本文へ移動

広島市中小企業支援センター > メールマガジン > 2015年度 > 中央図書館からのおすすめ本(93)

広島市産業振興センターNEWS 第180号(2016.1.15)

広島市産業振興センターNEWS

中央図書館からのおすすめ本(93)
ロマンとソロバン

 毎月、中央図書館が推薦するビジネス支援情報の図書をご紹介しています。
 なお、これまでに紹介した本については、当財団のホームページに「中央図書館からのおすすめビジネス図書」として公開しておりますので、いつでも見ることができます。
『ロマンとソロバン』 宮本 喜一/著


『ロマンとソロバン






宮本 喜一/著
(プレジデント社 2015年10月21日発行)

「君たちにロマンはあるか?」
「世界一のクルマをつくろう」
2005年7月、マツダは全組織を巻き込んだ長期戦略策定プロジェクトチームを発足させました。研究開発分野のチーム責任者となった常務執行役員の金井誠太氏は、引き受ける以上、自分の方針を貫きたいと考え、この計画策定活動を活用して、フォードの経営手法が導入されて以来、開発陣の頭にこびりついている制約を勘定に入れるというソロバンを取り払い、ロマンを共有することで、チーム全員の士気を上げ、斬新な発想を駆使できる環境を与えようと尽力します。

この本は、ハイブリッドカーや電気自動車などのエコカー開発に出遅れたマツダが2010年に独自の環境技術「SKYACTIV(スカイアクティブ)」を開発するまでの道のりを、それに関わった複数の人々の目線で記したルポルタージュです。

新開発の高圧縮エンジンの技術的課題を乗り越えていく過程は、技術者、開発者の息づかいがそのままに感じられます。

「世界一のクルマ」をつくるには、フォード流の「トップグループの一角を占めていれば合格」という発想から抜け出し、マツダの、マツダによる、マツダのための開発が必要でした。同時にフォード傘下でそれを実行するには、ソロバン感覚も忘れてはなりません。

社員の意識改革と、仕事をスムーズに行うための組織改革、小さなシェアのスモールプレーヤーの特徴を存分に活かした独自性の追求により、新技術は実現可能となりました。その後押し寄せる2008年のリーマンショックや2011年の東日本大震災などの困難な状況にも負けず、成し遂げることができたのは、関わる全ての人がロマンとソロバンを共有し、そのためにマツダが何をすべきかという共通の認識の下、それぞれの役割を果たしたからでした。

現社長の小飼雅道氏は「会社は経営者が動かしているのではありません。ひとりひとりの挑戦する意欲、気持ちが会社を支えているのです」と言います。

日々の業務に追われてばかりだと思った時、是非この本を読んでみてください。チームで目標を定め、同じ方向に向かって、各自が何をすべきかを主体的に考えながら実行するという、仕事の基本に立ち返ることができると思います。

HOME

ページトップへ

本文へ移動

広島市中小企業支援センター > メールマガジン > 2015年度 > 中央図書館からのおすすめ本(93)

広島市産業振興センターNEWS 第180号(2016.1.15)

広島市産業振興センターNEWS

中央図書館からのおすすめ本(93)
ロマンとソロバン

 毎月、中央図書館が推薦するビジネス支援情報の図書をご紹介しています。
 なお、これまでに紹介した本については、当財団のホームページに「中央図書館からのおすすめビジネス図書」として公開しておりますので、いつでも見ることができます。
『ロマンとソロバン』 宮本 喜一/著


『ロマンとソロバン






宮本 喜一/著
(プレジデント社 2015年10月21日発行)

「君たちにロマンはあるか?」
「世界一のクルマをつくろう」
2005年7月、マツダは全組織を巻き込んだ長期戦略策定プロジェクトチームを発足させました。研究開発分野のチーム責任者となった常務執行役員の金井誠太氏は、引き受ける以上、自分の方針を貫きたいと考え、この計画策定活動を活用して、フォードの経営手法が導入されて以来、開発陣の頭にこびりついている制約を勘定に入れるというソロバンを取り払い、ロマンを共有することで、チーム全員の士気を上げ、斬新な発想を駆使できる環境を与えようと尽力します。

この本は、ハイブリッドカーや電気自動車などのエコカー開発に出遅れたマツダが2010年に独自の環境技術「SKYACTIV(スカイアクティブ)」を開発するまでの道のりを、それに関わった複数の人々の目線で記したルポルタージュです。

新開発の高圧縮エンジンの技術的課題を乗り越えていく過程は、技術者、開発者の息づかいがそのままに感じられます。

「世界一のクルマ」をつくるには、フォード流の「トップグループの一角を占めていれば合格」という発想から抜け出し、マツダの、マツダによる、マツダのための開発が必要でした。同時にフォード傘下でそれを実行するには、ソロバン感覚も忘れてはなりません。

社員の意識改革と、仕事をスムーズに行うための組織改革、小さなシェアのスモールプレーヤーの特徴を存分に活かした独自性の追求により、新技術は実現可能となりました。その後押し寄せる2008年のリーマンショックや2011年の東日本大震災などの困難な状況にも負けず、成し遂げることができたのは、関わる全ての人がロマンとソロバンを共有し、そのためにマツダが何をすべきかという共通の認識の下、それぞれの役割を果たしたからでした。

現社長の小飼雅道氏は「会社は経営者が動かしているのではありません。ひとりひとりの挑戦する意欲、気持ちが会社を支えているのです」と言います。

日々の業務に追われてばかりだと思った時、是非この本を読んでみてください。チームで目標を定め、同じ方向に向かって、各自が何をすべきかを主体的に考えながら実行するという、仕事の基本に立ち返ることができると思います。

HOME

ページトップへ