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技術情報の提供(システム技術室) 『工業製品における表面状態の評価について』 |
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天然、人工に関わらず物体の表面を触ると、小さい間隔で不規則な凹凸があるのがわかります。その凹凸の状態を「すべすべ」、「つるつる」、「ざらざら」などと表現します。
表面の微小な凹凸は、触針式表面粗さ測定機を使って測定するのが一般的です。物体の表面をスタイラス(径の小さな触針)でなぞることで、断面曲線や粗さ曲線が得られます。 粗さ曲線は、断面曲線から物体表面自体のうねりを取り除いた曲線です。この曲線から求められる粗さパラメータとしては、算術平均粗さ、最大高さ、十点平均粗さなどがあります。 これらの粗さパラメータは、JIS B 0601で規定されていますが、国際規格との整合性を図るために、1970年、1982年、1994年、2001年と改訂されてきています。2001年の改定では、粗さパラメータの大幅な増設に加え、合否判定のルールなども設定されました。
表1 粗さパラメータの例
粗さパラメータの変遷に伴い、図面での図示方法(JIS B 0031)も改定されていますが、▽マークの仕上げ記号や○○s(一般にRmaxのこと)など、以前の標記で評価されることも多いようです。同じ名前でも粗さ曲線を出力するためのフィルタや計算方法が異なりますので、いつのどの規格で評価するのか注意が必要です。(参考文献 JIS B 0601、JIS B 0632、 JIS B 0031)
システム技術室では、この他にも、三次元測定機や真円度円柱形状測定機などを用いた製品形状の精密測定を行っていますので、お困りのことがございましたらご相談ください。
■問い合わせ先 技術振興部 システム技術室(広島市工業技術センター内) TEL 082-242-4170(代表) |