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経営者のお役立ち情報「メルマガ誌上セミナー」(103)【マーケティング発想転換】生活者視点から考える事業の"そもそも"(第3回) |
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中小企業の経営者が抱える経営課題について、専門家の方にわかりやすく解説していただいています。
なお、このセミナーのバックナンバーは「Webセミナー」で公開しています。
イノベーションで陥りがちな発想「技術革新ではなく生活革新へ」株式会社そもそも ファシリテーター赤松 範麿(あかまつ のりまろ) |
"イノベーション"という言葉を、どこでも目にするようになりました。
そんなイノベーションブームの中、"イノベーション担当"になられた方からのご相談を受けることが多くあります。そのほとんどは、「常識を超える新しいことをやれ!と言われるけれど、これがイノベーションである!と言えるようなアイデアが思い浮かばず、何をしたら良いのかわからない」というものです。中には、「これまでとは全く違うものを出さないといけないと思い、自分なりに革新的な提案をしたら、非常識すぎる!と怒られた」というお声もありました。
イノベーションは正解のない世界です。その中で、これが答えだ!と言うにはどうしたらよいのでしょうか?正解がない時には、これが正解であると信じられる根拠を見つける必要があります。
例えば、トロフィーで考えてみましょう。成長市場とはいえないトロフィー市場。トロフィーをつくる企業Aにおいても革新が強く求められています。
あるトロフィー会社の実際の事例をご紹介します。
では、トロフィーはこのまま縮小し続けるのか?というと、その答えは否でした。
このメッセージを象徴する商品として、金銀銅という序列を表すものだけでなく、色んなほめ方ができるように、カラフルなトロフィーシリーズができました。ほめ方が増えれば、トロフィーをあげる対象が増えます。そうなれば、需要も増えて、ビジネスにもつながります。
常識を超えることを考えろ、というと、技術革新を発想しがちです。なぜなら、技術は機能・スペックと明確であり、その常識を変える発想は簡単だからです。
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■<講師プロフィール>
株式会社そもそも ファシリテーター 赤松 範麿(あかまつ のりまろ)
大手情報システム会社でシステムエンジニア、アーサー・アンダーセンでコンサルタントの経験を経て、2001年に株式会社博報堂に入社。 「そもそもデザイン推進体」を立ち上げ、クルマ/食品/飲料/化粧品/金融/アパレル/外食/ゼネコン/伝統工芸など、幅広い業界の事業戦略・ブランド戦略・新商品開発などに携わる。
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