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広島市中小企業支援センター > メールマガジン > 2017年度 > リレートーク 5月15日号

広島市産業振興センターNEWS

思いつくまま書いてみました(リレートーク)

当財団の課長及び室長以上の職員によるフリートークです。季節の話題、担当業務の紹介などを行います。


 

「ニーズからウォンツへ」

 先日、とは言っても昨年のことですから鬼が聞くと笑ってしまいますが、野村総研未来創発センターの齋藤室長による※「100人の革新者たちの新事業創造と地方創生への挑戦」 というテーマでの講演を聞く機会を得ました。

 そこで強調されていたのは「革新者と呼ばれる経営者は、従来モデルとは違う切り口で課題解決に取り組み利益を得ている」ということでした。つまり「Needsを探すのではなく、Wantsを創造する」というのです。

 翻って見れば、消費動向は、高度経済成長期の50年代に「三種の神器」としてテレビ・洗濯機・冷蔵庫が、続く60年代には「新三種の神器」として3Cのカー・クーラー・カラーTVが流行っていました。その後、同じ製品でも色などで個人個人の好みに応じて異なっている個性化が、さらには同種の製品でも形や機能が異なる、あるいはそもそもいろんな製品がある「みんな違ってみんな良い」といったような多様な好み・趣味・価値観・ライフスタイルなどに応じた数多くの製品群が提供されるなど大きく変化してきたように感じます。色で例えれば、かつてのただ一つの色の世界から、10人十色へ、さらに一人10色へと様変わりです。
 こうした変化は、経済の右肩上がりを背景に、消費者の需要が、基礎的必需的需要から選択的需要にシフトしていく時代の趨勢が現れていたと思います。
 ところが、需要(ニーズ)は単なる社会的必要とは違い、消費者の(必要性×購買力×数量可能性)とでも表される有効需要が重要です。このためマーケティング手法が進化し、しかもインターネットの登場がマーケティングに大きなインパクトを与え、ターゲットをマスで見るのではなく、より小さなセグメント、そして究極のターゲットとしての個人で見ることができるようになりました。こうなると、顕在化したニーズではなく、潜在ニーズを探ることが求められるようになります。でも、潜在ニーズといえば、個人の内面の欲求を探るということで・・・う~ん。


 ここで、こうした多様化し大きく変化する個々人の価値観やライフスタイルを目の前にしながらも、少し距離を置いて考えることも必要になってくると思います。その時、原点に立ち返って、かつて自分がやりたいこと、つくりたいもの、欲しいもの、助けたい人という自分の内面にあった強い動機=起業の原動力が大切になるのではないでしょうか。
 だからこそ冒頭の野村総研齋藤室長の講演で紹介されたように、革新者たちの成功事例が「社会Needsからではなく自らのWantsから出発します」ということにあるように思います。



(公財)広島市産業振興センター 理事長 皆本 也寸志

 


※中小企業支援センター職員によるブログ(2016/10/20)「革新的経営者による新事業創造パターン」にも概要が紹介されています。


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「ニーズからウォンツへ」

 先日、とは言っても昨年のことですから鬼が聞くと笑ってしまいますが、野村総研未来創発センターの齋藤室長による※「100人の革新者たちの新事業創造と地方創生への挑戦」 というテーマでの講演を聞く機会を得ました。

 そこで強調されていたのは「革新者と呼ばれる経営者は、従来モデルとは違う切り口で課題解決に取り組み利益を得ている」ということでした。つまり「Needsを探すのではなく、Wantsを創造する」というのです。

 翻って見れば、消費動向は、高度経済成長期の50年代に「三種の神器」としてテレビ・洗濯機・冷蔵庫が、続く60年代には「新三種の神器」として3Cのカー・クーラー・カラーTVが流行っていました。その後、同じ製品でも色などで個人個人の好みに応じて異なっている個性化が、さらには同種の製品でも形や機能が異なる、あるいはそもそもいろんな製品がある「みんな違ってみんな良い」といったような多様な好み・趣味・価値観・ライフスタイルなどに応じた数多くの製品群が提供されるなど大きく変化してきたように感じます。色で例えれば、かつてのただ一つの色の世界から、10人十色へ、さらに一人10色へと様変わりです。
 こうした変化は、経済の右肩上がりを背景に、消費者の需要が、基礎的必需的需要から選択的需要にシフトしていく時代の趨勢が現れていたと思います。
 ところが、需要(ニーズ)は単なる社会的必要とは違い、消費者の(必要性×購買力×数量可能性)とでも表される有効需要が重要です。このためマーケティング手法が進化し、しかもインターネットの登場がマーケティングに大きなインパクトを与え、ターゲットをマスで見るのではなく、より小さなセグメント、そして究極のターゲットとしての個人で見ることができるようになりました。こうなると、顕在化したニーズではなく、潜在ニーズを探ることが求められるようになります。でも、潜在ニーズといえば、個人の内面の欲求を探るということで・・・う~ん。


 ここで、こうした多様化し大きく変化する個々人の価値観やライフスタイルを目の前にしながらも、少し距離を置いて考えることも必要になってくると思います。その時、原点に立ち返って、かつて自分がやりたいこと、つくりたいもの、欲しいもの、助けたい人という自分の内面にあった強い動機=起業の原動力が大切になるのではないでしょうか。
 だからこそ冒頭の野村総研齋藤室長の講演で紹介されたように、革新者たちの成功事例が「社会Needsからではなく自らのWantsから出発します」ということにあるように思います。



(公財)広島市産業振興センター 理事長 皆本 也寸志

 


※中小企業支援センター職員によるブログ(2016/10/20)「革新的経営者による新事業創造パターン」にも概要が紹介されています。


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