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No.42(2009.3.31)臨時号

広島市産業振興センターNEWS

第42号 臨時増刊号 平成21年(2009年)3月31日(火)発行

広島の企業の皆様に役立つ情報をいち早くお届けします!

こちらのページから登録できますので、ぜひお知り合いの方にご紹介ください。

(現在の登録者数 1,581人)


 このメールマガジンは、当財団のセミナー・研修会や事業を利用された方、関係者や配信を希望された方へ、当財団が実施する事業のご案内を目的にお送りさせていただいております。
 今回は読者の方により有益な情報をお届けするため、専門家等による執筆記事を中心とした臨時増刊号をお届けいたします(通常号:毎月15日頃発行予定 臨時増刊号:6・9・12・3月末頃発行予定)。
 ※メールマガジンの配信がご不要な方は、お手数をおかけしますが、こちらから登録解除をお願いします。
臨時号の目次
重 要 経済危機でお困りの中小企業者を支援します!
「計画的な事業承継対策のすすめ」(4) (株)共栄経営センター 河野隆さん
  (今回は事業承継の解決策としてのM&Aをご紹介します!最終回)
「中小企業のための内部統制」(2) 内部統制アドバイザリー(株) 蝉川公司さん
  (今回は経営者のための中小企業での内部統制の構築をご紹介します!最終回)
今広島で注目のIT企業の紹介(4) ノイアンドコンピューティング(株)
  (今広島で注目されているIT企業を取材しご紹介します!最終回)
今広島で注目の団体・企業の紹介(4) 中区袋町「裏通り」活性化委員会
  (今広島で注目されている団体・企業を取材しご紹介します!最終回)
私の創業時代(4) (有)パラガン 代表取締役 須藤將さん
  (経営者の方に創業時代をふりかえっていただき、当時の思いや成功についてご紹介します!最終回)
ひろしまグッドデザイン賞受賞企業の紹介(4) (有)ペンギングラフィックス
  (これまでにひろしまグッドデザイン賞を受賞した企業をご紹介します!最終回)
読者アンケート結果について
  (この読者アンケート結果を参考に、より一層お役に立つメルマガを目指します!)
当財団からのお知らせ(研修会・各種事業のご案内)
  ・オススメ 女性・シニア創業パッケージ型支援事業の募集をしています!
  ・オススメ 毎月第2土曜日 ビジネス相談会を開催しています!
  ・重要 章栄不動産(株)・(株)アーバンコーポレイションの民事再生手続きの開始申立に伴う特別相談窓口の設置及び金融支援について!
  ・4月の窓口相談のご案内
  ・専門家派遣のご案内
  ・小規模オフィス「SOHO@ひろしま」のご案内
  ・その他各種支援事業のご案内
その他のお知らせ(他の団体・機関の主催事業)
  ・NEW 中小企業緊急雇用安定助成金に関する相談窓口の設置について!
関連サイト
次号のお知らせ
重要 経済危機でお困りの中小企業者を支援します! 目次へ戻る
 広島市中小企業支援センターでは、今回の経済危機により影響を受けている広島市内の中小企業者を支援するため、特別金融相談及び緊急経営支援アドバイザー派遣を行っています。

特別金融相談

 当面の資金繰りへの対応策や企業の将来的な方向性について、専門家(税理士、中小企業診断士等)による具体的なアドバイスが受けられる無料相談窓口を設けています。

(1) 相談日及び相談時間  ※相談時間はおおむね1社50分程度で、予約制です。
    月曜日(10:00~16:00)
    水曜日(13:00~19:00)

(2) 対象者
    市内の中小企業者

緊急経営支援アドバイザー派遣

 今回の経済危機により資金繰りで苦慮している中小企業者や受注量の急激な落ち込みにより、コスト削減や高付加価値化等が喫緊の課題となっている自動車部 品等の製造業などを営んでいる中小企業者を支援するため、中小企業診断士などの専門家や当支援センターのマネージャーを無料派遣します。

