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中央図書館からのおすすめ本(30)

広島市産業振興センターNEWS
中央図書館からのおすすめ本(30)
(「新宿駅最後の小さなお店ベルク~個人店が生き残るには?」)
 毎月、中央図書館が推薦するビジネス支援情報の図書をご紹介しています。
 なお、これまでに紹介した本については、当財団のホームページに「中央図書館からのおすすめビジネス図書」として公開しておりますので、いつでも見ることができます。


『新宿駅最後の小さなお店ベルク~個人店が生き残るには?』

 井野朋也/著


(ブルース・インターアクションズ 2008年7月30日発行)


 著者は新宿駅ビルにあるファーストフード店の店長です。両親がもともとこの場所で喫茶店をしていました。と書くと、1日平均約346万人(新宿駅乗降者数/ギネス世界記録認定)が利用する場所に店を構え、その店自体も親譲りなんてなんの苦労もないのではと思われる方も多いかもしれません。
 しかし、もともとは純喫茶だったこの無名の個人店を低価格高回転のファーストフードに業態変更し、周りの大手チェーン店と張り合いながら、「飲食店としてのまっとうなサービス(早い、安い、うまい)を極めてきた」苦労は大きかったようです。それでも18年間駅ビル館内で坪効率トップを誇ってきたという実績 (2008年出版当時) 。サブタイトルにもあるように、この本には個人経営の小さなお店が生き残るためのエッセンスが凝縮されています。「どこにもないファーストフード店」を目指して、「スタッフである自分たちが毎日食べられるもの」を商品開発のキーワードの一つとし、化学調味料や保存料を使わず素材の良さや鮮度で勝負する。自分たちの味覚を鍛え、信じ、自分たちの惚れ込んだ職人と共に、食材一つからこだわって作る。これらはすべて「大手チェーン店にできないことに価値がある」と考えた結果です。
 この他、ホームレスへの対応やスタッフのシフトといった実務から経営哲学まで、現場に立つものだからこそ書ける「使えるビジネス書」。著者の店に対する自信と愛情を感じる1冊です。
 食へのこだわりを語ったベルク第二弾「食の職~小さなお店ベルクの発想(迫川尚子著2010年8月発行)」も併せて読んでみて下さい。

■問い合わせ先 広島市立中央図書館 事業課 TEL 082-222-5542
これまでに紹介した本 「中央図書館からのおすすめビジネス図書」



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