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中央図書館からのおすすめ本(137)

広島市産業振興センターNEWS

中央図書館からのおすすめ本(137

『ブルーチーズドリーマー 世界一のチーズをつくる。』

 毎月、中央図書館が推薦するビジネス支援情報の図書をご紹介しています。
 なお、これまでに紹介した本については、当財団のホームページに「中央図書館からのおすすめビジネス図書」として公開しておりますので、いつでも見ることができます。


『ブルーチーズドリーマー 世界一のチーズをつくる。』

伊勢 昇平/著 
エイチエス (2019年7月発行)

 

ブルーチーズドリーマー 世界一のチーズをつくる。北海道旭川市江丹別に住む著者の伊勢さんは、自分だけの肩書きとして「ブルーチーズドリーマー」と名乗り、「世界一のチーズを故郷の江丹別でつくる」ことを目指しています。この本は、彼の夢、世界一のチーズづくりの奮闘記です。

 

伊勢さんは、両親が江丹別で牧場の仕事をしていたことから、街の高校に通っていた頃、「どうやって街まで来てるの?馬?」などと言われ、悔しい思いをしたといいます。いつか世界に出て、かっこいい場所でかっこいい仕事をして偉い人間になってやる!と、英会話を習いはじめます。ある日、英会話の先生から「お前の親父は牛乳絞ってんだろ。じゃあその牛乳でめちゃくちゃ美味いチーズをつくったら、それだって立派なワールドワイドだぞ」と言われます。その言葉に衝撃を受け、世界一と呼ばれるチーズをつくることを考えるようになったそうです。
 

チーズ工房で見習いをしていた時、原料が異なる同じ製法のチーズを食べ比べて、父の牛乳へのこだわりがチーズに活かせることに気付きます。そこで、世界のチーズの産地で江丹別と同じ気候の土地を調べると、ブルーチーズが有名なフランスのオーベルニュという地方があてはまりました。一週間の視察の帰国後は、リスクを分散するため何種類もチーズをつくることが普通ですが、一つのことを高め極め自分の夢を叶えようと、ブルーチーズのみを作ることを決意します。
 

チーズを販売できるようになってからも、青カビが生えないという事件が起こりました。季節の変化によってミルクの成分が変化した時に、上手くいかなくなるらしいのですが、原因がわからず、多くを廃棄して3年間を過ごすことになります。発狂しそうな絶望の淵にいたところから、気持ちを入れ替えて、フランスで飛び込み修行をし、必要な知識と技術を学び再出発をしています。
 

この本では、夢を叶えるために何をどう選択してきたか、自分の思いをどのように発信していくか、ブルーチーズづくりを通して経験した人生観、ものづくりのノウハウが詳細に書かれています。
 

「己の気持ちに正直であれ、だれもがみんなドリーマー!」の巻末の言葉が力強く伝わってきます。

 

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