(1) 相談日時
    お申し込みの後、専門家等の派遣日時などを調整させていただきます。

(2) 対象者
    ア 広島市が緊急保証(セーフティネット保証)の対象者として認定を行った中小企業者
    イ 自動車部品等の製造業などを営む中小企業者

    ※緊急保証制度の詳細についてはこちらをご覧ください。

(3) 派遣回数
    5回まで無料

※利用方法など詳しくは、こちらをご覧ください。

■問い合わせ先 中小企業支援センター経営革新担当 TEL 082-278-8032
「計画的な事業承継対策のすすめ」(4) 最終回
(株)共栄経営センター 代表取締役 河野 隆 さん
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 高齢化社会が進む中、中小企業の後継者の不在や事業の引き継ぎの悩みなどに対して、事業承継対策や計画について分かりやすくご紹介します。なお、今回が最終回です。

河野 隆さん
河野 隆さん
 中小企業の後継者問題解決の手法としてM&Aを活用する中小企業が増加しています。今回は、事業承継の解決策としてのM&Aをご紹介いたします。

[M&Aとは]
 M&Aとは、[合併と買収]という意味です。[合併と買収]といってもその手法は多岐にわたりますが、中小企業の事業承継対策のためにとられる[合併と 買収]は、[100%株式譲渡]です。これは、保有株式の100%を売却し、子会社となる手法です。

【M&Aのメリット・デメリット】
 中小企業の事業承継を解決する手法として、M&Aは有効な手段ですが、万能ではありません。やはりメリットとデメリットがあります。
(中小企業のM&Aのメリット)
1 [債権債務を解除できる]中小企業は借入れをする場合、個人保証や社長個人の土地・家屋を担保として設定しています。その債務解除ができるため、身軽になることができます。
2 [譲渡代金を受け取ることができる]M&Aの譲渡代金は、時価純資産と営業権で株価を算出していきます。譲渡代金を受け取り、ハッピーリタイヤを実現することができます。最悪譲渡代金が0円としても、借入が残ることはありません。
3 [従業員の雇用や取引先はそのまま]日本における中小企業のM&Aは非常に効果的です。100%株式譲渡の場合は、変わるのは株主のみということになり、当面は会社名・従業員・取引先等は全部そのままにするということが前提となります。
4 [経営の安定が増す]買収企業は、譲渡企業の5~10倍の規模(売上等)であることが一般的です。よって経営の安定性が増します。
(中小企業のM&Aのデメリット)
 M&Aのデメリットは、M&Aができるできないの条件があるということにつきます。余りに状況が悪化している企業は譲受する企業探しが難しくなってきます。状況が悪化しているとは、たとえば借金の多い企業です。
 余りに多い債務を引き継ぐにはどんなに利益がでていても、あるいは事業にどんなに魅力があったとしても譲受企業は躊躇するでしょう。よって、M&Aのデメリットとしては、適切な時期を逃すと、M&Aという手法を使えなくなるということです。

【M&Aの成功のポイント】
 中小企業のM&Aの成功ポイントは多数ありますが、1つだけ最大のポイントを述べよといわれれば、[秘密保持です]とお答えいたします。
 M&Aの最大のリスクは信用不安を起こすことです。うわさは尾ひれがついてどのように広がるか想定ができません。このリスクを想定し、秘密保持を厳重にしておくことは、中小企業のM&Aにとって最大の成功ポイントになります。

■問い合わせ先  中小企業支援センター経営革新担当 TEL 082-278-8032
「中小企業のための内部統制第2回  「経営者のための中小企業での内部統制の構築」
内部統制アドバイザリー㈱  蝉川 公司 さん
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 平成20年度からすべての上場企業に内部統制報告書の提出が義務付けられました。中小企業に与える影響などを分かりやすくご紹介します。なお、今回が最終回です。

