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広島市中小企業支援センター > メールマガジン > 2016年度 > リレートーク 5月16日号

広島市産業振興センターNEWS

思いつくまま書いてみました(リレートーク)

当財団の課長及び室長以上の職員によるフリートークです。季節の話題、担当業務の紹介などを行います。


 

『 Magical number 7 』  

 初めまして。

 広島市産業振興センター理事長の皆本です。


 新年度が始まってから、早くも一月が経ちます。毎年のことですが、これまで一緒に机を並べていた職員が去り、新たな職員が配属されてきて、この頃になって、徐々にその人の名前と顔も一致してきて、やっと仲間になれたという感じがしてくる頃です。


 ところで、小学生や中学生の頃、一クラス概ね50人くらいのクラスメートがいて、その名前と顔を憶えていたけれど、・・・人間は何人くらいの人を憶えていられるのか?・・・疑問に思ったことはありませんか。

 

 アメリカの心理学者であるG.Aミラーに「心理学への情報科学的アプローチ」という著作があり、その中の論文で、「人間が一次元刺激の大きさを絶対的に判断する正確さは、明瞭な一定の限界が存在する。」ということが書いてあります。人間の情報伝達力(人間が一度に扱える情報量)に関する事柄ですが、実験によると、例えば、音の高さや味覚の強さ、視覚による位置など、一つの属性による判断では概ね"7"つの区別までしか確実にはできない、ということで、それが限界のようです。

 さらに、聴覚実験で、刺激の属性(周波数、強度、提示時間、中断時間や空間的位置など)を6程度まで増やすと、伝達情報量は"7.2"ビットという結果だったようです。

 ここからは我田引水。 

 人の顔も、顔の形、髪の色、目や鼻・耳の形など複数の属性があるので2の"7"乗ということで約150人くらいなら区別できる、と勝手に考えていました。


 その後、何かの本で読みましたが、ゴアテックスという防水繊維などを製造している企業では、工場を設置するとき、その工場に配置する人数について、試行錯誤の結果「工場ごとに150人」というのが社の目標になっているそうです。150人を超えると、何故かぎくしゃくして上手くいかないという話です。

 150人以下であれば、直接的な人間関係を基本にして、組織の秩序が維持され、情報が個人から個人に、あるいはグループの一部からグループ全体へと一気に伝わるのを容易にすることができる規模であり、ある意味「管理の限界」になるのでしょう。

 こういったface to faceでのコミュニケーションや、組織のどこかで生まれた新たな発想なり、情報なりが速やかに組織全体に行き渡るところに、小集団の中で形式ばらない人間関係が効果的に機能する中小企業の強みがあるような気がします。

 
 最後に、G.Aミラーも書いていますが、"7"という数字、世界の七不思議、音階の七つの音符、七つの基本的な色、一週間の7日などなど、こうしたすべての"7"の背後には、何か人類の深遠なものがあるのでしょうか?

(公財)広島市産業振興センター

理事長 皆本 也寸志


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当財団の課長及び室長以上の職員によるフリートークです。季節の話題、担当業務の紹介などを行います。


 

『 Magical number 7 』  

 初めまして。

 広島市産業振興センター理事長の皆本です。


 新年度が始まってから、早くも一月が経ちます。毎年のことですが、これまで一緒に机を並べていた職員が去り、新たな職員が配属されてきて、この頃になって、徐々にその人の名前と顔も一致してきて、やっと仲間になれたという感じがしてくる頃です。


 ところで、小学生や中学生の頃、一クラス概ね50人くらいのクラスメートがいて、その名前と顔を憶えていたけれど、・・・人間は何人くらいの人を憶えていられるのか?・・・疑問に思ったことはありませんか。

 

 アメリカの心理学者であるG.Aミラーに「心理学への情報科学的アプローチ」という著作があり、その中の論文で、「人間が一次元刺激の大きさを絶対的に判断する正確さは、明瞭な一定の限界が存在する。」ということが書いてあります。人間の情報伝達力(人間が一度に扱える情報量)に関する事柄ですが、実験によると、例えば、音の高さや味覚の強さ、視覚による位置など、一つの属性による判断では概ね"7"つの区別までしか確実にはできない、ということで、それが限界のようです。

 さらに、聴覚実験で、刺激の属性(周波数、強度、提示時間、中断時間や空間的位置など)を6程度まで増やすと、伝達情報量は"7.2"ビットという結果だったようです。

 ここからは我田引水。 

 人の顔も、顔の形、髪の色、目や鼻・耳の形など複数の属性があるので2の"7"乗ということで約150人くらいなら区別できる、と勝手に考えていました。


 その後、何かの本で読みましたが、ゴアテックスという防水繊維などを製造している企業では、工場を設置するとき、その工場に配置する人数について、試行錯誤の結果「工場ごとに150人」というのが社の目標になっているそうです。150人を超えると、何故かぎくしゃくして上手くいかないという話です。

 150人以下であれば、直接的な人間関係を基本にして、組織の秩序が維持され、情報が個人から個人に、あるいはグループの一部からグループ全体へと一気に伝わるのを容易にすることができる規模であり、ある意味「管理の限界」になるのでしょう。

 こういったface to faceでのコミュニケーションや、組織のどこかで生まれた新たな発想なり、情報なりが速やかに組織全体に行き渡るところに、小集団の中で形式ばらない人間関係が効果的に機能する中小企業の強みがあるような気がします。

 
 最後に、G.Aミラーも書いていますが、"7"という数字、世界の七不思議、音階の七つの音符、七つの基本的な色、一週間の7日などなど、こうしたすべての"7"の背後には、何か人類の深遠なものがあるのでしょうか?

(公財)広島市産業振興センター

理事長 皆本 也寸志


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