新設機器の紹介(システム技術室)
『接触式三次元測定機による点群データ取得』
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製品の寸法評価では、三次元座標の点群データとCADモデルを比較することがよく行われます。点群データの測定に用いられる測定機は3Dスキャナとも呼ばれる非接触式三次元測定機が多いのですが、寸法測定に多く用いられている接触式三次元測定機にも点群データを取得する機能を備えているものがあります。
接触式三次元測定機は非接触式三次元測定機よりも測定に時間がかかってしまうのですが、測定精度が良いというメリットがあります。ここでは、接触式三次元測定機による点群データの取得の概要について御紹介します。
- 1接触式三次元測定機による点群データ取得
- 広島市工業技術センターの接触式三次元測定機には「HOLOS」という、CADデータを読み込んで測定を支援するプログラムを装備しています。HOLOSを用いた点群データ取得は以下のように行います。
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- (1)製品のCADデータを読み込む
- 対応するファイル形式は、VDA、IGES、SATです。
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- (2)CADデータの面を指定して測定経路を生成する
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- (3)測定シミュレーションにより不具合をチェックする
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- (4)試料をセットし、座標系を定め、測定を行う
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- (5)取得した点群データをカラーマップ表示、及びCADで読み込めるデータとして出力する
出力できるファイル形式は、VDA、IGESです。また、Excel等に読み込めるASCIIデータの出力も可能です。
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- このようにして点群データを取得し、非接触式三次元測定機よりも精度の高い評価を行うことができます。
ご興味のある方は以下のお問合せ先までご連絡ください。
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- 2機器の紹介ページURL
- 接触式三次元測定機:https://www.itc.city.hiroshima.jp/setsubikiki/setsubikiki-4/4-5.html
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- 3問合せ先
- 工業技術センター システム技術室
- TEL 082-242-4170(代表)
- E-mail:kougi@itc.city.hiroshima.jp