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中央図書館からのおすすめ本(157)『365日#Tシャツ起業家 「食べチョク」で食を豊かにする農家の娘』
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毎月、中央図書館が推薦するビジネス支援情報の図書をご紹介しています。
なお、これまでに紹介した本については、当財団のホームページに「中央図書館からのおすすめビジネス図書」として公開しておりますので、いつでも見ることができます。
秋元 里奈/著
株式会社KADOKAWA (2021年2月発行)
本の表紙に登場しているのは、自ら「戦闘服」だと言うロゴ入りのTシャツに身を包む著者の秋山氏。新卒で株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)に入社しながらも、荒れ果てた実家の農地を目の当たりにして、「困っている生産者に貢献したい」という一心で起業を決意します。
2016年に農業支援ベンチャー「ビビッドガーデン」を創業し、翌年には生産者とユーザーを直接つなぐオンライン直売所「食べチョク」を開始しました。
「食べチョク」は創業時から「生産者ファースト」の基本スタンスを貫いており、その姿勢はコロナ禍でも発揮されます。飲食店や旅館などへ食材を出荷していた全国の生産者から一斉にSOSが届くと、「生産者支援プログラム」を立ち上げ、特集ページの開設と送料の一部負担による支援を、わずか2日後にスタートさせました。
これらのエピソードは、本の第1部でこれまでの半生を紹介する中で、自身を成長させるヒントとなった出来事や人との出会いとともに綴られています。第2部では、「Tシャツ起業家のQ&A」として、将来に悩む人や起業を迷っている人からの相談や質問に答え、また、「食べチョク」を利用している生産者へのインタビューを掲載しています。
「努力する人は夢中な人に勝てない」という言葉が好きだと言うとおり、日本の一次産業全体に貢献することを目標に走り続ける秋元氏の姿から、自分や会社の成長へのヒントが見つかるかもしれません。