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事業報告

広島市産業振興センターNEWS 第184号(2016.3.15)

広島市産業振興センターNEWS

事業報告

「材料・設計技術融合研究会」

 技術振興部では、企業等の技術者の技術水準の向上を図るため、様々な技術課題をテーマにした研究会やセミナーを実施しています。このコラムでは、こうした研究会等の活動状況等を報告します。

 今回は、「材料・設計技術融合研究会」について紹介します。

 本来、材料技術(製造、加工)と設計技術は、相互に連携することで、付加価値の高い機械製品(部品)が開発、製品化されます。しかし、近年では、材料技術と設計技術のそれぞれが、どんどん専門的になってガラパゴス化するような傾向があり、それぞれの技術の価値を高めあっているとはいえません。
 例えば、CAE等の設計技術の進歩により、形状等の最適化によって性能向上したようなことをよく耳にしますが、これに使用されている材料や製造技術は以前のものが踏襲されていたり、反対に、高張力鋼(ハイテン)などの新材料を用いることによって性能が向上したようなことを耳にすることはありますが、形状はほとんど以前のままである場合などです。
 したがって、新しい材料と加工技術により、形状等が最適化されるように設計された製品開発ができれば、それは、以前のものと比べて、何倍もの価値のある製品(部品)になるかもしれません。

 そこで、材料・設計技術融合研究会では、材料技術と機械設計技術の積極的な融合によって高性能で軽量な機械製品(部品)の開発を行うことを目的としています。


(活動内容)
 年2回の全体会合を開催し、ここでは、会員企業の技術テーマの選定や技術情報の交換、成果報告、また、外部講師を招へいしての講演等を行います。
 また、研究会会員は、技術開発テーマを設定し、一年を通じて研究開発を実施します。
 本研究会では、材料分野と設計分野のアドバイザーを、それぞれ、広島大学大学院の柳沢名誉教授と広島大学大学院の永村教授にお願いしています。会員の機械製品(部品)の開発テーマにおいて、得意分野を伸ばすように、そして、苦手の分野を補うように、センター職員とともに技術支援していただいています。
 また、研究開発費の負担軽減のため、また、研究開発を加速させることにもつながることから、各種の研究開発補助金の取得も目指しています。


(活動成果)
 これまでに、会員企業が研究会活動を機に、大小各種の技術開発補助金を取得して、新規の製品、技術開発を実施して成功しています。以下は、製品化を達成した成果のひとつです。

会員企業である(株)木下製作所が開発した耐熱薄肉球状黒鉛鋳鉄による自動車用エギゾーストマニホールド

会員企業である(株)木下製作所が開発した耐熱薄肉球状黒鉛鋳鉄による
自動車用エギゾーストマニホールド

 本研究会は、今年度で終了します。来年度は、これまで得た情報、技術をもとにして、「省エネルギー材料研究会」を立ち上げる予定としております。キーワードを軽量化、フリクションロスの低減、耐久性向上として活動する予定ですので、ご興味のある方は、奮ってのご参加をお待ちしておりますので、お気軽にお問合せください。

■問い合わせ先
  技術振興部材料・加工技術室(広島市工業技術センター内)

  TEL 082-242-4170(代表)  E-mail kougi@itc.city.hiroshima.jp

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