であること、その信念はすべての仕事に通ずる「基準」であると思います。ぜひ、カバン屋としてどうあるべきかを考える姿勢と心意気を、感じていただければと思います。

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『吉田基準~価値を高め続ける吉田カバンの仕事術』

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 なお、これまでに紹介した本については、当財団のホームページに「中央図書館からのおすすめビジネス図書」として公開しておりますので、いつでも見ることができます。
吉田基準~価値を高め続ける吉田カバンの仕事術


『吉田基準~価値を高め続ける吉田カバンの仕事術






吉田 輝幸/著
(日本実業出版社 2015年10月20日発行)

「吉田カバン」という会社名を聞かれたことがありますか?

「ポーター」という名のカバンの会社として知っている方や、機能性を重視したおしゃれなカバンをつくる会社としてすぐ思い浮かべる根強いファンの方も多いかもしれません。

吉田カバンの看板商品である「タンカー」というシリーズのカバンは、1983年(昭和58年)に発表され、素材、軽さ、デザイン性、クオリティの高さは、30年以上支持されています。基本的なデザインを変えず、細かい部分でマイナーチェンジしながら、機能性、耐久性に関わる箇所を改良し、学生からサラリーマンそしてシニア層に至るまでの幅広い世代に、愛用されているそうです。

この本は、吉田カバンの代表取締役社長である吉田輝幸氏(吉田カバン創業者吉田吉蔵の次男)の著書で、創業80年の吉田カバンの姿勢や仕事の進め方、吉田カバンの品質を支える各部門のプロフェッショナルな職人さんたちなどについて書かれています。書名の「吉田基準」とは、社訓や品質基準マニュアルではなく、製造に携わる職人さんたちから自然発生的にできた言葉で、「吉田クオリティ」、「吉田らしさ」と言われることもあるということです。


その「吉田基準」とは何なのか。それは、吉田カバンでは、チームワークのとれた日本国内の職人さんが、よりよい商品を作り上げるためにデザイナーと真剣勝負を繰り広げながら手作業で生産し、メイドインジャパンを貫いていることです。また、基本的に値引きはせず、「商品が語ってくれる」と広告を出すことはせず商品説明に力を注ぎ、継続販売の姿勢を続けることで、ロングセラーを生み出していると述べています。

この吉田カバンのいろいろな経営手法のこだわりも紹介されていますが、たとえば、創業以来自社工場をもたず、商品は国内48か所にある工房で製作されており、多くは自宅兼作業場で1人2人で製作しています。そのため職人に余計な負担を増やさないよう、商品にバーコードをつけないことなど、商品づくりに何よりも優先順位をおいています。

この本から、長く世代を超えて愛される商品を世に出し続けている会社の、ものづくりへのプロ意識を知ることができます。「吉田らしさ」は「もっとクオリティをあげるものづくり」であり、その「ひとづくり」であること、その信念はすべての仕事に通ずる「基準」であると思います。ぜひ、カバン屋としてどうあるべきかを考える姿勢と心意気を、感じていただければと思います。

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