蝉川 公司
蝉川 公司さん
 前回の内部統制の概要解説に続いて、今回は経営者のための中小企業での内部統制の構築方法や構築プロセスについて解説します。

【1 内部統制の構築方針決定】
 内部統制は企業規模の拡大などにより経営者の目が行き届かなくなった状況で、経営者が直接管理しなくても、きちんと経営者の望む管理をするための経営者のための社内制度ですから、内部統制に経営者が何を望むかが非常に重要です。
 内部統制の構築する目的には、上場企業が法律で求められるような財務報告の信頼性や法令順守などもありますが、中小企業においては業務の有効性や効率性の確保や資産の保全といったものが望まれるなど、経営者の考え方によって目的は異なってきます。
 内部統制の構築においては、最初に目的とその目的に沿った範囲を事前に決めておかないと、範囲がいつの間にか拡大し、構築に膨大な作業が必要となること で、結果的に内部統制構築を断念してしまうことに繋がりかねません。ですから、内部統制の構築方針として、事前に目的と範囲を明確にする必要があります。

【2 会社の管理状況の現状把握】
 内部統制の目的を決定したら、関連する範囲の会社の管理状況の現状把握を行います。
 まず、組織が保有する価値基準や人事、職務の制度などを規程し、マニュアル、組織図などの文書化の状況を把握します。
 次に、内部統制の構築範囲について、現金管理プロセスや販売プロセス等の具体的な業務プロセスの現状の業務の流れを把握します。通常は、業務を分析しやすくするために、業務の流れを図式化したフローチャートを作成します。

【3 規程等の整備】
 業務の分担や職務の権限が明確になるように業務分掌規程や職務権限規程の整備やその他構築方針に沿った規程の整備を行います。近年では、ITの利用度が大きくなっているため、状況に応じセキュリティポリシーなどの情報セキュリティ関連規程を整備します。

【4 内部牽制可能な組織への見直し】
 一人で取引のすべてが行われると不正の発生リスクが高くなったり、誤謬を発見しにくい状況が発生したりするため、組織や兼務状況の見直しを行います。

【5 リスクの洗い出し】
 内部統制の構築方針に沿って、リスクの洗い出しを行います。リスクは経営者が管理したいものと捉えると分かりやすいと思います。
 例えば、請求もれが発生している状況であれば「請求が漏れる」といったリスクや仕入先や得意先との債権債務に原因不明の差異が品番に発生するようであれ ば、「○○取引が漏れる又は重複する」や「○○取引が正確に行われない」といったリスクを洗い出していきます。
 洗い出されたリスクは内容の重複したものを整理し、最後に十分にリスクが洗い出されているかどうか確認します。

【6 リスクに対応するチェック作業の追加】
 洗い出されたリスクが実現しないように、現状の業務の流れの中でどのチェック作業が機能しているかを検討します。
 その中でリスクはあるがそれを実現することを防ぐチェック作業がない場合は、証憑と証憑を照合するチェック作業、必要な権限者の承認作業、ITを利用し 既に入力されているデータを二重入力せずそのまま利用しない仕組みなどリスクを実現させない作業や仕組み(統制)を検討します。
 このチェック作業の検討を行うと別部署で同じ統制を実施していたなどの重複した統制の発見や必要以上のレベルの統制が行われていたなどの発見があり、統制の見直しを行うことで業務の効率化が図られます。
 この作業では、リスクと対応する統制を一覧表にまとめる必要があります。

【7 モニタリング体制の構築】
 統制が確実に実施されるために、特に重要な統制について実施状況の報告や検証が行われる体制を構築します。

 中小企業向けの内部統制の構築プロセスは概ね上述のようになりますが、構築実施は経営、法律、会計、税務、ITなどの専門的な内容が含まれるため社内だけではなかなか困難です。
 特に初めての内部統制の構築を行う場合は、専門家の利用をお勧めします。

■問い合わせ先 中小企業支援センターマネジメント担当 TEL 082-278-8032
今広島で注目のIT企業紹介(4)
ノイアンドコンピューティング(株) 代表取締役 藤川 英士さん
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 今回ご紹介するIT企業は、一般的な(PC向けの)Webサイト上のコンテンツをあらゆるモバイル(端末機)に向けて配信できるサーバ「エリクサー・ユニバーサル・ゲイトウエイ」を開発しているノイアンドコンピューティング㈱です。なお、今回が最終回です。
 代表取締役 藤川 英士さんにそのソフトウエアの特徴などについて語っていただきました。

