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中央図書館からのおすすめ本(43) 『スターバックス再生物語 つながりを育む経営』 |
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毎月、中央図書館が推薦するビジネス支援情報の図書をご紹介しています。
なお、これまでに紹介した本については、当財団のホームページに「中央図書館からのおすすめビジネス図書」として公開しておりますので、いつでも見ることができます。 『スターバックス再生物語 つながりを育む経営』 ハワード・シュルツ、ジョアンヌ・ゴードン/著 (徳間書店 2011年4月30日発行) 企業をはじめとした、あらゆる組織の経営に必要なものは何なのか。 その疑問に対する答えへの道筋を示してくれるのがこの本です。 著者の一人であるハワード・シュルツは、当初コーヒー豆の販売のみを行う小さな会社であったスターバックスを世界的な企業にした人物であり、現在のCEOでもあります。一度はCEOを引退したものの同社の業績悪化に伴い、2008年にCEOとして復帰しました。 そのCEOへの復帰から、スターバックスが存亡の危機を脱するまでの2年間の奮闘ぶりがこの本で述べられています。そしてそこには経営に関する重要なエッセンスが散りばめられています。 例えば、優良な経営を行うには戦略やイノベーションが欠かせませんが、ハワード・シュルツはそれだけではなく、経営には中核となる理念が必要であると考えています。 彼の求めるスターバックス像は単なるコーヒーを提供する店ではなく、最高のコーヒーを提供することで人や地域コミュニティーとつながりを持ち、第3の場所として各々が素敵な体験をする場所であることです。 立て直しを迫られた厳しい2年間に様々な問題に直面し、対処する中でも、この理念はいつも彼の中心にあり続けました。 名経営者と言われる人々は、経営に関して揺るぎない信念を持っています。それは成功を手に入れ、また成功を持続させるために必要なことなのかもしれません。また、様々な組織で活躍する人々にとっても、そのような信念を持つことは必要なことかもしれません。 この他にもリーダーに求められる能力など、参考になる事柄が多く書かれています。未来へ向かって進化し続けようと考えている人を始めとして、多くの方に読んでいただきたい1冊です。 ■問い合わせ先 広島市立中央図書館 事業課 TEL 082-222-5542 これまでに紹介した本 「中央図書館からのおすすめビジネス図書」 |