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広島市産業振興センターNEWS 第178号(2015.12.15)

広島市産業振興センターNEWS
技術支援アラカルト

デザインマネジメント人材育成事業(広島県緊急雇用対策基金事業)開催レポート(第9回)
~デザインを経営資源として戦略的に活用するための人材育成プログラム~


 技術振興部では、中小企業のデザイン開発力の向上を積極的に支援しています。その一環として、去る2月26日に開講しました「デザインマネジメント人材育成事業」の全日程が8月29日をもって終了しました。

 今回は最終回として、本事業の総仕上げともいうべきフォーラム・成果発表会(場所:広島国際会議場)の内容についてレポートをお届けします。

◆フォーラム

 無印良品で有名な株式会社良品計画の代表取締役会長の金井政明様を講師にお招きし、フォーラムの基調講演として"デザインと経営"と題しまして、良品計画の企業理念や企業戦略について講演していただきました。

 魅力的で心に響くキーワードが散りばめられた講演で、デザインマネジメントの観点からも、無印良品のビジョンやそれに基づいた商品開発手法は、とても興味深く、参考になるものでした。その中でも、特に"無印良品は「これがいい」ではなく「これでいい」"のフレーズには感銘を受けました。このフレーズの意味するところは、金井会長曰く、『無印良品のビジョンは、「これがいい」というような、強い個性や嗜好性を誘う商品づくりではなく、「なるほど!」と多くの人々に共感、納得していただける視点と理由を持った、明晰で自信に満ちた「これでいい」を表現することなのです。』ということでした。

 また、ビジョンに基づいた商品開発においては、明晰で自信に満ちた「これでいい」を実現するために以下の5つの手法を用いられているとのことでした。いずれの手法も社会の課題をビジネスの課題と捉え、その解決に向けた取り組みであり、人や暮らしを中心に据えたユーザー本位のものづくりを真摯に実践していることが印象的でした。
 ☆ モノが存在する環境や人間の行為との関係を Re Designする
 ☆ グローバルな視点で地域を発見し、地域と世界をつなぐ
 ☆ 素材への探求と生産者や環境への配慮
 ☆ 人や暮らしをしっかり観察し、本質をつかむ
 ☆ B with C による共創(消費者からパートナーへ)
 そして、金井会長の講演は、 "無印良品は水のようでありたい"で締めくくられました。このフレーズには水の控え目さと石をも穿つパワーの両方の意味が込められており、無印良品のスタンスを端的に表現していると感じました。

◆成果発表会
 まず冒頭で、本事業の教育担当コーディネーターを務めていただいた広島国際大学の井上勝雄教授に事業の趣旨や概要について説明していただいた後に、本事業受講者が3グループに分かれ、講義、先進企業見学、ワークショップの受講を通じて習得したデザインマネジメントに関するノウハウを活用して解決した課題を研修成果として発表しました。
 Aグループの"ボーダレス"は、「広がる雨具 Rain Bou 」~日本が誇るセンスの新しい形~と題しまして、傘の無駄な消費の削減などを切り口に、思わず持ち歩きたくなる晴雨兼用扇子タイプの雨具を提案しました。
 Bグループの"和来(わらい)"は、「公園リノベーション【集う】のご提案」~3世代が集える参加型の公園へ~と題しまして、地域の3世代が楽しめる参加型公園の実現のために、公園の一部を庭として個人に貸し出したり、作品を展示するスペースを作るなどのアイデアを提案しました。
 Cグループの"CHACK(チャック)"は、「POPnbrella ポップンブレラ」~ポンッと開いて、くしゃっと閉じる雨具の提案~と題しまして、Aグループの"ボーダレス"と同様に、傘の無駄な消費の削減などを切り口に、コンパクトで軽くて邪魔にならない雨具を提案しました。
  
 成果発表を見て、受講者は研修を受けることによってマーケティング、ブランディング、商品企画、知的財産、WEB戦略、デザイン開発における思考回路等、様々な知識や考え方を学ぶことができ、受講前よりもかなり視野が拡がったのではないかと感じました。また、成果発表の土台となったワークショップに関しては、課題解決のためのアイデアを試作品などで具現化し、なんとか成果発表にまでこぎつけられたことは、今後、デザインをマネジメントしながら商品開発を進めていくうえで、とても貴重な体験になったのではないかと思います。


 これでデザインマネジメント人材育成事業としては一旦終了することになりますが、受講生の皆さんには、今回学んだことを自社でうまく展開してもらえるように、フォローアップを継続していきたいと思います。


金井会長の講演風景

金井会長の講演風景

金井会長の講演風景
金井会長の講演風景

井上教授の事業説明風景
井上教授の事業説明風景


Aグループ
Aグループ"ボーダレス"「広がる雨具 Rain Bou 」のプレゼン風景


Bグループ
Bグループ"和来(わらい)"「公園リノベーション【集う】のご提案」のプレゼン風景

Cグループ
Cグループ"CHACK(チャック)"「POPnbrella ポップンブレラ」のプレゼン風景


「デザインマネジメント人材育成事業」事務局

■問い合わせ先
 技術振興部(広島市工業技術センター内)