藤川 英士さん
藤川 英士さん
【会社概要】
 2000年9月設立。ひろしまベンチャー助成金大賞受賞(2002年12月)、ベンチャーワールド2007奨励賞受賞(2007年2月)。
 現在の主な製品は、携帯電話向けコンテンツ変換サーバ「ELIXIR MOBILE GATEWAY」です。
【事業内容】パッケージソフトウエアの開発・販売
【社員数】 15人
【所在地】 730-0052 広島市中区千田町3-1-10 コーポ千田3F
【電話】 082-543-2740  【FAX】082-543-2741
【ホームページ】 http://www.neu.co.jp/

【ELIXIR UNIVERSAL GATEWAYを開発した動機】
 携帯電話でインターネットができる「iモード」サービスが開始(1999年)されて間もない2001年頃に、携帯電話でもWebサイト上のコンテンツの サービスが開始され着目されていましたので、私も色々なサービスを検討し、Webコンテンツを携帯電話に配信し再現することにしました。
 しかし、携帯電話キャリアと各機種に表示するコンテンツの仕様がバラバラのため、Webコンテンツを変換し、かつ、リアルタイムに変換することが必要と思われました。
 そこで、「iモード」のコンテンツを1つ用意し、各携帯電話キャリアと各機種に変換するツールを開発しようと思ったのが動機です。
 2002年から開発に取り組み、現在の主力製品の携帯向けコンテンツ変換サーバ「ELIXIR MOBILE GATEWAY」を開発しました。
 現在は、これまで蓄積してきたニーズや技術を踏まえ、対象を拡大し、あらゆるモバイル(端末機)に向けて配信できる「ELIXIR UNIVERSAL GATEWAY」を開発中で、今年夏頃に発売予定です。

【「端末の仮想化」を実現する「ELIXIR UNIVERSAL GATEWAY」の特徴】
 ~PCからあらゆるモバイルに向けて配信できるソフトウエア~
 一般的な(PC向けの)Webサイト上のコンテンツをあらゆるモバイル(端末機)に向けて配信できるソフトウエアです。
 Webサイトと同じネットワークに導入することで、アクセスした端末に応じて元のコンテンツをリアルタイムに変換・最適化します。
 元のコンテンツが携帯コンテンツとする商品は、弊社も含め他社も商品化していますが、PC向けコンテンツを携帯及びあらゆるモバイル(端末機)に向けて変換するものはありません。
 新しく発売される端末機への対応は、インターネットを介して自動的に端末仕様データベースや変換ルールを更新することで実現します。
 また、コンテンツ変換機能のほか、システム担当者の負担を軽減するための各種機能を搭載しています。

【今後の展開】
 モバイルソリューションという言葉があると思いますが、私はモバイルソリューションとは、いわゆるPC向けのシステムをモバイルまでおとしこもうとす る、その技術的なサポートという面と、今の業務システムでできないことをモバイル特有の特徴を使ってさらに付加した考え方の2つの側面があると思います。
 それを両方とも実現するのがこの「エリクサー・ユニバーサル・ゲイトウェイ」だと思っていますし、エリクサーシリーズ=モバイルソリューションであると自負しています。
 今後も、プロダクトを中心にモバイルソリューションを実現していきたいです。
今広島で注目の団体・企業紹介(4)
広島市中区袋町「裏通り」活性化委員会 会長 松本 峰人さん
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 今回ご紹介する団体・企業は、広島市中区袋町「裏通り」に位置する2つの通りを活性化するための委員会です。
 会長 松本 峰人さんに広島市中区袋町「裏通り」活性化委員会の活動内容や今後の取り組みなどについて語っていただきました。なお、今回が最終回です。

前列中央 松本 峰人さん
袋町「裏通り」活性化委員会の皆さん
(前列中央 松本峰人さん)
【団体概要】
名 称  袋町「裏通り」活性化委員会
代 表  会長 松本 峰人 氏
所在地  
 本通商店街の南に平行する2本の通り。
 東西300メートルのこの「裏通り」に飲食店、衣料品店、雑貨店、ヘアサロンなど個性的な店舗が軒を並べています。

