広島市産業振興センターNEWS 第182号(2016.2.15)
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技術情報の提供 (材料・加工技術室)
「接触角測定装置」
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液体が固体と接触するとき、液体と固体の表面張力の違い等によって液滴の形状が異なります。例えば、ガラスに水をこぼすと水が広がって濡れてしまいますが、撥水性の雨具に水をかけると水が玉のようになり、コロコロと弾いてくれます。この違いを定量的に表す数値として接触角があり、図1のように液体の曲面に引いた接線と固体表面とがなす角度で表します。接触角測定装置では、この接触角の角度を測定することができます。
この接触角の大きさは材料の評価方法の一つとして広く利用されており、例えば、接触角の制御による配管等の表面における流体抵抗の評価、住宅関連用品等の材料表面における撥水性や防汚性の評価に利用されています。
当センターでは、接触角測定装置を用いたJIS R3257「基板ガラス表面のぬれ性試験方法」等の日本工業規格に基づいた試験や、塗膜の性能評価を行っています。 また、設備使用も行うことが出来ますので、材料や塗膜の性能評価にぜひ御利用下さい。
【型式】 協和界面科学(株)製 固体界面解析装置Dropmaster700
【仕様】 測定可能範囲:0~180° 測定精度:±1° 試料台寸法:150mm×150mm 固定試料最大高さ:30mm 測定方法:CCDカメラによる撮影と画像処理とによる液滴法・拡張収縮法 解析方法:θ/2法・接線法(測定後の変更可)
【試験手数料】 1試料につき1,970円
【設備使用料】 1時間につき100円
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■問い合わせ先 技術振興部 材料・加工技術室 (広島市工業技術センター内) TEL 082-242-4170(代表) E-mail:kougi@itc.city.hiroshima.jp
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