中央図書館からのおすすめ本(132)『伝わるしくみ』 |
毎月、中央図書館が推薦するビジネス支援情報の図書をご紹介しています。
なお、これまでに紹介した本については、当財団のホームページに「中央図書館からのおすすめビジネス図書」として公開しておりますので、いつでも見ることができます。
山本 高史/著
(マガジンハウス 2018年9月27日発行)
「「伝えたい」気持ちをなんとかしたい」、この一文から本書は始まります。著者は20年以上コピーライターとして活躍し、数多くの賞を受賞し、現在、関西大学社会学部の教授を務めている山本高史さんです。
本書は、「伝えるフローチャート」をもとにインプット、アウトプットに分け、伝わらない原因を4つ挙げ、各章でその解消法の提案がされています。
第1章「「言葉のメカニズム」を知る」では、「受け手という存在を認識・理解していない」ことが伝わらない原因の一つであると書かれています。普段はなかなか意識しないが、独り言や寝言やノートの落書きでもない限り、言葉を発すれば必ず自分は「送り手」になり、聞く側は「受け手」になる。その言葉は、自分の意図とは関係なく、受け手が受け入れるか、受け入れないかのすべてを決める。また、受け手は言葉に対して、無視、拒絶、同意の3通りをとることができるが、得になる「ベネフィット」があれば、同意する。ただ、ベネフィットは受け手の置かれている状況によって変化することを理解することが大事だと述べています。
第2章、第3章では、受け手の状況を理解し、伝えるための発想の訓練方法が具体例を使って解説してあります。
第4章「「言葉」の使い方」では、伝えるためには、言葉の持つ意味を共有することが必要であり、曖昧な言葉は、主観により理解されるため、避ける方がよいことが示されています。
新年度、新たな出会いも多い時期です。本書を読んで、「伝える」ということを改めて見直してみてはいかがでしょうか。
中央図書館からのおすすめ本(132)『伝わるしくみ』 |
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なお、これまでに紹介した本については、当財団のホームページに「中央図書館からのおすすめビジネス図書」として公開しておりますので、いつでも見ることができます。
山本 高史/著
(マガジンハウス 2018年9月27日発行)
「「伝えたい」気持ちをなんとかしたい」、この一文から本書は始まります。著者は20年以上コピーライターとして活躍し、数多くの賞を受賞し、現在、関西大学社会学部の教授を務めている山本高史さんです。
本書は、「伝えるフローチャート」をもとにインプット、アウトプットに分け、伝わらない原因を4つ挙げ、各章でその解消法の提案がされています。
第1章「「言葉のメカニズム」を知る」では、「受け手という存在を認識・理解していない」ことが伝わらない原因の一つであると書かれています。普段はなかなか意識しないが、独り言や寝言やノートの落書きでもない限り、言葉を発すれば必ず自分は「送り手」になり、聞く側は「受け手」になる。その言葉は、自分の意図とは関係なく、受け手が受け入れるか、受け入れないかのすべてを決める。また、受け手は言葉に対して、無視、拒絶、同意の3通りをとることができるが、得になる「ベネフィット」があれば、同意する。ただ、ベネフィットは受け手の置かれている状況によって変化することを理解することが大事だと述べています。
第2章、第3章では、受け手の状況を理解し、伝えるための発想の訓練方法が具体例を使って解説してあります。
第4章「「言葉」の使い方」では、伝えるためには、言葉の持つ意味を共有することが必要であり、曖昧な言葉は、主観により理解されるため、避ける方がよいことが示されています。
新年度、新たな出会いも多い時期です。本書を読んで、「伝える」ということを改めて見直してみてはいかがでしょうか。