ホームページ  http://urabukuro.com/
店舗数  約270店舗

【広島市中区袋町「裏通り」活性化委員会を発起した動機】
 本通商店街のすぐ南に位置しながら通行量は本通商店街の10分の1という調査結果に危機感を抱いた私達は、この「裏通り」を魅力あふれる通りとして、にぎわいを呼び込もうと思ったからです。
 まず、袋町「裏通り」活性化委員会(準備会)として2007年4月に発足し、広島商工会議所や広島市のバックアップもあり、平成20年度中心市街地商業 活性化推進事業助成金を得て、2008年7月6日に正式に袋町「裏通り」活性化委員会が発足しました。

【活性化委員会の活動内容】
 袋町「裏通り」活性化プロジェクトを立ち上げ、月1回の勉強会を開催して、裏通り各店の皆さんとのコミュニケーションを図りながら色々な行事の開催や店舗等の情報発信などの活動を行っています。
 その活動の一部をご紹介します。
 ・毎月第2木曜日に袋町裏通りの清掃「お掃除プロジェクト」を開催
 ・落書き消しクリーンプロジェクトを実施 (今後は落書きされた場所にアートを作成)
 ・エリアマップ「うらぶくろ」作成配布
 ・ニュースレター「裏通り瓦版」を毎月第1金曜日に裏通り全店に配布
 ・ホームページの開設 ~袋町裏通りのお店情報サイト~
 ・ブログの作成 ~町の情報を発信~

【今後の展開】
 魅力あふれる通りとして、にぎわいを呼び込めるように、袋町「裏通り」の将来を考える勉強会や色々な活動を通して、この裏通りを活性化を考え、皆さんのアイデアや意見を聞きながらコンセプトをまとめ、袋町「裏通り」の将来を描く、未来予想図が作成できればと思います。
「私の創業時代(4)
(有)パラガン 代表取締役 須藤 將さん
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 このコーナーでは、現在ご活躍中の経営者の皆様に創業時代をふりかえっていただき、その当時の思いなどを交えて、これから創業を目指す方々へのエールとなるお話を伺いご紹介します。
 今回ご紹介する方は、Webコンサルティング事業を展開している注目企業・(有)パラガンの代表取締役 須藤 將さんです。なお、今回が最終回です。

須藤 將さん
須藤 將さん
【創業の動機】
 創業する前は、マツダ(株)に28年間勤務していました。
 マツダ(株)では、主に新車のプランニングや海外宣伝のどの広報活動の仕事をしておりましたが、今から20年前、海外宣伝の仕事をしている頃、景気が悪くなり、車のカタログ作成を今までの半額で作るよう業務命令がありました。
 当時は、電子印刷もなく、電子データはパソコンソフトが違うと互換性はない時代です。もちろんインターネットも整備されていません。
 そんな時代に車のカタログを半額で作成するには、今までの作成方法を変えるしかありませんでした。そこで、カタログ作成のためのデータを編集・校正する ために、デザイン会社や印刷工場等と専用線のネットワークを利用してやりとりできないか、印刷会社と一緒に研究しました。
 その結果、編集・校正等を互換性のある電子データを作成し、専用線のネットワークを構築して、編集・校正を短期間にすることにより車のカタログを半額以下で作成することができました。
 その数年後、アメリカで商用化されたインターネットを体験することがあり、将来性があると考え、専用線のネットワーク構築の知識もあったので、インターネットスクールを開き創業しました。

【創業してよかったこと】
 ホームページ作成という仕事柄、様々な業種の人と出会え、色々な話を聞き、色々な考えを知ることができます。
 サラリーマンのままでは、おそらく一生味わえなかったであろうと思われる広い世界を知ることができる喜び、嬉しさを体で感じることができたことが、創業してよかったなあと思っています。

【 創業した時期に悩んだことや困ったこと】
 創業時期の悩みは、最初はインターネットスクールとして創業しましたが、広島ではまだ市場がなかったため、資金面に苦労しました。
 また、技術者ばかりで創業しましたので、営業力が弱く、営業経験者を採用したこともあります。しかし、インターネットの知識が十分でない営業では、お客 様に満足していただけないため、人の面でどうしたらいいか悩み苦労しました。実は、今でも営業面が弱いのではないかと思っています。

