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中央図書館からのおすすめ本(39) 『ラー油とハイボール -時代の空気は「食」でつかむ』 |
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毎月、中央図書館が推薦するビジネス支援情報の図書をご紹介しています。
なお、これまでに紹介した本については、当財団のホームページに「中央図書館からのおすすめビジネス図書」として公開しておりますので、いつでも見ることができます。 『ラー油とハイボール -時代の空気は「食」でつかむ』 子安大輔/著 (新潮社 2011年5月20日発行) 食べるラー油やハイボールはなぜヒットしたのか。 著者の子安氏は飲食店のコンサルティングなどを行っており、飲食業界に深く関わる人物です。 子安氏はこの本で、「食べるラー油」の爆発的ヒットの要因の一つとして、「かける」だけだったラー油を、揚げたたまねぎやニンニクをたくさん加えることで「食べる」ものへ転換した点を紹介しています。 また、「ハイボール」の人気の秘密は、一杯目のビールの後の二杯目の市場に着目したことではないかと述べています。 これら商品の流行の背景には、例えば「ラー油」であれば、「かける」ものから「食べる」ものへというような視点の転換が大きく関わっていると言えます。 ブレーンストーミングの考案者でもあるオズボーンのチェックリスト法にもあるように、「他の使い道がないか」、「応用できないか」、「修正したらどうか」、「拡大したらどうか」などの多くの視点から1つの事象を捉えることは多彩な発想を生みます。 この柔軟な発想によってこれまでの価値観を崩し、新たなモノを生み出すことは、飲食業界に限らず現代のビジネスにおいても必要な販売戦略の手法です。 このほか、本書では「夜に食べる朝ごはん」や「飲み放題はなぜ儲かるのか」などの様々な食の話題についても考察をしています。ヒット商品の裏に潜む消費者の動向や時代が求めているものを捉えつつ、固定観念にとらわれず物事を多角的に見つめることで得られるヒントを、それぞれの持ち場で活用してみませんか。 ■問い合わせ先 広島市立中央図書館 事業課 TEL 082-222-5542 これまでに紹介した本 「中央図書館からのおすすめビジネス図書」 |