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経営者のお役立ち情報「メルマガ誌上セミナー」(117)中小企業が、SDGsを経営に取り入れるには(第2回) |
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中小企業の経営者が抱える経営課題について、専門家の方にわかりやすく解説していただいています。
なお、このセミナーのバックナンバーは「Webセミナー」で公開しています。
SDGs経営の導入に役立つフレームワークの紹介中小企業診断士大橋 功(おおはし いさお) |
SDGsの取組みに関してよく耳にするのは、具体的に何をすればよいのか、どうやって事業と結びつけるのかが分からない、といった悩みです。SDGs経営を導入する際の大きな課題といえるでしょう。筆者を含む診断士グループは、昨年3月に中小企業のSDGs経営推進をテーマに報告書(*1)をまとめましたが、今回はその中で提唱した「SDGs経営推進フレームワーク」をご紹介します。「SDGsを認知しているが導入に至らない中小企業」に向けた直観的で使いやすい導入支援ツールで、全体図は以下のとおりです。
A~Eの6つの枠に、自社の強み・経営資源(A)、関連するSDGs目標(B1とB2)、経営・事業戦略(C)、自社の利益向上等につながる効果(D)、地域や社会への貢献(E)を記入することにより、SDGsを取り入れた経営の全体像を可視化できるのが特徴です。フレームワークを作成し以下の点をチェックすることで、導入への一歩を踏み出しやすくなると考えています。
フレームワーク図の使い方
ここでは「自社の経営・事業戦略をSDGsで補強したい中小企業」を例に、フレームワークの使い方を説明します。現在進めている経営や事業に、SDGs目標を取り入れたい企業がこれに該当します。図表1はフレームワーク図作成の具体的な手順をまとめたものです。
最初から完璧な全体図を作ろうとせず、SDGs目標と自社の経営資源を考慮しながら、①~⑤の書きやすい箇所から記入してみてください。
報告書(*1)では上記の例のほかに、
など計5つのパターンを想定してフレームワークの使い方を説明していますので、貴社に最もフィットするものを選んでいただければと思います。
17の目標とそれを細分化した169のターゲットという数字が示すとおり、SDGsの内容は多岐にわたります。まず、自社の活動に関連する部分を探すことから始めてはいかがでしょうか。
【出展】
(*1)『令和元年度「調査・研究事業」中小企業の SDGs 経営推進マニュアルに関する調査研究 報告書』
令和2年3月 一般社団法人中小企業診断協会
https://www.j-smeca.jp/attach/kenkyu/honbu/r1/sdgs-keieisuisin.pdf
■<講師プロフィール>
中小企業診断士(2013年登録) 東京都中小企業診断士協会(城南支部)所属 大橋 功(おおはし いさお)
金融機関を経て通信業界の会社に勤務。 米国、欧州を中心に海外勤務を通算12年経験、国内外の法人向け融資、海外事業者との提携折衝、事業戦略・計画策定等に幅広く従事。診断士としては新規事業、ビジネスモデル、財務、SDGs等の分野を中心に経営診断や執筆活動を行っている。
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