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コリン・パウエル/著 トニー・コルツ/著 井口 耕二/訳
飛鳥新社 2012年
(書影は文庫版ものです) |
ストリートキッドから登り詰め、黒人で初めてアメリカ軍の統合参謀本部議長や、ジョージ・W・ブッシュ政権の国務長官などを歴任したコリン・パウエル氏が大切にしてきた教訓や逸話を語っている本です。
「やればできる」、「他人に自分の道を選ばせてはいけない」、「冷静であれ、親切であれ」などの本人が座右の銘としている「13カ条のルール」。「わかっていることを言え」「わかっていないことを言え」「その上でどう考えるのかを言え」「この3つを常に区別しろ」という、部下から必要な情報を得るために設定した「4カ条のルール」。新しい部下に配るメモ「私の側近として生き残る方法」など、リーダー、部下それぞれの立場にある人の心得が数多く紹介されています。
ベトナム戦争やイラク戦争など多くの体験談も語られていますが、「人生で一番大きいのは、出会った人々とどのように触れ合ったか。人生は全て人。今の自分があるのは人生で出会った多くの人々のおかげ」と、人を最も大事にされてきたパウエル氏の、謙虚で誠実な人柄がにじみ出てくる内容です。
残念ながら、2021年10月18日に、新型コロナウイルス感染症の合併症のため84歳で亡くなったパウエル氏の言葉は、仕事をする全ての人に向けてのヒントが詰まっています。