公益財団法人広島市産業振興センター広島市中小企業支援センター

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マネージャーが語る「これが私の支援事例!」

広島市産業振興センターNEWS
マネージャーが語る「これが私の支援事例!」
(マネージャー 浜田 文男)

 当センターのマネージャーが企業を支援している事例をご紹介します。


浜田マネージャー
1 対象企業は
 支援対象企業は、システム開発を主業務とする株式会社ネビジョンです。資本金30万円、社員3名がすべて取締役、設立して6年の小さな会社です。同社は広島市の運営する"SOHO@ひろしま"に入居している企業で、今年4年目を迎えます。

2 "SOHO@ひろしま"とは

 ここで"SOHO@ひろしま"について若干説明しておきます。部屋数は6部屋あり、入居対象は情報通信分野の事業を営み、事業開始から5年未満かこれから同事業を始めようとする個人、法人です。各部屋の広さは20㎡、家賃は3万円/月で各部屋の電気代は従量制です。共益費はありません。インターネットの契約は各企業が行います。駐車場が必要な場合は、利用できます(別途料金が必要です。)。入居するためには事業計画の作成と、事業可能性評価委員会での審査に合格する必要があります。隣接して"ビジネスベースひろしま"(https://ja-jp.facebook.com/b.base.hiroshima)があり、非常に良い事業環境です。ぜひご検討ください。

3 支援のきっかけ
 さて、話を戻すと"SOHO@ひろしま"入居企業に経営状況をお聞きする場を年2回開いています。この場で同社から『現状からの脱皮を図り、新たな戦略を策定したい』との意向が示されたのが2008年7月のことでした。これを受けて私が直接支援しようと訪問したのが7月後半でした。結局、支援期間は2008.7月後半~2008.9月後半の2ヶ月間にわたり、概ね週1回程度の頻度で協議を重ねました。そこでの成果物は、(1)中期経営戦略企画書(2)IT戦略企画書(3)5年計画の経営革新計画です。この経営革新計画は10月の広島県の審査の後、広島県知事に承認され公表されました。このことについては同社のホームページ(http://www.nevision.co.jp)に記載されていますのでご覧ください。

4 支援の内容
 ここで支援した内容を少し振り返って見ます。冒頭で紹介しましたように、同社は3名の役員のみで構成され、各役員がそれぞれの仕事を請けているという、言ってみれば個人事業主の集まりでした。しかし、今後の事業拡大を視野に入れた場合、組織として活動するにはなすべきことが沢山あります。その中で同社の核とするべき「システム開発能力の成熟度向上への取り組み」をテーマに掲げて検討を重ねました。「中期経営戦略企画書」・「IT戦略企画書」の作成にあたっては、社長とのコミュニケーションを大切にし、記述についてはワークシートの提供と社長自身の予習を行っていただきました。また、概ね週1回ペースのすり合わせとその結果を社長自身にまとめていただきました。予習では"成功したい社長が読むIT経営のススメ"(ITC協会編)を購入し参考にされています。
 「経営革新計画」作成に当たっては、上記の企画書をベースに具体的に記述を行っていただきました。最後に社長のプレゼンにより、同社役員と合意形成しています。

5 外部環境の悪化
 この時期には世界的な動きがありました。リーマン・ショックです。同社にとっても大変な時期となり、計画推進は一時保留状態となっていました。その間、同社の企業努力と社長が意欲を持ち続けていることを知っていた私は、研究開発のコンソーシアム(略称:EITCC09)の一員として同社を紹介することができました。EITCC09は、『省電力を実現する組込みソフトウェア開発手法の確立』(株式会社 ジーテックほか)というテーマで、「中小ものづくり高度化法」に基づき中国経済産業局から認定を受け、別途補助金を受け2010年3月末まで研究開発を実施しました。これにより、同社は今後の組込ソフト分野で有効な開発手法を身につけ、レベルアップを図れたと思います。

6 経営革新計画の推進
 約1年経過した2009年9月には、「広島県中小企業新事業創出支援事業」に応募し採択されました。これにより同社は社員を雇用し、経営革新計画を推進しているところです。

7 今後への期待
 最近、やや景況感が改善している状況ですが、システム開発業界はまだまだの感じがしています。今の段階でできる限り個人のスキルアップと、組織として開発できる枠組みを確立できるよう継続して推進頂きたいと思っています。
 同社の強みをより力強いものにして、尖った企業となるよう期待しております。

■問い合わせ先中小企業支援センター経営革新担当 TEL 082-278-8032


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