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中央図書館からのおすすめ本(38)

広島市産業振興センターNEWS
中央図書館からのおすすめ本(38)
『人を助けるとはどういうことか-本当の「協力関係」をつくる7つの原則』
 毎月、中央図書館が推薦するビジネス支援情報の図書をご紹介しています。
 なお、これまでに紹介した本については、当財団のホームページに「中央図書館からのおすすめビジネス図書」として公開しておりますので、いつでも見ることができます。

「人を助けるとはどういうことか-本当の「協力関係」をつくる7つの原則」

『人を助けるとはどういうことか
   -本当の「協力関係」をつくる7つの原則』

 エドガー・H・シャイン/著


(英治出版 2009年8月17日発行)


 「今、自分に何が出来るだろう?」

 2011年3月11日未曾有の大震災からこの3か月の間、世界中の多くの人がこのことを考えずにはいられなかっただろう。

 しかし現実には、人を支援するということは、なかなか簡単ではない。この本は今まで見過ごされてきた「支援学」の入門書であり、支援とは相手の役に立つこと、そして相手にそう思ってもらえる行為である。これをうまくできるようになるには、どんな原理・原則を知る必要があるのか、多数の日常的な例示を活用しながら考え方を整理している。人を支援するには、「控え目な質問」が有効であり、状況に応じてどのようにどんな言葉で問いかけるかと、具体的に紹介している。2010年ビジネス書でも話題になった本である。

 成果をあげるチームワークの作り方として、メンバー全員の人間関係を作ることであり、支援関係の状態をつくることであるという。われわれは日々仕事をしていくなかで、チームワークをつくっているが、支援関係がもとになっていると忘れがちである。

 自分が助けてもらうときは、下にいるような気持ちになり、人を助けてあげるときは、上にいる気持ちに感じることが多い。それは職場でも家庭でも社会の中で常々感じることであり、だから人を単純に助けるということがむずかしいと考える所以である。

 リーダーや同僚に助けられたり、またリーダーや同僚を助けたり、お互いそれを受け入れることで、チームワークとして成長し、成果をあげる。作者はそこに7つの原則をあげ、人を助けるためのさまざまなコツを説いている。支援とは人間関係であり、何より信頼関係であるとする。チームワークがお互いの支援を受け入れることであると考え直すだけでも、チームの力は変わるのではないだろうか。

 この大震災で、人を助けるとは、支援するとはどういうことかと考えさせられたこの機会に、自分の身のまわりの人間関係について考え、行動してみてはいかがでしょうか。

■問い合わせ先 広島市立中央図書館 事業課 TEL 082-222-5542
これまでに紹介した本 「中央図書館からのおすすめビジネス図書」



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