【成功について】
 成功するには理念を持つことが大切だと思います。
 パラガンの理念は、「人と暮らしと企業をつなぐコミュニケーション創造企業」です。また、パラガン成功のコンセプトは「目標:日本一のコミュニケーション創造企業」です。
 社会貢献できる理念、社会に対して何をするのかを考え、理念を持つことが大切だと思います。
 そのためには、パラガンではインターネットというツールを利用して、コミュニケーションを創造するため、「想いつきを具体化する実行力、プロ意識の徹底、計画・実行・検証の仕組み化のサイクル、顧客満足の最大化、スピードが命」などについて心がけています。

【これからのビジョン】
 コミュニケーションを創造し、お客様に役に立つWebサイトを作ることです。
 残念ですが、Webサイトを作成する前に、作る目的、役割、ターゲットを明確化していないため、役に立っていないWebサイトが多いと思います。
 パラガンでは、アフターフォローも含めトータルでコーディネート、マーケッティングできるWebサイトを作成します。
 お客様が十分満足していただける役に立つWebサイトを作ることで、お客様とともに成長して行く会社であることがビジョンです。

【これから創業する方へ伝えたいことなど】
 夢を持つこと、想いを言葉にして、どうしたら実行できるか考えることですが、それを助けてくれるのは、損得勘定なしの人間関係です。
 そのためには、人的ネットワークを広げておくことがとても重要だと思います。

(有)パラガン
 所在地 〒730-0013 広島市中区八丁堀4-15 アーバンビュー八丁堀202号室
 TEL 082-221-8038  FAX 082-221-8039
 ホームページ http://www.paragan.co.jp
ひろしまグッドデザイン賞受賞企業の紹介(4)
(有)ペンギングラフィックス 代表取締役 中村 和人さん
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 平成6年から始まったひろしまグッドデザイン賞も、平成19年で第10回を迎えました。これまでのひろしまグッドデザイン賞受賞企業をご紹介し、その飛躍の秘密を探ります。
 今回は、第10回ひろしまグッドデザイン賞でパッケージ部門の奨励賞を受賞し、また海外や全国のコンペなどでも様々の賞を受賞されているデザイン事務所 「有限会社ペンギングラフィックス」代表取締役 中村 和人さんをご紹介します。デザイナーという職業や若い世代に向けたメッセージについて語っていただ きました。なお、今回が最終回です。


中村 和人さん
中村 和人さん
【デザイナーを目指す】
 デザイナーになろうと思った理由は、もともと絵を描くのが好きだったこと、家が製本業だったことなどいくつかの要因があったのだと思います。
 具体的にこの職業に決めたのは割と早く高校の頃でした。アートよりも商業美術という与えられた枠の範囲で考えたことを表現する方が、自分にあっていると感じたからでした。

【広島でデザインをする】
 学校を卒業して10年くらい会社勤めなどをした後、1999年7月2日(ノストラダムスの大予言の地球滅亡の翌日!)会社を興しました。最低からのスタートという意味で、今年設立10年目を迎えます。
 大きな広告の仕事の多くは、東京や大阪に集中しています。それでもずっと広島でやってきているのは、学生時代も就職後も見習うべき人や勉強できる環境が広島にあったからです。
 地方の中小企業とは一緒に大きくなっていくやりがいがあるし、広島の事は広島で受注したい。一方で、大きい企業の仕事だと表現方法や予算に色々な制約がありますが、それはそれでやりがいを感じます(図1)。

