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中央図書館からのおすすめ本(174)『お金のむこうに人がいる』 |
毎月、中央図書館が推薦するビジネス支援情報の図書をご紹介しています。
なお、これまでに紹介した本については、当財団のホームページに「中央図書館からのおすすめビジネス図書」として公開しておりますので、いつでも見ることができます。
田内 学/著
ダイヤモンド社
ゴールドマン・サックスでトレーディングの仕事をしていた金融のエキスパートとも言うべき著者がこの本を書いたきっかけは、経済に関する2つの「謎」との出会いだそうです。
1つは「政府の借金の謎」、もう1つは「ざるそばの謎」。
この2つの謎を解き明かすために、お金とは何か、借金とは何かをとことん考え、経済を突き詰めて考えた先に見えてきたものは、お金ではなく「人」でした。経済の目的は「お金を増やすこと」と考えていると、お金を奪い合うために働くことになりかねません。自分たちが働くことでモノを作り出し、その効用で誰かの生活を豊かにしている、つまり誰が働いて誰が幸せになるのかを考えることで、経済の本質はシンプルで直感的に捉えることができると述べます。
円安ドル高や物価高など、新聞やテレビなどで報道される金融や経済の問題は、私たちの生活に大なり小なり影響があるにも関わらず、専門用語が多く難解だと敬遠しがちではありませんか。経済について考えるきっかけとして、この本を読んでみてください。