公益財団法人広島市産業振興センター広島市中小企業支援センター

閲覧補助
文字サイズ
標準
拡大
検索
お問い合わせ

お電話でお問い合わせ

082-278-8032

メールでお問い合わせ

お問い合わせ

お問い合わせ

お電話でお問い合わせ

082-278-8032

メールでお問い合わせ

お問い合わせ

第12回ひろしまグッドデザイン賞審査員紹介について

広島市産業振興センターNEWS
第12回ひろしまグッドデザイン賞審査員紹介について
(企業のデザイン力向上のための事業)
 技術振興部 デザイン開発室(広島市工業技術センター内)では、企業のデザイン開発力の向上、デザイン関連産業の育成・振興、産業界及び市民のデザインに関する理解と関心の醸成を図るための様々な事業を行っています。
 その一環として、当センターでは今年度、第12回ひろしまグッドデザイン賞の選定・表彰を行いました。賞の選定は、学識経験者やデザインの専門家を中心とした6人の審査員により、8月に一次審査、10月に二次審査を行い、大賞5点、奨励賞23点を選定し、11月23日に紙屋町シャレオで表彰式を実施しました。そこで、今月号と来月号に分けて3人ずつ審査員の先生を紹介します。

吉田 幸弘 氏

吉田 幸弘 氏
ヨシダユキヒロ

広島市立大学芸術学部
デザイン工芸学科 教授
 昭和59年3月 東京芸術大学美術学部デザイン科卒業後、平成6年4月 広島市立大学芸術学部デザイン工芸学科に講師として就任

 この委員をお受けして10年、蝉の声とともに分厚い応募資料が届くとまたこの季節がやってきたのだと実感する。写真だけではわからないことが、一つ一つ資料を読み進めていくとその商品に懸けるデザイナーの思いが感じられ、ついつい読み入ってしまい選定をますます悩ませることになる。また、こんな商品もあったのか、この商品は広島で作られていたのかと初めて気づかされることも多い。
 前回から自薦に加え、他薦での応募も実施されが、まだまだ応募数も少ない。今後の課題は、他薦の応募数を増やすことが重要と考える。より広く一般に周知し、広島の市民の人たちのデザインへの興味と関心を高めることが、作り手のデザイン向上につながってゆく第一歩だろう。
 そうしてまた蝉の鳴く頃、厚みが倍増した資料を目のまえに、ますますうれしい悲鳴を上げたいと願っている。
大矢 隆一 氏

大矢 隆一 氏
オオヤリュウイチ

マツダ(株)
デザイン本部プロダクションデザインスタジオ
インテリアデザイングループマネージャー
 1990年マツダ(株)に入社以来、主にインテリアデザインを担当しています。
 1995~2000年の欧州デザインスタジオ(ドイツ・フランクフルト)赴任をきっかけに、グローバルな視点で車作りに携わるようになりました。
 広島本社に帰任後は、デザイン戦略、MPV、CX-9のチーフデザイナーを歴任。2007年からインテリアデザイングループのマネージャーとして、すべてのマツダ車のインテリアデザインを統括しています。その一方で、インターンシップ、デザイン交流会など、国内外を問わず広く社外交流にも着手。車以外のモノづくりやそれに携わる人々と少しでも多く係わり合いを持つことにも興味があり、その一環として「ひろしまグッドデザイン賞」の審査の仕事に就かせていただいています。身近に潜んでいるグッドデザインを発掘したい。そして、デザインの底力を一人でも多くの人に知っていただきたい。そんな気持ちで取り組んでいます。

 http://jobs.japandesign.ne.jp/aquent/product/10/index5.html
三宅 曜子 氏

三宅 曜子 氏
ミヤケヨウコ

マーケティングコンサルタント
ライフコーディネーター
(株)クリエイティブ・ワイズ
(株)マーケティング・ナビ
各代表取締役
 消費者心理をベースとした生活全般の提案を行うライフコーディネーターとして、企業の販売促進企画プロデュースをはじめ、全国各地での講演会、セミナー、テレビ、ラジオ出演等で活躍中。
 一方、マーケティングコンサルタントとして中小企業支援及び指導、商業活性化事業、まちづくり事業等、顧客のニーズを的確に捉えた市場開発とアプローチ手法等、幅広い分野におけるマーケティング全般のアドバイスを全国各地で手がける。
 また、平成18年度より、経済産業省中小企業地域資源活用プログラムでの衆議院法案審議における国会参考人をはじめとする行政関連委員、及び事業推進アドバイザーとして、全国での地域活性化事業に取り組んでいる。
 今年度なでしこJAPANの国民栄誉賞記念品に広島県熊野町の化粧筆を選定する。

「いいデザインは人を動かす!」
 女子サッカーチーム「なでしこJAPAN」が国民栄誉賞に輝き、政府から依頼され記念品を選定させていただくことになった。まず真っ先に頭に浮かんだのが広島県熊野町のあるメーカーの化粧ブラシ。60年以上前から化粧ブラシ一筋に作り続け、海外のメイクアップアーティストや女優、モデル達から高く評価される逸品であるが、海外でこの化粧ブラシを見て誰もが「最高に値する日本のブラシ」と絶賛する。それは毛先にまったく鋏を入れず、熟練の職人による整毛技術だけでなく、漆と宮島の鳥居をイメージした朱塗りの丸みを帯びた軸と、管部分の黒という日本を表現したデザインの要素が大きい。漆は英語で「JAPAN」。地道な努力を惜しまず、ワールドカップでトップの地位に立った女性たちに、日本で最高の技術を活かした美の象徴である化粧ブラシを贈ることは、とても大きな意味があると思い、小さな町の小さな工場の本物の輝きをもつ品を選定させていただいた。その結果熊野の110社ある筆の事業者全体が日本中で注目され、街全体の活性化につながっている。
 マーケティングの観点からみた『デザイン』は、『高く評価され、売れるものづくり』の重要な要素となる。商品が明確に訴求できるだけでなく、用途や目的、価格面などにおける購買イメージが生まれ、高付加価値商品として高く評価される。
 いいデザインは人を動かし、お金がまわるようになり、地域が活性化する。広島から素晴らしいデザインが多く生まれ、益々元気な街になっていってほしい。

■問い合わせ先 技術振興部 デザイン開発室(広島市工業技術センター内)
           TEL 082-242-4170(代表)


HOME

このページのトップへ