【これからの世代に】
 デザインに限らずですが、最近は何でもパソコンでさっとできてしまう時代になりました。どの業界もコストダウンを図るうえでOA化が進み、デザイナーが1から10まで全てやらなくてはならない時代になりました。
 基本的なデザインの技術を習得する下積み時代もなく、コンピューターが扱えるだけで即戦力と見なされ、みんな器用にはなってはいますが、頭を使わないデザイナーが増えてきていると思います。
 これはインターネットの功罪も一方にありますね。そういう意味で今の若手は可哀想な世代ではあります。しかし、今の不景気の厳しい環境の中を生き残っていく若手が私たちの先輩の世代を抜いていき、次の世代を形作るのだと思い、期待もしています。
 当社の躾は厳しいです。デザイナーである前に社会人たれ、と思うからです。実務面に加え、人の気持ちがわかっていないと、いくら表面的に綺麗なデザインをしても、人の心に届くものはできません。
 広告とはコミュニケーションです。表現というものは好きであれば上達していくものです。勉強もデザインも楽しまないと。好きこそものの上手なれ、というのが僕の持論です。
 また、販路、プロモーション、メディア等々、デザイナーが取り組む必要があるものは色々ありますが、やはりデザイナーにはデザインが一番大切です。
 若いデザイナーには、身近なものばかりでなく東京や海外のコンペなどに挑戦してほしい。応募のために英訳する手間がかかったり、広島ではメリットが薄い と感じるかもしれません。しかし、志を持ってそういったことにも挑戦していってほしい(中村さん受賞作品は図2)。
 最近、HADC/広島アートディレクターズクラブ詳細:http://www.hiroshima-adc.com/)が立ち上がったことでもあり、「広島」のデザイン力を上げて行くことに努力していきたいと思っています。

【企業概要・活動・賞歴等】
社員;4名
設立;1999年7月2日、業種;グラフィックデザイン・CM・プランニング等の広告企画制作
広島広告協会会員、ニューヨークADC会員、JAGDA会員、広島ADC会員
受賞暦;広島広告協会企画制作賞、朝日広告賞(東京)、THE ONE SHOW DESIGN(ニューヨーク)、
中国新聞広告賞、NY TDC 53(ニューヨーク)、日本パッケージデザイン大賞、ひろしまグッドデザイン賞、NY ADC 87TH(ニューヨーク)、GRAPHIS POSTER 2009(ニューヨーク)、GRAPHIS DESIGN 2009(ニューヨーク)、日本観光ポスターコンクール(東京)、等々

第10回ひろしまグットデザイン賞受賞作品
図1 第10回ひろしまグットデザイン賞受賞作品
広告作品 1
広島広告協会企画制作賞受賞作品


図2 ○○受賞作品
図2 ワンショーデザイン・ブロンズ賞受賞作品
○○受賞作品
グラフィス受賞作品
当財団からのお知らせ(研修会・各種事業のご案内) 目次へ戻る
●女性・シニア創業パッケージ型支援事業の募集をしています!

 本事業は、広島市内で創業を考えている女性・シニアを全国から募集し、優秀な事業プランに対して、資金面・経営面から総合的な支援を行うものです。

■応募資格 次のいずれにも該当する女性又はシニア(応募時点で満50歳以上の方)が対象となります。
(1) 応募時点で事業を営んでおらず、事業認定後の概ね6か月以内に広島市内で創業予定の方
(2) 創業する事業が製造業、小売業、飲食業、サービス業など広島県信用保証協会の保証対象業種であること
(3) 応募する事業プランに関し、他の公的な補助金・助成金等の交付を受けていない方

■支援内容
助成金 1件当たり100万円以内 (事業認定日から創業期限までに支出された助成対象資金の1/2以内)
経営アドバイザーの派遣 原則毎月1回 2年間
融資 「広島市女性・シニアチャレンジ資金」が利用できます。
1,000万円以内 貸出利率年 1%(別途、保証料がかかります。)
無担保・無保証人 ※法人については、代表者が保証人となります。
※国民生活金融公庫の「女性、若者/シニア起業家資金」、「新規開業資金」(特別利率の適用あり)のご利用もできます。

 ※詳しくは、こちらをご覧ください。

問い合わせ先 中小企業支援センター創業支援担当 TEL 082-278-8032


●毎月第2土曜日 ビジネス相談会を開催しています!

 広島市立中央図書館・中小企業診断協会広島県支部と共催で、起業予定の方や起業して間もない方を対象に、中小企業診断士がアドバイスを行う相談会を開催しています。

◆日 時   毎月第2土曜日 12:00~17:00
         次回4月11日(土) 申込期限 4月4日(土)
◆会 場   広島市立中央図書館 3階セミナー室
◆定 員   先着5名(お一人1時間以内、予約制)
◆相談料  無料

※詳しくは、下記までお問い合わせください。

■申込・問い合わせ先 広島市立中央図書館 事業課 TEL 082-222-5542


●章栄不動産(株)・(株)アーバンコーポレイションの民事再生手続きの開始申立に伴う特別相談窓口の設置及び金融支援について!

