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中央図書館からのおすすめ本(62)

広島市産業振興センターNEWS
中央図書館からのおすすめ本(62)
    『思わず話したくなる ロゴの秘密』

 毎月、中央図書館が推薦するビジネス支援情報の図書をご紹介しています。
 なお、これまでに紹介した本については、当財団のホームページに「中央図書館からのおすすめビジネス図書」として公開しておりますので、いつでも見ることができます。


思わず話したくなる ロゴの秘密


  『思わず話したくなる ロゴの秘密』


     高橋書店編集部/編著

    (高橋書店 2013年4月発行)


 私たちは街を歩いているとき、仕事や食事をしているとき、なにげなくテレビをみているときに、お店や商品のロゴを気づかないうちに見ています。ロゴは私たちの生活の中に浸透していて、目でみる視覚的なロゴの他にも、CMで繰り返し聞かされているメロディや音でもその企業からのメッセージを感じています。

 私たちの生活にあたりまえのように存在しているロゴにはいったいどんな秘密が隠されているのでしょうか。ロゴとは、「企業やブランドを象徴するもの。ロゴをみれば、消費者(私たち)はそのロゴをもつ企業が提供している商品やサービスや特徴を一瞬でイメージできる。」と説明されています。ロゴは企業の理念・想い・歴史を、練り上げられたデザインの中に盛りだくさんに足したり引いたりして、そのブランドの魂としてつくりあげられたものです。この本には、そのように企業によって、練り上げられたロゴに込められた秘密や、また時代によって進化したロゴの歴史を、機械・生活・食品・通信などの8つのカテゴリーに分けて紹介しています。

 広島で起業した「カルビー」の社名は、設立した昭和24年当時の日本人に不足しているとされていたカルシウムの「カル」と、ビタミンB1の「ビー」から組み合わせたものです。ロゴはおなじみの赤い丸みを帯びた今にも動きだしそうな文字ですが、実はその文字の上に「掘り出そう、自然の力。」というコーポレートメッセージが書いてあり、はっきりメッセージをのせて発信したロゴになっています。また、「ローソン」は、今の私たちの生活にはなくてはならないコンビニエンスストアで、その発祥はアメリカのミルクショップからスタートしていることから、看板にはロゴと一緒にミルク缶が描かれています。そして、「ソフトバンク」はその社名の左横には旗のような絵があり、これは坂本龍馬の海援隊の旗をモチーフにし、共感と敬意を表しているということです。

 この本を読んで、ひとつひとつのロゴを見ると、あのお店はもともとミルクショップだったとか、あのロゴのマークは実はあの歴史的な旗から選ばれたということがわかり、これまで見ていた景色が楽しいものになります。
 企業の理念や想いやメッセージを感じながら世界を眺めると、これまでとは少し違って見えてきます。デザインの字体ひとつ、文字の色など細部に至るまでこだわり、ぎゅっと圧縮して込められた企業メッセージをぜひ感じてみていただければと思います。
 これらのロゴを解読することで、何か大きなビジネスヒントを得られるかもしれません。
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