中小企業支援センター所長の佐伯です。 リレートークとして私の話が掲載されるのは、今回が最後になると思います。5年間支援センター所長として、私なりに新しい事業の創設や事業運営の見直しなど、できるだけ利用しやすい事業展開や親しみのある支援センターを目指してきたつもりです。
しかし、現実には支援センターのことをご存じない中小企業者の方々、知っていても利用までには至らない方々が多いのは、本当に残念であり私自身の努力不足や智恵の無さを痛感しています。
当支援センターでは、事業を利用された方々へのアンケートを中心に初めて利用された方が、どのようにして当センターをお知りになったかなどを調査中です。こうしたデータを整理し、効果的な広報を行い、利用の促進につなげたいと考えています。
ちなみに事業情報の入手方法は、紙媒体中心からメールマガジンやホームページに主役の座が移ってきているようですが、私の理想は利用者による「口コミ」がきっかけとなり、Web検索などから支援センターを知り、利用に繋がるという形です。口コミは、利用の動機付けとしては高い効果が期待できると考えていますが、こうしたケースはまだまだ少ないのが現状だと感じており、今後の検討課題の1つだと考えています。
ここで、話の視点は変わりますが、支援センターでも、この「口コミ」による顧客の拡大について、窓口相談や専門家派遣を通じて相談者に助言しているケースがありますが、成果を上げるのはなかなか難しいようです。
この一見他力本願のようにも思われる「口コミ」ですが、なかなか奥深いものがあり、単に方法論の助言を受け実践しても、効果を上げるのは簡単ではないのです。そこには企業独自の商品やサービスがあり、それぞれに異なる顧客ターゲットがあるからだと思います。ここでは、長くなりますからその辺りの話は省略しますが、例えば、この「口コミの実践」に的を絞って、PDCAのサイクルに窓口相談(約1時間/回、何回利用されても無料)を組み込み、専門家の助言を受けながら独自の口コミ戦略を展開していく方法も考えられます。
支援センターの活用方法には、色々な形があります。まずは、お電話をください。そこから開けてくるものが必ずあります。
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