※詳しくは、こちらをご覧ください。 章栄不動産(株)
※詳しくは、こちらをご覧ください。 (株)アーバンコーポレイション

■問い合わせ先 中小企業支援センター経営革新担当 TEL 082-278-8032



●専門家による経営相談
 原則毎週火・金曜日の10:00~16:00に、経営の専門家が相談に応じます。(1回50分)
 ※混雑している場合お待ちいただくことがありますので、なるべく事前に連絡してください。
●弁護士による法律相談
 原則第2木曜日の13:00~17:00に弁護士が経営に関する法律相談に応じます。(1回50分)
 ※法律相談は事前の予約が必要となります。予約は相談日の1週間前までにお願いします。
●日本政策金融公庫職員による創業資金相談
 原則第4木曜日の13:00~17:00に日本政策金融公庫職員が創業、第二創業を中心とした資金相談に応じます。(1回50分)
 ※創業資金相談は事前の予約が必要となります。予約は相談日の1週間前までにお願いします。

※予定表など詳しくは、こちらをご覧ください。

■問い合わせ先 中小企業支援センター経営革新担当 TEL 082-278-8032

●専門家派遣のご案内

 中小企業診断士などの経営コンサルタント、税理士、社会保険労務士などの経験豊かな専門家や当センターのプロジェクトマネージャー等を派遣しております。秘密は厳守いたしますので、ぜひご利用ください。

経営支援アドバイザーを派遣します。【1回派遣・無料】
 中小企業が抱える経営、技術、ITなどの様々な経営課題の解決を支援するため、専門知識と経験を有する専門家を無料で派遣しニーズに即した助言を行います。

■経営革新アドバイザーを派遣します。【有料】
 既存事業の立て直しや強化、新商品の開発など経営革新に取り組もうとする中小企業等に対し、有料で専門家を派遣し、改善案を提示します。(12,000円/回)

経営革新パックもご利用ください!
 経営革新計画の策定や店舗演出などを、計画から実施まで複数回(2~10回程度)にわたって体系的に支援します。

■問い合わせ先 中小企業支援センター経営革新担当 TEL 082-278-8032

●小規模オフィス「SOHO@ひろしま」のご案内

広島ミクシス・ビル ■場所  広島市西区草津新町一丁目21-35
      広島ミクシス・ビル3階
 新たなリーディング産業等の創造と振興を図るため、情報通信分野での新規創業等を目指す事業者を対象に、小規模オフィスを安価な料金(3万円/月)で提供します。
※詳しくは、こちらをご覧ください。

■問い合わせ先 企画総務課 TEL 082-278-8880

あなたの会社がお持ちの技術をホームページでPRします!【無料】
経営支援アドバイザーを派遣します。【1回派遣・無料】
起業支援アドバイザーを派遣します。【1回派遣・無料】
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■活躍中の女性起業家(女性起業家サポーター)に相談できます。【無料】
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●中小企業緊急雇用安定助成金に関する相談窓口の設置について

◎中小企業緊急雇用安定助成金に関する相談窓口の設置について 
 (独)中小企業基盤整備機構中国支部では、雇用情勢が厳しさを増す中、厚生労働省の助成制度による「中小企業緊急雇用安定助成金」の申請が増加している ことから、本助成制度の活用を希望する中小・小規模企業の皆様への相談窓口を設置いたしました。(期間:平成21年3月~4月) どうぞご利用ください。

問合せ先 (独)中小企業基盤整備機構 中国支部 経営支援課 TEL:082-270-5333

 また、電話相談窓口「なんでも相談ホットライン」(0570-009111)でもご相談いただけます。全国どこからかけても、(独)中小企業基盤整備機構の最寄の支部につながります。

・詳細ページ (専門家による窓口相談)はこちら  (電話相談)はこちら

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 広島市産業振興センターNEWS<第42号> 平成21年(2009年)3月31日(火)発行
 発行:(財)広島市産業振興センター

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