お電話でお問い合わせ
082-278-8032
メールでお問い合わせ
新設機器(蛍光X線分析装置) (技術振興部 材料・加工技術室) |
---|
技術振興部(広島市工業技術センター)では、広島市の中小企業が抱えている技術的な課題に対応する試験・検査・指導用の機器の整備を図るため、財団法人JKAからの補助を受けて「蛍光X線分析装置」を導入しました。
蛍光X線分析装置 蛍光X線分析装置の写真 X線を試料に照射して、その試料の中にどの様な元素が含まれているかを調べる装置です。基本的には、試料を燃焼したり、溶解したりせずに、そのままの状態で多元素の同時分析ができる特徴を持っています。この装置は、鉄の中にクロムが入っているかなど元素の分析ができるものですが、有機化合物の分析はできません。プラスチックなどの有機化合物の分析をする場合は、赤外分光光度計(FT-IR)などを用います。 ● 主な仕様 ・ 型 式 : 株式会社島津製作所製EDX-720型 ・ 測定方法 : エネルギー分散型(EDX) ・ X 線 管 : ロジウム ・ 試料観察 : CCDカメラ ・ 測定範囲 : ナトリウム~ウラン ・ 照射面積 : φ1mm,φ3mm,φ5mm,φ10mm ・ 1次フィルタ : 鉛用,クロム用,カドミウム用,塩素用
《蛍光X線による分析について》
X線管より発生した1次X線を試料に照射すると、試料に含まれる物質中の元素に固有な2次X線(蛍光X線)が発生します。元素によって異なる波長の蛍光X線が発生するので、それを分析することにより試料に含まれる元素を調べることができます。 今回導入した装置は、半導体検出器を使用したエネルギー分散型に分類され、検出された固有X線のエネルギーを用いて、試料中に存在する元素の種類及び量の測定が可能です。 〔試験手数料〕 ・蛍光X線分析 3,210円(1試料につき) ※ご利用方法など、詳しくは下記までお問い合わせください。 問い合わせ先 技術振興部 技術振興室 TEL 082-242-4170(代表) |