 TEL 082-242-4170(代表)  E-mail:kougi@itc.city.hiroshima.jp

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広島市産業振興センターNEWS 第178号(2015.12.15)

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デザインマネジメント人材育成事業(広島県緊急雇用対策基金事業)開催レポート(第9回)
~デザインを経営資源として戦略的に活用するための人材育成プログラム~


 技術振興部では、中小企業のデザイン開発力の向上を積極的に支援しています。その一環として、去る2月26日に開講しました「デザインマネジメント人材育成事業」の全日程が8月29日をもって終了しました。

 今回は最終回として、本事業の総仕上げともいうべきフォーラム・成果発表会(場所:広島国際会議場)の内容についてレポートをお届けします。

◆フォーラム

 無印良品で有名な株式会社良品計画の代表取締役会長の金井政明様を講師にお招きし、フォーラムの基調講演として"デザインと経営"と題しまして、良品計画の企業理念や企業戦略について講演していただきました。

 魅力的で心に響くキーワードが散りばめられた講演で、デザインマネジメントの観点からも、無印良品のビジョンやそれに基づいた商品開発手法は、とても興味深く、参考になるものでした。その中でも、特に"無印良品は「これがいい」ではなく「これでいい」"のフレーズには感銘を受けました。このフレーズの意味するところは、金井会長曰く、『無印良品のビジョンは、「これがいい」というような、強い個性や嗜好性を誘う商品づくりではなく、「なるほど!」と多くの人々に共感、納得していただける視点と理由を持った、明晰で自信に満ちた「これでいい」を表現することなのです。』ということでした。

 また、ビジョンに基づいた商品開発においては、明晰で自信に満ちた「これでいい」を実現するために以下の5つの手法を用いられているとのことでした。いずれの手法も社会の課題をビジネスの課題と捉え、その解決に向けた取り組みであり、人や暮らしを中心に据えたユーザー本位のものづくりを真摯に実践していることが印象的でした。
 ☆ モノが存在する環境や人間の行為との関係を Re Designする
 ☆ グローバルな視点で地域を発見し、地域と世界をつなぐ
 ☆ 素材への探求と生産者や環境への配慮
 ☆ 人や暮らしをしっかり観察し、本質をつかむ
 ☆ B with C による共創(消費者からパートナーへ)
 そして、金井会長の講演は、 "無印良品は水のようでありたい"で締めくくられました。このフレーズには水の控え目さと石をも穿つパワーの両方の意味が込められており、無印良品のスタンスを端的に表現していると感じました。

◆成果発表会
 まず冒頭で、本事業の教育担当コーディネーターを務めていただいた広島国際大学の井上勝雄教授に事業の趣旨や概要について説明していただいた後に、本事業受講者が3グループに分かれ、講義、先進企業見学、ワークショップの受講を通じて習得したデザインマネジメントに関するノウハウを活用して解決した課題を研修成果として発表しました。
 Aグループの"ボーダレス"は、「広がる雨具 Rain Bou 」~日本が誇るセンスの新しい形~と題しまして、傘の無駄な消費の削減などを切り口に、思わず持ち歩きたくなる晴雨兼用扇子タイプの雨具を提案しました。
 Bグループの"和来(わらい)"は、「公園リノベーション【集う】のご提案」~3世代が集える参加型の公園へ~と題しまして、地域の3世代が楽しめる参加型公園の実現のために、公園の一部を庭として個人に貸し出したり、作品を展示するスペースを作るなどのアイデアを提案しました。
 Cグループの"CHACK(チャック)"は、「POPnbrella ポップンブレラ」~ポンッと開いて、くしゃっと閉じる雨具の提案~と題しまして、Aグループの"ボーダレス"と同様に、傘の無駄な消費の削減などを切り口に、コンパクトで軽くて邪魔にならない雨具を提案しました。
  
 成果発表を見て、受講者は研修を受けることによってマーケティング、ブランディング、商品企画、知的財産、WEB戦略、デザイン開発における思考回路等、様々な知識や考え方を学ぶことができ、受講前よりもかなり視野が拡がったのではないかと感じました。また、成果発表の土台となったワークショップに関しては、課題解決のためのアイデアを試作品などで具現化し、なんとか成果発表にまでこぎつけられたことは、今後、デザインをマネジメントしながら商品開発を進めていくうえで、とても貴重な体験になったのではないかと思います。


 これでデザインマネジメント人材育成事業としては一旦終了することになりますが、受講生の皆さんには、今回学んだことを自社でうまく展開してもらえるように、フォローアップを継続していきたいと思います。


金井会長の講演風景

金井会長の講演風景

金井会長の講演風景
金井会長の講演風景

井上教授の事業説明風景
井上教授の事業説明風景


Aグループ
Aグループ"ボーダレス"「広がる雨具 Rain Bou 」のプレゼン風景


Bグループ
Bグループ"和来(わらい)"「公園リノベーション【集う】のご提案」のプレゼン風景

Cグループ
Cグループ"CHACK(チャック)"「POPnbrella ポップンブレラ」のプレゼン風景


「デザインマネジメント人材育成事業」事務局

■問い合わせ先
 技術振興部(広島市工業技術センター内)

 TEL 082-242-4170(代表)  E-mail:kougi@itc.city.hiroshima.jp

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